大導寺 善啓 院長の独自取材記事
芝パークタワーデンタルクリニック
(港区/田町駅)
最終更新日:2023/11/21
JR京浜東北線・JR山手線の田町駅、都営浅草線・都営三田線の三田駅から近いオフィス街のビル2階に所在する「芝パークタワー デンタルクリニック」。院長の大導寺善啓先生は東京医科歯科大学歯学部を卒業後、母校の歯科補綴学講座で欠損補綴治療を専攻、2001年に同クリニックを開業した。治療の精度や患者とのコミュニケーションを大切にしながらも、患者を待たせないような工夫がされているため忙しいビジネスパーソンにも通いやすい。また、治療にかかる時間的・金銭的コストをあらかじめ伝えることで先々の予定も立てやすいよう配慮するなど、患者の満足度を追求している。そんなクリニックのポリシーや予防歯科の重要性などについて、大導寺院長に聞いた。
(取材日2023年9月20日)
精度にこだわりながらも素早く効率の良い治療を
こちらのクリニックを訪れる患者層について教えてください。
この辺りはビジネス街ですので、周辺に勤めておられるビジネスパーソンの方がやはり多いですね。他には、近くにマンションなどもありますから近隣にお住まいの方、また当クリニック開業前の大学病院勤務時代から継続して通ってくださる患者さん、クチコミで遠方から来院される方もいらっしゃいます。新型コロナウイルスの感染拡大の際には、多くのビジネスパーソンの方々がリモート対応するようになり出勤されなくなったため、クリニック周辺にお勤めの患者さんの来院は一時期減ったのですが、その後はまた以前と変わらない患者層に戻っています。症状としては、虫歯の方、詰め物が取れたという方、他院の治療がうまくいかなかったという方、セカンドオピニオンの相談に来られる方などさまざまですね。
診療をはじめ患者さんへの対応で心がけているのはどのようなことでしょうか?
精度が高く見た目の美しさにもこだわった治療を短時間で提供する、「すばやく」「美しく」「痛みなく」という方針を大切にしています。ビジネス街という土地柄、仕事と仕事の合間の限られた時間にいらっしゃる患者さんが多いので、お待たせしてはいけませんよね。ですから当クリニックのスタッフ全員、時間的な効率はよく心得てテキパキと動いています。受付で次の予約をする際にも、「次回の治療はだいたい30分くらいです」といったように、かかる時間の目安をお伝えしますので、患者さんも予定を立てやすいと思います。また、細かいことかもしれませんが、次回治療で患者さんが負担するおおよその費用もお知らせしています。あらかじめの目安を知ることができるのは重要なことなんですよね。
あらかじめ情報が開示されることは、患者さんの安心につながりますね。
ただでさえ歯科医院に行くのは不安で怖いことだと思います。ですから治療についての説明もしっかりとして、治療中も患者さんの様子に目を配り、声かけをするようにしています。何をされるかわからないと余計に恐怖が増しますし、痛みというのは心理的な要素も大きく関係しています。何の説明もされずに、歯科医師から「痛かったら教えてください」とだけ言われても困りますよね。医療の基本として「Tell・Show・Do」という言葉があるのですが、まずこれから行う治療について説明し(Tell)、使用する器具などを見せ(Show)、その上で治療を行う(Do)というプロセスは、患者さんの不安をできる限り取り除く上でも大事です。きちんと説明をしてコミュニケーションを取ることで、患者さんの理解度が上がった状態で治療を受けられるようにしています。
歯科医師と歯科衛生士が連携し、予防歯科に注力
先生の得意分野について教えてください。
当院では幅広い診療に対応していますが、大学病院では補綴学講座に所属していました。補綴学というのは、歯を失った後の処置、歯がない部分に何を入れるか、という学問です。例えば入れ歯やかぶせ物、詰め物などですね。特に、私が大学を卒業した頃は、インプラントの技術が大きく発展した時期でもありますので、インプラントに関しては新しい技術を学び続けていて、得意としています。ただそれは、あくまでも歯を失った場合の話であって、基本的には、歯を残すための治療をするというのが大きなテーマです。それでも歯を失ってしまったとき、インプラント治療は有用な選択肢の一つとなるでしょう。
