北浜 真理子 院長の独自取材記事
六本木北浜診療所
(港区/六本木駅)
最終更新日:2026/07/21
六本木通りに面したビルの2階で、1973年から診療を続けている「六本木北浜診療所」。2代目院長の北浜真理子先生は、リウマチを専門とし、現在は、かかりつけ医として内科、小児科、皮膚科と幅広く診療にあたりつつ、リウマチや膠原病の診療にも注力する。また、月に2回、北浜院長の兄で整形外科医の北浜純先生が、非常勤医師として整形外科を担当している。「必要に応じて他の医療機関へのご案内もできるので、健康に関するお悩みは気兼ねなくご相談ください」と、ほほ笑む真理子院長。患者のバックグラウンドを理解して治療を行うことを心がけ、迅速に検査結果が判明する検査機器を導入するなど、ハード・ソフトの両面から患者に寄り添う医療を提供している。真理子院長に、診療の特徴や、リウマチの治療、整形外科の診療について聞いた。
(取材日2026年6月12日)
患者に寄り添い、50年以上続く診療所
どのような診療を提供していますか?

まず、一般内科です。生活習慣病が多いですが、コロナ禍以降は発熱で訪れる方も増えました。健康診断や各種ワクチン接種、乳幼児健診、保育園に持参する書類の作成なども行っています。そして、私の専門領域がリウマチなので、関節リウマチや膠原病の診療に注力しています。その他、湿疹やかぶれをはじめとする皮膚のトラブルにも対応し、整形外科医である兄が月に2回、非常勤医師として関節炎など整形外科の診療を担当しています。
1973年の開院以来、長く地域で親しまれていますね。
小さなお子さんから90代まで幅広い年齢層の方が来院し、赤ちゃんの頃から受診されている方や、2世代、3世代にわたりご家族で通われている方もおられます。当院を開院した父は、昔ながらの街の医師のスタイルでさまざまなお悩みに対応していたので、私もそれを踏襲し、かかりつけ医としてどんな些細な健康上の不安にも寄り添いたいと考えています。実際、「何科を受診すべきかわからず来ました」という方も多くいらっしゃいます。お話をじっくり伺い、当院で対応していないお悩みの場合も、どの診療科に該当するか、大きな病院か専門のクリニックがいいかを判断し、適切な医療へとつなぐ道しるべとしてお役に立ちたいですね。また、長く勤務しているスタッフが患者さんの顔色の変化に気づいてお声がけするなど、長年診療を続けてきたかかりつけとして、患者さんとのコミュニケーションを大切にした温かい診療を心がけています。
診療の際には、どのようにコミュニケーションをとっていますか?

こちらから押しつけるだけの医療ではなく、患者さんの生活や仕事など、ライフスタイルを知った上で診療にあたりたいので、ご自身のお話をしやすい雰囲気づくりと、親近感を持っていただける対応を心がけています。ライフスタイルの把握は医療において非常に大切です。例えば、生活習慣病の診療の際、もし患者さんが料理好きであれば調理の工夫をアドバイスし、外食が多ければメニュー選びで気をつけるポイントをお話しするなど、一人ひとりの患者さんに即したアドバイスをするようにしています。他にも、必要に応じて食生活や運動についてのパンフレットをお渡しし、日々の生活に取り入れていただいています。
リウマチをはじめ関節の不調は早めの受診を
関節リウマチの診察についてお聞かせください。

