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長坂 斉 院長、長坂 俊幸 副院長の独自取材記事

長坂歯科

(港区/田町駅)

最終更新日:2019/08/28

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田町駅西口前のビル内にある「長坂歯科」は、1971年の開業以来、46年にわたり地域医療に貢献してきた。地元住民から近隣のオフィスに勤めるビジネスパーソンまで、さまざまな年齢・職種の人が訪れており、中には3世代で通う家族や定年退職後も足を運ぶ患者もいるという。診療を行うのは、長坂斉(ひとし)院長と息子の長坂俊幸副院長。耳の聞こえ方を指標とする独自の噛み合わせ治療に注力し、積み重ねてきた客観的なデータをもとに多くの人を笑顔にしてきた。「町の臨床医として一人の患者さんを生涯診られることがやりがい。父が築いた患者さんとの信頼関係を大切に、長く通ってもらえる歯科医院をめざしたい」と俊幸副院長。これまで地域医療を支えてきた同院の診療スタイルについて、話を聞いた。
(取材日2017年10月11日)

聴力をセンサーにした治療で、全身を健康に導く

聴力を基本とした噛み合わせ治療に力を入れているそうですね。

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【俊幸副院長】当院ではこれまで、噛み合わせと聴力、体の動きの関連性について大学との共同で研究を行ってきました。その結果、それぞれが密接に関係していること、特に聴力は噛み合わせのバランスを診る上で重要であることがわかってきたんです。そのため当院では、毎回の治療で必ず聴力、腕・首の可動域、姿勢をチェックし、患者さんの主観的な感覚に頼らず、客観的なデータに基づいた治療を行っています。顎が痛む、口が開かない、開けるときに関節の音がする、引っかかる感じがするといった症状が出る「顎関節症」や、頭痛、首・肩の痛み、腕が上がらない、腰痛、難聴、耳鳴り、めまいなどの「咬合関連症」は、悪い噛み合わせが原因で起こると考えられています。当院の歯科医師は全員が噛み合わせに関する専門知識を持っているので、こうした全身の症状があるけれど原因がわからないという場合は、ぜひご相談ください。

聴力に着目した治療を始めたきっかけを教えてください。

【長坂院長】以前、初診時に「片方の耳が聞こえない」と訴えていた患者さんが、「噛み合わせの治療をしているうちに聞こえるようになった」とおっしゃったことがあったんです。確認のために耳鼻咽喉科を受診するように勧めると、それまで老人性難聴だとされていた耳の聴力が回復していることがわかりました。その後も同じような方が何人もいらしたので、ひょっとしたら噛み合わせと聴力は関係があるのではと思うようになったんです。そして東京歯科大学や東北大学の先生方と研究を始めました。

虫歯や歯周病など、一般歯科に関してはいかがですか?

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【俊幸副院長】虫歯や歯周病により悪くなった歯をそのままにしておくと、左右どちらかの歯で噛むなどの癖がつき、徐々に噛み合わせが崩れることがあります。また、成人の歯は親知らずを除いて全部で28本ありますが、1ヵ所でも歯がない部分があると噛み合わせのバランスに影響を与えるんです。その結果、頭痛やめまい、肩凝りなど全身の症状につながる可能性があるので、虫歯1本の治療でも必ず噛み合わせや全身のバランスを考慮し、歯や歯の神経はなるべく抜かないよう心がけています。例えば歯周病は、悪い噛み合わせが原因のことも少なくないのですが、定期的なクリーニングと同時に噛み合わせの治療も行うことで歯周組織の状態が良くなり、抜歯をせずに済むケースも多いんです。

対処的な治療ではなく、根本的な治療をめざす

噛み合わせ治療の具体的な内容を教えてください。

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【俊幸副院長】まず聴力検査を行い、聴力値のグラフをもとに噛み癖を調べます。同時に腕上げなど体機能検査も行い、体のゆがみを確認します。噛めていない部分をエックス線写真で見ると、以前治療した部分に問題があったり、治していない歯があったりしますね。そこで、すべての歯に均一に力が加わるよう、詰め物やかぶせ物、義歯などを使って噛み合わせを調整します。ただ、悪くなった部分だけを治しても顎のバランスや姿勢は崩れたまま。そのため、患者さんにもご自身の噛み合わせの状態を知ってもらい、根本原因である「噛み癖」を矯正していくことが大切です。具体的には、チューブを用いた噛み癖を矯正するトレーニングをご自宅で行ってもらいます。このように歯の高さや位置を整えることで噛み合わせを改善するので、顎を切る、歯を抜くなどの外科処置は行いません。その場限りの治療ではなく、悪くなった原因を突き止め再発を防ぐことが重要です。

