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清水 浩一 理事長の独自取材記事

新青山ビルユー歯科

(港区/青山一丁目駅)

最終更新日:2023/01/23

清水浩一理事長 新青山ビルユー歯科 main

東京メトロ銀座線・東京メトロ半蔵門線、都営大江戸線が通る青山一丁目駅より徒歩3分ほどの場所にあるのが「新青山ビルユー歯科」。理事長の清水浩一先生は、患者一人ひとりの異なる口内環境と生活環境を考えたカウセンリングと、歯を長持ちさせるための治療とメンテナンスに注力する誠実な歯科医師。患者とのコミュニケーションを重視し、じっくりと治療計画を立ててくれるのもうれしい。今夏には、マイクロスコープを2台増設し、口腔内カメラと顕微鏡を兼ね備えたデジタルマイクロスコープを含め計4台設置。より精密な治療とメンテナンスのため環境を整備。訪問診療部もあり、清水享子先生が担当。「院内診療と訪問診療の両方に対応し、かかりつけクリニックとしての機能を充実させたいんです」と語る浩一理事長に、詳しい話を聞いた。

(取材日2022年11月1日)

友人のように患者に寄り添う診療をめざす

まずはクリニックについて教えてください。

清水浩一理事長 新青山ビルユー歯科1

もともとここは義父が院長を務めていたクリニックなんです。もう40年以上前に建設されたこのビルのオープンと同時に開院されたと聞いています。私は日本大学大学院のクラウン・ブリッジ学を修了し、さらに1年間大学に在籍した後にこのクリニックの常勤となって30年近くになり、2003年には院長兼理事長に就任しました。患者さんは当時から、この近辺にお勤めやお住まいのお子さんからご高齢の方まで幅広い年代の方が多いですが、遠方からも足を運んでくださる方も多くうれしい限りです。今は、私が勤務する前からこのクリニックで診療をしている非常に信頼できる勤務医もいて、幅広い口腔内のトラブルに対応が可能ですので、まずはお気軽にご相談いただければと思います。

素晴らしい経営理念を掲げていらっしゃいますね。

実は私は13年前に病気で倒れたことがあるんです。半身不随の状態を克服して仕事に戻るにあたり、クリニックが一丸となって診療にあたる必要があると感じて、自分の想いをスタッフに理解してもらう目的と、享子先生が訪問診療を開始するタイミングと重なったこともあり、クリニックとしてのミッションを掲げることにしました。それは、「院内での歯科診療と訪問歯科診療を通じて、患者さんと患者さんの大切なご家族の健康と豊かな生活を、友人のように寄り添いながら応援していきたい」というものです。かかりつけとして、生涯にわたってお付き合いできるような「院内×訪問」の歯科クリニックをめざしたいと考えています。

診療や治療に関してはどんなことを心がけていますか?

清水浩一理事長 新青山ビルユー歯科2

最も重視しているのは可能な限りベストな診療、適切と思える診療を常に行うことです。初診の際はしっかりと診査をした上で、まずはその日のうちになるべく主訴を解決することに尽力しています。その後は「患者さんのお口はすべて異なる」という私の診療理念に基づき、早期に治療計画を立てるのではなく、患者さんとコミュニケーションを取りながらお悩みや希望を伺った上で、しっかりとカウンセリングを行って治療へつなげていくようにしています。その際も、患者さんのライフステージやライフスタイルに合わせた「寄り添う治療」を徹底しています。

患者の将来を考えて、長持ちする治療をめざす

理事長の得意分野を教えてください。

清水浩一理事長 新青山ビルユー歯科3

大学院で学んだ補綴全般です。現在はジルコニア修復が主流になって口腔内スキャナーを用いたジルコニア修復も数多くやっていますが、私はケースによってはメタル修復のほうが適合性に優れている場合もあると考えて、治療に取り入れています。ジルコニアの場合は最終的に接着剤で隙間を埋めていくので摩耗や辺縁の欠けが起こることもあり、当院では治療から10年以上経過した際の臨床データがとれていないため、私としては自信を持って勧められない面もあります。ですから、審美的に問題のない部分の詰め物やかぶせ物はメタルをお勧めすることもあります。また患者さんからよく「どの詰め物がいちばん長持ちしますか」という質問を受けることも多いのですが、審美的な問題や金属アレルギーがなければゴールドの詰め物をお勧めしています。私の経験則において、再治療が比較的少なく、長持ちしやすいと思っています。

唾液検査の実施や、デジタルマイクロスコープを導入されたのはなぜですか?

