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北浜 真理子 院長の独自取材記事

六本木北浜診療所

(港区/六本木駅)

最終更新日:2025/03/10

北浜真理子院長 六本木北浜診療所 main

東京メトロ日比谷線、都営大江戸線の六本木駅から徒歩1分の所にある「六本木北浜診療所」。1973年に開業以来、内科・リウマチ科・小児科・皮膚科・整形外科を掲げる診療所である。地域に住む子どもから高齢者まで、幅広い年代の患者が通う。都内の真ん中にありながら、院内は古き良き昭和のたたずまいで約50年と長期にわたり温かい雰囲気で親しまれていた。2024年5月、北浜謹治先生に代わり北浜真理子先生が院長に就任、診療所の内装は新しく変わったものの、前院長時代の懐かしい趣も融和して残している。「地域の患者のかかけつけ医として、一般内科や生活習慣病に加え、私の専門であるリウマチの診療にも力を入れていきたいです」と語る。北浜院長に診療への思いや今後の展望について聞いた。

(取材日2025年1月24日)

都心にある「町のかかりつけ」

まずは院長に就任した経緯を教えてください。

北浜真理子院長 六本木北浜診療所1

当診療所は父が1973年に開業し、町のかかりつけとして内科・リウマチ科・小児科・皮膚科・整形外科と幅広い診療を通して地域の患者さんと向き合ってきました。小さい頃から父が医師として働く姿を見てきたので、医療は私にとって身近な領域でした。人を助けるお手伝いができる医師は良い職業だと思い、私も医師を志したのです。東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センターで診療に従事し、その後は山王病院および聖母病院のリウマチの外来を担当。2005年より当診療所の非常勤医師として週に数回診療に携わっておりましたが、2024年5月に父より継承し院長に就任いたしました。六本木という地で、家庭と病院との架け橋になることが当診療所の役割だと思っています。港区には病院が多いので、検査や診断から当診療所では治療が難しいと判断した患者さんでも、すぐに専門の先生をご紹介できるというメリットがあります。

診療方針や診療内容に変化があれば教えてください。

以前と変わらず一般内科を中心に生活習慣病や皮膚のトラブル、整形外科を診ています。保育園に持参する書類の作成なども行っていますね。変わった点としては、私の専門領域がリウマチ内科なので、今後よりリウマチの診療に注力しようという点です。これまでもリウマチの患者さんはいましたが、私が院長になったことで、勤務医時代の患者さんが継続して当診療所に来られたり、地域や職場が近いといった理由で関節症状の相談に来院されるケースも増えています。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

北浜真理子院長 六本木北浜診療所2

以前からこの地域にお住まいの方に加え、最近はタワーマンションも増えたことから新しく転入された方も多いですね。年齢的には保育園から80~90代の高齢の方まで幅広いです。長い歴史がある診療所なので「赤ちゃんの時から通い続けています」という方や、親子2代どころか家族3代で通っていただいている方も珍しくありません。疾患でいうと生活習慣病が多いですが、新型コロナウイルスの流行以降は発熱で訪れる方もたくさんいらっしゃいます。

リウマチの診療はどのように進めるのでしょうか。

問診の後、診察で関節の腫れ具合を評価し、血液検査でリウマチの体質を調べます。そのほか、エックス線や超音波の検査で関節の状態を把握し、MRIが必要な場合は画像検査専門のクリニックをご紹介し詳しく調べていただきます。リウマチと診断された患者さんには、免疫抑制剤という内服薬を処方しながら経過を見ていきます。症状が強かったり、急速に進行している方に対しては、必要に応じて生物学的製剤という注射を導入し、痛みや腫れをできるだけ速やかに抑えて、将来的に関節が壊れないよう骨の変化を予防します。痛みがなく、日常生活に支障が起きない状態を持続することを目標に、このような治療を行っていきます。リウマチの治療は長期戦になることもありますが、患者さんに定期的に通院いただきながら、日常生活を快適に過ごす方法を一緒に探していきます。

患者の負担軽減をめざしオンライン診療もスタート

整形外科ではどのような治療を行っていますか?