予防歯科にも力を入れておられると伺いました。
はい、歯を残すためには予防が大切です。治療で来院された患者さんにも、今後の予防につながる知識を持ち帰っていただけたらと思っています。もっとも当クリニックに来られる患者さんは、痛くなった箇所を治療して終わりではなく、歯のトラブルの理由は何だったのか、自分が行っていた歯のケアで至らなかったところはどこなのかと積極的に説明を求める方が多く、いわば“デンタルIQ”が高いですね。定期的なケアのために来院される方も多くおられますし、非常に予防意識が高くて感心しています。やはり予防のためには継続的にメンテナンスに通っていただくのが一番です。かかりつけの歯科医師、かかりつけの歯科衛生士を持ち、いろいろと相談していただければと思います。
予防には歯科衛生士の役割も重要なのですね。
当クリニックには優しくて優秀な歯科衛生士が在籍しています。沈着したプラークや歯石の除去を行うのはもちろんのこと、患者さんとマンツーマンでお口のケアについてのレクチャーや、歯磨きの問題点についてのインストラクション、ブラッシングの指導をしています。歯科衛生士の仕事には、歯科医師の横でサポートをする治療介助などもありますが、予防歯科に関して最前線で対応しているのは歯科衛生士です。今後も歯科衛生士と連携して、予防歯科に力を入れていきたいですね。
患者の理解度、満足度を高めるために
2019年から導入された歯科用CTについても教えてください。
それ以前はクリニックの近くにある外部施設に撮影を依頼していたため、紹介状を書いて撮影してきてもらい、しばらくしてそのデータが送られてくるというプロセスが必須でした。クリニック内に導入したことで、それをワンストップで解決できるというのは大きなメリットですね。歯科に特化したCTで狭い範囲を精密に撮影し、立体的な画像で該当箇所を確認できるのが歯科用CTの特徴で、インプラントや上顎洞炎などの治療で活用しています。また、近年歯科用CTを撮影する機会が増えているのは、矯正するときですね。通常のエックス線と違って断面を撮影することができるため、矯正診断をする上で非常に役に立っています。
ところで、プライベートはどのように過ごされていますか?
テニスが大好きなので、リフレッシュも兼ねて週に3日くらいはテニスをしていますね。日々の診療時間が終わった後、夜間にコートを借りて仲間たちと楽しんでいます。どのスポーツにも共通すると思いますが、一生懸命取り組めば技術が向上するところが楽しいですね。また、テニスは力だけで行うのではなく、技術やしなやかさ、俊敏さやある種のセンスが必要なので、それが自分の性分に合っているのかなと思います。運動量が多く汗もかきますし、健康維持にもつながっていると思います。それに、続けていると気持ちが若々しくなりますね。終業後にコートに出て、夜11時頃までプレーしていることが多いです。
今後のクリニックの展望をお願いします。
予防歯科はこれから一つの柱になっていくと考えています。虫歯などを治療して終わるのではなく、歯を残すためのメンテナンスを多くの患者さんに行っていきたいですね。痛い時に行く場所としてではなく定期的に通って予防するために、歯科医院を利用していただけたらうれしいです。また、治療にあたっては患者さんに満足していただけるように、丁寧な説明によって理解していただく心がけも大切にしたいです。歯科医学としてはベストな選択であっても、患者さんが納得できないような治療では意味がありませんからね。
自由診療費用の目安
自由診療とは審美歯科(セラミックインレー)/4万9000円~、歯列矯正/70万円、マウスピース型装置を用いた矯正/80万円~、インプラント治療/38万7000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。