歯を抜かずに保存することを大切にしていらっしゃるのですね。

【俊幸副院長】はい。歯が抜けてしまう原因にも、やはり噛み合わせが関わってくるんです。実際に当院で噛み合わせ治療を行ったことで、抜歯が必要とされていた歯を保存できる症例は非常に多いです。当院は私で4代目になるのですが、開業当初から「歯の保存を目的とした治療」を第一に行っています。歯科医師の役目として、「いかに歯を保存させるか」を考えることはとても大事ですからね。また一日でも長く、一本でも多くご自身の歯を残すためには、噛めていない歯や抜けてしまった歯がある場合に放置しないことも大切です。入れ歯治療やブリッジなど、既に歯が抜けている部分に対する処置も得意としていますので、例えば「使っている入れ歯が痛くて外している」「ブリッジが合わない」という場合は、そのままにせずご相談ください。

整形外科や耳鼻咽喉科とも連携していると伺いました。

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【俊幸副院長】噛み合わせの悪さが体の痛みや難聴などの症状を招いているとすれば、やはり各部位を専門に扱う医師の意見も参考にすべきだと考えています。そのため整形外科や耳鼻咽喉科、その他の医科とも連携し、患者さんの全身状態を把握した上で治療を行っています。噛み合わせの診断の際に、何か疾患を抱えていないか確認するため、こちらから患者さんを紹介することもあれば、「症状の原因がわからないので噛み合わせに問題があるかもしれない」と、反対に紹介を受けることもあります。

受け継がれた治療を、強みを生かして発展させたい

院内に技工室があり、歯科技工士さんが常勤しているそうですね。

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【俊幸副院長】当院は曽祖父が滋賀県で開業したのが始まりなのですが、実はその頃から院内に技工室があります。こだわっているのは、見た目に加え「バランスよく噛める」という機能性を兼ね備えた技工物を提供することです。さまざまな素材から個人個人に適切なものを選択し、高い安全性と品質性にこだわった技工物を、常勤の歯科技工士が丁寧に作成しています。例えば金属アレルギーの方にはオールセラミックなどをお勧めしたり、義歯ではコバルトクロム、チタンなど薄くて装着感が良いものを提供したり、満足していただけるよう努めています。また大きな利点が、歯科技工士とのコミュニケーションがスムーズなので、歯の色、形の微妙な調整を行いやすく、修理が必要になった際も迅速に対応できること。歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士がチームで治療に関わり、患者さんの口腔状態を常に全員で共有している点も特徴の一つかもしれませんね。

技工物の作成にあたり、審美性と機能性どちらも重視する理由は何でしょうか?

【俊幸副院長】口元の見た目から与える印象はとても大事です。しかし、最近は審美性だけに特化した治療をしてしまったために不調を引き起こし、当院を受診される患者さんが増加しているのも事実です。どんなに見た目がきれいでも、しっかり歯として機能しないと意味がありません。ですから、審美性と機能性のどちらも兼ね備えたワンステップ上の「機能審美」を大切にしているんです。見た目がきれいで、かつしっかり噛める。これからの時代はそのような治療が重要視されてくるでしょう。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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【俊幸副院長】対処的な治療ではなく、症状を根本から改善することがプロの仕事。「噛み合わせを治したら全身の調子も良くなった」と患者さんに喜んでいただくことが何よりやりがいだと感じています。ですから、「体調が悪いのは合わない入れ歯が原因? それとも歯を抜いたままだから?」など不調の原因が口腔内にあると感じたときは、ご相談ください。また港区芝歯科医師会に所属しており、区民対象の無料歯科健診や口腔がん検診にも対応しています。最近は高齢化により舌がんや口腔がんの発症率も高まっていますので、早期発見・早期治療のためにも、ぜひご利用ください。今後も4代かけて培ってきた診療スタイルを守りながら、私なりの個性を生かした診療で地域に貢献していきたいと思います。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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