関節リウマチは、本来なら体を守るはずの免疫に異常が起き、関節に炎症を引き起こす病気です。診療ではじっくりとお話を伺い、関節の腫れの診察や血液検査でリウマチの体質を調べます。レントゲン検査やエコー検査で関節の状態を把握し、MRIが必要な場合は専門クリニックをご紹介します。関節リウマチの治療は、痛みがなく日常生活に支障が出ない状態を長く維持することが目標です。まずは免疫抑制剤という内服薬を処方し、経過を慎重に観察します。症状が強い場合や進行が早い場合は、必要に応じて生物学的製剤の注射やJAK阻害薬という飲み薬などを追加し、痛みや腫れを速やかに抑え込むことを図り、将来関節が壊れてしまうのを防げるように努めます。リウマチの治療は長期にわたることもありますが、定期的に通院いただきながら、お一人お一人の症状に合うお薬を検討し、日常生活を快適に過ごす方法を一緒に探していきます。
更年期の女性には、関節リウマチに似た症状でも違う病気の場合もあるとか。
更年期の女性に起きる手の関節のこわばりや痛みなどは、「メノポハンド」と総称されます。閉経前後の女性ホルモンの減少をきっかけに、加齢による関節変形が進行する過程の痛みであったり、腱鞘炎が起きやすく長引いている状態などが考えられますが、やはりリウマチとの鑑別が必要です。リウマチと違って、朝の手指のこわばりが30分以内で治まることが多いのが特徴です。また、もともとの病態によって、手のしびれや親指の付け根の痛みなど、その後の経過も異なります。関節リウマチも早期に治療を開始することが予後を大きく左右しますから、自覚症状がある方は、しっかりと原因を鑑別し、適切な治療を受けることが大切です。「更年期だから」「年齢のせいだから」と自己判断せず早めに受診し、早期発見・早期治療につなげていただきたいですね。
整形外科の診療について教えてください。

第2・4金曜日の午後に、完全予約制で診療を実施しています。スポーツや加齢に伴う膝や股関節、肩などの痛みに対し、レントゲン検査とエコー検査で関節内の状態を確認しながら関節注射を行います。治療においては、安全性に十分な配慮をすること、患者さんの生活スタイルや趣味などの環境を踏まえ、問題点を整理しながら一緒に相談し進めていくようにしています。また、回復をめざす患者さんへの新しい治療の選択肢の一つとして、再生医療についても注目しています。一人ひとりの患者さんのご希望やご状況に適した治療が提供できるよう、幅広い治療の選択肢をご用意したいと考えています。
迅速な検査やDXで患者の負担を軽減
PCR検査や血液検査では、迅速に結果が判明する機器を導入しているそうですね。

当院では、新型コロナウイルスやインフルエンザ、アデノウイルス、マイコプラズマ感染症など15種類の検査が15分程度で可能なPCR検査機器に加え、採血結果が20分程度で判明する機器を導入しています。重い風邪症状で受診された方を他の医療機関に搬送するか判断するような場合に、迅速に検査結果が得られるのは大きなメリットですが、それだけではありません。当院には、糖尿病などの生活習慣病やリウマチなど、慢性疾患で定期的に通院されている方も多くいらっしゃいます。経過観察を行い、お薬の種類や量を検討するなど、治療の方向性を決める上でも検査は欠かせません。検査結果をすぐに治療内容に反映させられることに加え、検査結果を聞くために再度来院したり、不安な気持ちのまま長時間待たずに済むのは、患者さんの心身の負担軽減という面でも大きいですよね。
患者さんの負担軽減のためにデジタル化を進めていると伺いました。
待ち時間など患者さんの負担が減るように、ウェブ問診や予約システムなどを導入し、医療DXを進めています。ウェブ予約では、外来診療や港区の健康診断の予約が可能です。電子処方箋にも対応しましたし、今後はオンライン診療も積極的に取り入れていきたいと考えています。ご高齢の患者さんなど、デジタル機器を使い慣れない方にはハードルが高いかもしれませんが、来院時にマイナ保険証に手間取っておられる方にスタッフが寄り添ってサポートしているのと同じように、デジタル化の中にも「人のぬくもり」を大切にしながら推進していきたいですね。
読者の方へメッセージをお願いします。

当院は、適正な水準の医療を提供し、いつでも気軽に頼っていただけるクリニックでありたいと考えています。港区の健康診断も実施していますので、検査は苦手という方もおられるかもしれませんが、リラックスして受けられる雰囲気づくりに努め、早く検査結果をお伝えするなどご満足いただけるように心がけていますので、ぜひ受けていただきたいですね。患者さんに目配りし、親身に接するスタッフの対応も、受診のハードルを下げてくれると思います。例えば、ワクチン接種をご希望の患者さんに対し、「このワクチンは自治体の補助があるので、接種券でお安く受けられますよ」と、問い合わせ先の電話番号をお教えするような対応は、地域に密着したクリニックならではです。皆さんに気軽に健康に関する相談に訪れていただき、健やかな毎日を守るパートナーとしてお役に立てたらうれしいです。

