全国のドクター9,011人の想いを取材
クリニック・病院 161,457件の情報を掲載(2020年2月27日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 渋谷区
  4. 代官山駅
  5. 広域医療法人明和会 整形外科 スポーツ・栄養クリニック代官山
  6. 武田淳也 理事長

武田淳也 理事長の独自取材記事

広域医療法人明和会 整形外科 スポーツ・栄養クリニック代官山

(渋谷区/代官山駅)

最終更新日:2019/08/28

99999

何気ない景色の中にもセンスの良さが光る町・代官山。その一角に建つ瀟洒なビル3階にあるのが「広域医療法人明和会スポーツ・栄養クリニック代官山」だ。玄関扉の向こうに広がるのは、広いピラティススタジオと大きなアイランドキッチン。「実は、もともとはキッチン併設のピラティススタジオとしてスタートしたからなんですよ」と、武田淳也理事長は穏やかな笑顔でほほ笑む。整形外科専門医でありながら抗加齢医学専門医など内科の資格も取得、さらに医療レベルのクオリティーの高さで知られるポールスターピラティス(R)認定指導者でもある武田理事長。日本におけるピラティスの先駆者としても広く知られ、リハビリの一環としてピラティスを導入、確かな効果を挙げている。「『医療』『フィットネス』『栄養』の三方面の視点から患者さんの健康をサポートしていきたい」と熱く語る武田理事長に、自分自身の体との向き合い方や運動の大切さ、ピラティスとの出会い、日々の診療で心がけている思いなど、じっくりと伺った。
(取材日2014年10月5日)

医師の指導のもと行うピラティスで自分自身の体を正しく理解し健康を実感

普通のクリニックとはずいぶん雰囲気が違いますね。

24504 df 1 1 1418089377

そうでしょう?もともとは2008年2月に、日本国内初のPMA(Pilates Method Alliance:ピラティス指導者の資格基準を設定する唯一の国際的組織)登録のピラティススタジオ「Pilates Lab(R)代官山」として開設、最初はピラティスのプライベートレッスンやグループセッションを行っていたからなんです。それが、地元・福岡で2006年より整形外科・内科クリニックとピラティススタジオを併設して診療していたこともあり、評判を耳にした患者さんが年々、増加。大学病院などで撮影したMRI画像を持参し、セカンドオピニオンで大勢来院されるようになったため、2013年春に広域医療法人を取得、新たに「スポーツ・栄養クリニック代官山」として診療を始めました。ピラティススタジオはそのままリハビリ室として使用しています。「健康づくりの基本である運動と栄養に、医療という観点を融合させ、総合的、包括的に患者さんの健康をサポートする」という理念のもと、医師・理学療法士・管理栄養士といった専門家に加え、知識と経験が豊富なインストラクターも一体となって、日々の健康を支えるお手伝いをしています。

どのような患者さんが多く来院されているのでしょう?

近所にお住まいの小さなお子さんから90歳を超える高齢者の方まで、幅広い年齢層の方が来院くださっています。ちょっとしたケガや骨折、膝や腰の痛みなど症状はさまざま。代官山という土地柄、健康意識が高く「体を動かして健康になりたい」という方も多いですし、トップアスリートやダンサー、著名人の方も大勢通われていらっしゃいますよ。「なんとなく肩こりや腰痛がある」という場合、民間療法や整体、カイロなどに頼る方もいますが、きちんと整形外科を受診して調べれば、例えばヘルニアなど、実は理由があることも多いもの。当院では、まず痛みの根本原因を診断した上で、医師の処方のもと運動療法としてピラティスを指導。理学療法士やトレーナーが、痛みや関節の動きの制限、筋力低下、日常生活における障害など、一人ひとりの症状に合った治療・訓練を実践しています。ピラティスは、欧米ではフィットネスはもちろん、リハビリなどの医療分野、トップアスリートのコンディショニングやパフォーマンスの向上、スポーツ障害の予防まで、あらゆるニーズに応えるエクササイズとして広く普及していますが、もともとは病気になったりケガをした方のためのリハビリ用として開発されたエクササイズ。年齢や体力に関係なく、誰でも行えるのがピラティスの魅力なんです。当院に設置している専用のエクィップメントを使えば、姿勢や体の動き、筋力を適切にサポートしてくれるので、初心者でも体の感覚を楽に理解することができるんですよ。