どちらも患者さんに自分の口内環境に対して興味を持っていただきたいという思いから実施しています。例えば唾液検査をすることによってさまざまなことがわかりますし、ご自身の口内環境の傾向も見えてくるので、より興味が湧いてくるのではないかと考えています。また今年の夏から導入したデジタルマイクロスコープは、口腔内カメラと顕微鏡を兼ね備えたもので、4K画像でお口の中を最大80倍まで拡大して見ることができるため、詳しい説明だけでなく、患者さんもご自身の口腔状態を把握することができます。当院では定期検診やメンテナンスの際に歯科衛生士から唾液検査をお勧めしたり、デジタルマイクロスコープを用いた診察を行っています。それによってお口の中に改めて関心を持ってくださる方も多いですね。

予防歯科に注力される理由を教えてください。

清水浩一理事長 新青山ビルユー歯科4

歯が健康であることは、全身の健康にとっても非常に大切なことだからです。そのためには、クリニックでの定期的なチェックは欠かせません。当院では、虫歯治療で来た方にもその後のメンテナンスをお勧めしています。しっかりと統計をとっているわけではありませんが、おそらく半数以上の方が予防歯科を受診されていると思います。特に港区は年に2回、お口の検診が実施されるのですが、そうした時期ですと歯科衛生士が4人いても予約が1ヵ月先まで埋まってしまうこともあります。唾液検査やデジタルマイクロスコープでの検診に興味のある方も、ぜひ予防歯科を受診していただけたらと思います。

正しいケア指導で歯の健康を守っていきたい

実際、歯科医師になり感じることはありますか。

清水浩一理事長 新青山ビルユー歯科5

幼い頃から学校の先生か医師になりたいという夢を持っていましたが、高校生の際、教頭先生から歯学部への進学を勧められたことが転機になり、歯科医師になりました。いざ歯科の世界へ入ってからは、純粋に「この仕事は向いている」と思いましたね。自分自身、確実に成果を出すためにコツコツ努力をしたり、客観的に物事を見た上で分析し、ベストを探していく性格であること、「患者さんの病気を治したい」「回復へと導きたい」という強い気持ちがあることも初めて知りました。今では、歯科医師は私の天職だと思っています。大学院卒業後は、臨床の現場でさまざまな患者さんのお口を診るようになり、「お口の中の状態は年齢とともに変化をしていく」ということが実感として見えてきました。ですから、その時々に適した処置や治療こそが重要だと感じています。

注力されている訪問診療についても教えてください。

本格的に訪問診療を始めたのは10年ほど前です。現在は訪問歯科診療について専門的に学んだ清水享子先生が担当しています。享子先生の子育てがひと段落し、本格的に歯科医師として復帰した際、他院の訪問診療部に勤務するようになったのですが、そこで訪問診療の重要性を強く感じたとのことで、当院でも訪問診療部を設けることにしたんです。この近辺に居住されている方は少ないので、現在は施設への訪問が中心となっていますが、今後は歯科衛生士の人数を充実させて、居宅への訪問診療も充実させていきたいと考えています。訪問診療のメインは一般的な歯科治療や口腔ケアですが、当院の担当医は摂食嚥下障害の治療を得意としているので、食事指導や飲み込み指導に関して、特に熱心に行っています。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

清水浩一理事長 新青山ビルユー歯科6

私はこれまでインプラント治療を数多く手がけてきましたので、来年から100時間の講義に通って、より専門的に勉強を深めたいと考えています。またデジタルマイクロスコープを診察や治療にもっと活用できるように勉強していきたいですね。ある程度の年齢になった方々に「これまでにやっておいたほうが良かったと思うことはありますか」と質問した際に「歯のケアをしておけば良かった」という回答が意外と多いそうです。そうした意味でも歯をしっかりと治すこと、そしてメンテナンスは非常に大事だと思います。将来後悔しないためにも、定期検診にはきちんと行っていただきたいです。また私は中学校の学校歯科医で、この地区の学校歯科医会の会長や東京都の学校歯科医会にも所属しているので、子どもたちにも歯のケアについてしっかり教えていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

補綴治療/ジルコニア単体:8万8000円~、ゴールド:4万9500円~、唾液検査/3,300円

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