北浜真理子院長 六本木北浜診療所3

月に2回、整形外科医の兄・北濱純先生が非常勤医師として診療を担当しています。スポーツや加齢に伴う、膝や股関節、肩などの痛みに対して、エックス線検査とエコー検査で関節内の状態を確認しながら関節注射を行っています。こういった処置も含め、安全性を確保しつつ効果的な治療を提供できるよう努めています。また患者さんの生活スタイルや趣味などの環境を踏まえ、問題点を整理しながら、治療について一緒に相談し進めていくようにしています。

再生医療も学ばれているそうですね。

自分の血液中の血小板に含まれる「成長因子」と呼ばれる成分を利用して行う、PRPを用いた再生医療の研究が進んでいます。患者さんの体への負担が少なくなる可能性に魅力を感じ、私としても日々学びを深めています。長い間膝の痛みに悩んでいるものの手術をする踏んぎりがつかない方、仕事が休めない方、スポーツ外傷後の回復を望む方、体への負担を減らしたい方たちの助けになることにも期待をしています。PRPを含む再生医療を研究し、その知識や経験を生かして当院でも診療をしておりますので、もし気になった方がいたら何でも気軽に相談してください。

オンライン診療について教えてください。

北浜真理子院長 六本木北浜診療所4

多忙で対面診療への来院が困難である、急なスケジュール調整によって処方薬が不足してしまうなどのご意見をいただき、それに対応するためにオンライン診療を開始しました。診療では、体調を伺いながら「いつもどおりのお薬」の処方箋を薬局に手配したり、検査結果をご報告したりしています。印象的なのは、初めてアプリに情報を入力する際は戸惑われた患者さんも、オンライン画面上で再会した時にはとてもうれしそうな表情をされることです。自宅で医療を受けられるのは、患者さんにとって心身ともに大きなストレス軽減になると感じています。今後、皆さんの通院負担が少しでも軽減されることを願っております。

患者が話しやすい雰囲気づくりを重視

PCR検査にも対応されているそうですね。

北浜真理子院長 六本木北浜診療所5

ええ。最近新たに病原菌の遺伝子を増幅させて検出する、PCR検査機器を導入しました。一度の鼻腔検査で新型コロナウイルスだけではなく、インフルエンザやアデノウイルス、マイコプラズマ感染症など15種類。「結局原因はわからない……」という不安も「一般的な風邪のウィルスだった」と分かれば安心に変わると思います。検査の流れは基本的なPCR検査と同じで、鼻に綿棒を入れるやり方です。15分ほどで結果が出ますので、お忙しい方や体調が悪くて長時間の診療がおつらい方にも受けていただきやすいと思います。発熱、咳など新型コロナウイルス感染症の疑いがある際はぜひ頼りにしてください。

診療の際に心がけていることを教えてください。

こちらから押しつけるだけの医療ではなく、患者さんの生活や仕事など、ライフスタイルを知った上で診療にあたりたいと思っています。ですから患者さんがご自身のことを話しやすい雰囲気づくりと、親近感を抱いていただける対応を心がけています。医療において、患者さんのライフスタイルをお聞きすることはとても大切だと考えています。生活習慣病の患者さんには、例えば料理好きな患者さんには調理の工夫をアドバイスしたり、外食が多い患者さんにはメニュー選びで気をつけるポイントをお話ししたりなど、一人ひとりの患者さんに即したアドバイスを施しています。必要に応じて食生活や運動についてのパンフレットをお渡しして、日々の生活に取り入れていただいています。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

北浜真理子院長 六本木北浜診療所6

待ち時間など患者さんの負担が減るように、ウェブ問診や予約システムなど医療のデジタルトランスフォーメーションを進める予定です。また診察の際に採取した血液は通常後日に報告していますが、一部の項目については5分で結果が判明する採血検査機器を今年導入します。当診療所は、地域のかかりつけとして気軽に通え、皆さんの日頃の健康維持に役立つ診療所をめざしています。簡単なご相談からでも構いません。お気軽に足をお運びください。

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