自分自身の体を知ることが大切なんですね。

24504 df 1 2 1418089377

その通りです。自分自身の体の動きと正しい姿勢を理解することが何よりも大切。インナーマッスルを鍛えるピラティスを医療に基づいて正しく行うことで、「姿勢」や「体型」、何気ない「身のこなし」なども美しく機能的になり、けがの予防にもつながります。ピラティスはスポーツ医である僕が心底惚れ込んだ、健康維持に欠かせない運動手法であり、同時に患者さんの「体の取扱説明書」すなわち、「カラダ取説(R)」とも言えるんですよ。現在の高齢化社会において、整形外科疾患の原因は、年齢、性別、体質・遺伝、体重、そして体の使い方だと考えられますが、その中で変えられるのは、体重と体の使い方だけ。日々、診療していると、「○○をしようとして、腰に痛みが走った」など体の動きに伴う疾患が多く、「ご自身の体の動きの7割ぐらいを理解していれば、こんなケガはしなくても済んだのに」と思うこともしばしばです。こうしたことが少しでも減るよう、当院では「カラダ取説(R)」というコースを実施。ピラティスを通して、体のしくみの知識だけでなく動かし方などの“取扱い説明書”をマスター、生活のさまざまなシーンで体をより正しく、安全に、美しく、機能的に使えるようになることを目指しています。早朝からの開催にも関わらず他県からも大勢の方が参加くださり、いつも満員となるほど人気コースなんですよ。「“カラダ取説(R)”を世間一般にもっと広げて欲しい」という声をたくさんいただき、とてもうれしく思っています。

アメリカ留学で出会ったピラティス。スポーツ医のインスピレーションで素晴らしさを直感

先生とピラティスの出会いをお教えください。

24504 df 1 3 1418089377

1999年にスポーツ医学の勉強でアメリカのいくつかの病院に留学することになっていたのですが、2週間ほど時間に余裕があったので、その間に何か学べるものはないかとネットで調べてみることにしたんです。当時、僕がサンフランシスコで思いつくのはジャイアンツぐらい。それで、ジャイアンツの選手たちのメディカルサポートを行っている病院を検索したところ、スポーツ医学の権威と呼ばれるドクターがいることがわかり、幸いにも、そこで勉強させてもらえることになったんです。そのドクターはダンス医学のパイオニアでもあり、病院にはダンス医学というセクションが存在。専用器具がずらっと並び、ダンサーやバレリーナ、トップアスリートなどがパフォーマンス向上やスポーツ障害の予防のために通ってくる場所でした。実は、これこそがピラティスだったんですよ。当時、日本にはピラティスという言葉すら入ってきていない時代でしたが、僕はスポーツ医のインスピレーションで「これは素晴らしい」と直感。「もっと専門的に学びたい」という衝動に駆られ、結局、3度にわたる渡米の末、アジア第一号となるリハビリテーションのためのピラティス指導者の資格を取得することができました。

ピラティスの何がそこまで先生を引き付けたのでしょう?

24504 df 1 4 1418089377

僕はこれまで、整形外科医、スポーツドクターとして、全日本スキー連盟医事委員、長野オリンピックのドーピングコントロール部長などを務めてきましたが、そんなプロ中のプロであるはずの僕が、レッスンを受けるたびに「今までこんなことも知らなかったのか」と、目からうろこの連続だったんです。ピラティスはインナースキャン(内観)を大切にし、正しい姿勢と体の適切な使い方を学習、さらに心身をイメージ通りにコントロールできるようにするエクササイズ。よく頭で考えてみれば、決して知らないわけではないんですが、そんな大事なことを医療の中に生かしきれていない自分に気づきました。同時に、多くの整形外科疾患の予防、再発防止の第一歩は、正しい姿勢と体の使い方にあることを再発見。そのことを患者さんにお伝えすることが自分の役割ではないかと考えたんです。実は学生時代、フィットネスクラブのインストラクターをしていたのですが、「運動をするように」と医師に指示されて来たという会員さんに、「どの程度、どのような運動をするように言われたか」と聞いてみると、ほとんどの方が「わからない」とお答えになる。その上、整形外科の外来には、「健康になるためにフィットネスクラブに行ったのに、逆にからだを壊してしまった」という患者さんがたくさんお見えになるんですよね。具体的な運動方法もわからず急に運動を始めるんですから、体を傷めても当然。「いつか、こんな『フィットネス障害』に悩む方を減らすクリニックを作りたい」という思いもあり、整形外科・内科とピラティス・フィットネススタジオを併設したクリニックを開院することにしたんですよ。

運動と栄養の大切さを伝え、多くの人の健康をサポートしていきたい

患者さんと接する時に心がけているのはどのようなことでしょう?

