高山 明男 院長の独自取材記事
麻布十番デンタルクリニック
(港区/麻布十番駅)
最終更新日:2025/12/15
麻布十番駅前の桜田通り沿いにあるビルの2階に「麻布十番デンタルクリニック」はある。靴を脱いであがるタイプの待合室は、コンシェルジュカウンターのような受付と、ゆったりくつろげるソファーの他、上がり框には使い捨ての靴下が用意されているなど、随所に気配りが感じられる。開院から29年たっているとは思えないほど美しく管理された居心地の良い待合室だ。高山明男院長は、柔和な笑顔で落ち着いた雰囲気。院内設備についての話になったとき「うちはないものだらけなんだけど、いい治療、患者さんに満足してもらえる治療は他に負けないものができていると思いますよ」と、謙遜しながらも自信をのぞかせたのが印象的だった。医療サービスでのホスピタリティーの重要性を強調する高山明男院長に話を聞いた。
(取材日2016年11月28日/更新日2025年11月25日)
機能的かつ美しく。さまざまな観点からトータルに治療
クリニックの紹介をお願いします。

都会でありながらも下町の雰囲気が残っているところが気に入り、1996年にここ麻布十番で開院しました。それからもう29年になります。患者さんがくつろいで過ごしていただけるようにと、待合室のデザインにはこだわりました。何冊もの本や雑誌を調べて、暖炉があるような温かいリビングのイメージにコンセプトをまとめ、インテリアデザイナーに造ってもらいました。今でこそ似たような雰囲気のクリニックもありますが、開院当時は珍しく、来院された患者さんは皆さん驚かれましたね。
どんな患者さんが来院しますか?
若い方から年配の方まで幅広い年代の患者さんが来院されます。痛みがあって来られる方から、前歯をきれいにしたいという審美的な希望で来られる方まで、患者さんのお悩みもさまざまです。ありがたいことに、皆さん長く通ってくださる患者さんが多いですね。開院して29年たちますが、20歳で来られた方は40歳に、30歳で来られた方は50歳になり、今でもずっと歯の健康管理を任せていただいています。近隣の方が多いのですが、紹介で東京都外や海外から来られる方もいらっしゃいます。
どんな治療が受けられますか?

当院の診療科目は虫歯治療や歯周病治療の一般歯科、矯正歯科、ホワイトニングなどの審美歯科、インプラント治療などの口腔外科と、多岐にわたります。歯科検診や予防歯科にも力を入れています。患者さんのお悩みに対して「できない」とはなるべく言わず、どんな小さな治療でもその人のために最善を尽くすことを治療方針に掲げています。歯科治療というのは、トータルで考えなければいけないと思うのです。虫歯治療一つとっても、噛み合わせや審美性、咀嚼(そしゃく)、発音まで、さまざまな観点から考えて治療するのが私のやり方です。日進月歩する歯科技術のあらゆる治療を当院で受けられるわけではありませんが、必要とされる新しい知識や技術は常に勉強し、今、自分ができる最高の仕事を提供して患者さんの満足、生活の豊かさにつなげられるよう努力しています。
患者との関係は人対人。ホスピタリティーを重視する
診療の際に心がけていることは何ですか?

患者さんの視点に立って、何を求めていらっしゃるのかを考えるようにしています。また歯の悩みに限らず、私が患者さんのために何をして差し上げられるかについても常に考えていますね。しっかりした治療をするのは当然ですが、そこにプラスしてどう満足感を得ていただけるかが大事だと思うからです。そのために、当院ではホスピタリティーを重視しています。最初のあいさつや終わったときの声かけなどの、ちょっとした言葉でもいいんです。患者と歯科医師して接するのではなくて、一人の人対人として接します。例えば前回の治療の時に「今度ゴルフに行くんです」と患者さんが話していれば、次の時には「ゴルフどうでした?」と声をかけたりね。声かけはホスピタリティーの面だけでなく、患者さんの生活を知る上でも重要視しています。生活習慣や趣味は治療計画や予防に大きく関わるので。症状の背景を知ることで、総合的に診ることができるのです。
スタッフについて教えてください。
当院のスタッフは歯科衛生士と歯科助手の2人です。患者さんに対しては、明るく誠実に接してくれていると思います。立場としては患者さんと、歯科衛生士または歯科助手ですが、話しているときには人対人というふうにコミュニケーションができているかな、と思います。私が考えるホスピタリティーの大切さをスタッフに理解してもらうために、まず率先して私が行動で示し、それを見て感じ取ってもらえればいいなと思っています。何かあったらその都度「こういうときには、こうしてください」と伝えることをくり返し、価値観を共有するように努めています。私とスタッフ全員でタッグを組んで、ホスピタリティーを大切にしながら患者さんに接しています。
印象的なエピソードはありますか?

ある患者さんの紹介で、ニューヨークで仕事をしている女性が治療を受けたいと来たことがあります。その方は歯を全体的にきれいにしたいということで、特に審美面に配慮した前歯の治療を希望していらっしゃいました。そうしょっちゅう通院することはできないから、日本に来た時に一気に進めてほしいということでした。その後、その女性がニューヨークに帰った時アメリカ人に、とても褒められたと教えてくれました。それを聞いて、私もとてもうれしかったのを覚えています。
新しい技術の習得には貪欲に。今も勉強を続ける
歯科医師をめざしたきっかけは?

高校1年生の頃は、歯科医師になろうとはまったく考えていませんでした。父親が不動産関係の会社をやっていたので、私は長男だし、父の仕事を継ごうかなぁと考えていました。ところが父は「お前は手に職を持て」と言うんですね。それから将来を真剣に考え始め、その頃にやっていた、脳神経外科医を描いたアメリカのテレビドラマを観てかっこいいなぁと思い、高校2年の頃から医師をめざしました。その過程で縁があり、歯科医師に方向転換しました。歯学部に入学してからは、やるからには最高の知識を身につけたいと思い、最終的には歯学博士まで取りました。
先生は補綴(ほてつ)を専門にされていたと伺いました。
私は小さい頃から物を作るのが大好きで、想像するのも好きなんです。プラモデルもよく作っていました。でも、ただプラモデルセットに入っている物だけでは満足できず、それ以外の物を自分で作ってつけ加えていました。それなら、補綴歯科を専門にするのがいいかな、と思ったのです。補綴歯科というのは、歯のかぶせ物や入れ歯などの人工物を使って歯を治療する方法です。ただ人工の物を作って入れるだけではなく、根幹治療や歯周病治療、さらにインプラント治療の技術も必要です。結局、トータルな知識と技術が必要になってくるのです。自分に足りない新しい技術の習得のため、講習会に通ったりして、今も常に勉強を続けています。
読者に向けてメッセージをお願いします。

一言で言うと、健康であってほしいですね。どうしても口の中は後回しにされてしまいがちなのですが、口の中が健康であればそれが美にもつながるし、体の健康にもつながっていきます。健康であれば人生は楽しいものにできると思うのです。口の中が健康的でないと、日々の食事で、味や温かみを感じられなくなってしまいます。美しく、健康で楽しい人生のために、たかが歯と軽く考えずに、もっと歯の健康に気を配ってもらいたいですね。そのために、歯科医院を役立ててもらえればと思います。当院では患者さんとのコミュニケーションを大切にした診療と、機能的でありながらも審美性も兼ね備えるトータルに考えた治療で、患者さんの満足いく医療サービスを提供しています。困ったことがあれば、何でも相談してください。
自由診療費用の目安
自由診療とは虫歯治療/6万6000円~、インプラント治療/5万5000円~