24504 df 1 5 1418089377

一番は「運動をしなければいけない」という患者さんのモチベーションを引き出すことですね。本当の意味での健康を手に入れるためには、ご自身が変わらなければしょうがない。少しでもご理解いただけるよう、わかりやすい説明を心がけています。例えば、変形性膝関節症は40歳以上の女性の62パーセントがかかっているといわれ、当院にも多くの患者さんが来院されますが、膝関節の機能を維持するためには日々の運動が大切。「今は痛みがないから」と放置し、いよいよ痛くなってからでは治療の効果も表れにくいんです。お肌や髪のお手入れと同じように、体のことも考えるべき。時には厳しい言葉をおかけすることもありますが、痛みがなくても続けなければいけないものもあると納得し、ご自身の体としっかり向き合っていただきたいなと思いますね。

体重コントロールにも力を入れていらっしゃいますね。

はい。ピラティスはリハビリとして用いられるだけでなく、腰痛などの整形外科疾患、さらには生活習慣病や循環器疾患、体重コントロールにも効果的との医学的論文が多数発表されています。実は以前、福岡市保健福祉局で保健増進担当医師として勤務、管理栄養士さんと食事療法について考えていく中で栄養の大切さを学びました。整形外科を受診される患者さんで膝や腰が悪い方は、生活習慣病を患っていらっしゃることがとても多いんです。痛みがあると運動ができないでしょう?するとさらに太ってしまう。まさに悪循環ですよ。医師は「もう少し痩せたほうがいい」の一言で済ませてしまいますが、体重コントロールは専門家による指導が必要な領域だと痛感。ですから、当院では管理栄養士が常駐し、日頃の食生活や栄養カウンセリングなどを行って、体の内側からの健康をめざしています。大きなアイランドキッチンも併設しているので、プロの料理人など多彩なゲストを招き、食をテーマにしたワークショップを定期的に開催。食や栄養について楽しく学ぶこともできるんですよ。それに、ピラティススタジオとキッチンの仕切りをガラスにし、あえて見えるようにしているのも意味があります。どうしてもお互い自然に目に入ってきますから、それぞれ潜在意識の中に「運動だけじゃなく食のことも考えないといけないんだな」「たまには自分も運動しないと」と、インプット。相乗効果をもたらすことになるんです。運動と栄養は、時代を超えて常に健康の一番ベースになるもの。ただ、どちらかに偏ってしまう方も多いので、そういう方々のバランスをきちんと整えてあげるよう、これからも努力していきたいですね。

いつまでも健康を保ち、明るく楽しい毎日を送っていくため、読者にメッセージをお願いします。

24504 df 1 6 1418089377

運動は代謝をあげるだけでなく、姿勢や正しい体の使い方にも影響しますが、姿勢を変えることで自然に笑顔が出るなど、実は感情を変えることにもなるんですよ。それに、姿勢や体の使い方を意識しないと、体内の脂肪が増加。皮下脂肪、内臓脂肪に次ぐ第三の脂肪といわれているのが使っていない筋肉で、中でも、まずはインナーマッスルから脂肪になっていきますから、やはり日頃からの運動の大切さを理解し、心がけていただきたいと思いますね。また、都内23区内は小中学生の医療費が無料で、当院でも40分にわたるマンツーマンのリハビリも含め、ケガなどで来院されたお子さんの診療にあたっています。いずれにしても、エクササイズを始める時は、誰に指導を受けるのかも重要なポイント。当院の指導者は医師である僕が厳しい目で選んだ人物ばかりですし、ここは世界の医療専門職も取得する高い基準で知られるポールスターピラティス資格指導者の国内唯一の育成の場。その実力は折り紙つきです。とにかく、運動も栄養も、世界各国で長年培われてきた健康文化であり、継続することで5年10年後に初めて効果が表れるもの。僕は整形外科専門医ですが、抗加齢医学専門医や糖尿病の療養指導医など内科の資格も取得、幅広く診療することができるので、整形外科疾患に限らず、気になることはどんなことでも相談してほしい。これからも運動と栄養の大切さを伝え、一人でも多くの方の健康をサポートしていきます。何かあれば、身近なホームドクターとして気軽に受診いただけるとうれしいです。

Access