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山田広志 院長の独自取材記事

かきお整形外科

(川崎市麻生区/柿生駅)

最終更新日:2020/04/01

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柿生駅からバスで6分ほど。のどかな田園風景の残る町並みの中に「かきお整形外科」がある。2012年4月に開院したばかりの、まだ新しいクリニック。広くゆったりとした院内にはとても心地いい雰囲気がただよう。「地域の方々の日常の健康維持に貢献していきたいと思っているんです」と、穏やかに微笑むのは山田広志院長。ソフトな語り口は優しさにあふれ、ほっと心も和んでくるようだ。幅広くさまざまな症状の診療にあたるが、特に変形性膝関節症を専門とし、スポーツ障害の子どもたちに親身に寄り沿った診療を心がけているほか、「湿潤療法」など新しい治療法も積極的に取り入れている。「我慢せず気軽に何でも相談してほしい」という山田院長に、日々の診療で感じる思いや心がけていること、医師を志した理由やご自身の自由な時間の過ごし方などプライベートなお話まで、たっぷりと語っていただいた。
(取材日2012年5月22日/再取材日2014年7月1日)

地域に密着し、人々の健康維持に貢献していきたい

とても広くてゆったりとしたクリニックですね。

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ありがとうございます。2012年4月に開院したばかりなんですよ。これまで長く大きな病院で勤務医をしてきましたが、自分のめざす医療を考えた時、「病院に残ってたくさんの手術をするよりも、開業医として地域の方々の日常の健康維持に貢献していきたい」と思って。この辺りは駅からも少し離れていますが、近隣に整形外科があまりない場所。「バリアフリーにできること」「車いすで乗れるエレベーターがあること」「広いリハビリスペースが取れること」という、私の開業条件にぴったりであったこともあり、「理想に近い医療を提供していけるのではないか」と、ここでの開業を決めました。柿生という土地名からクリニックのロゴマークも柿をイメージ。暖かいオレンジと緑をテーマカラーに選びました。ゆったりと落ち着いた院内で、リラックスして過ごしていただければと思っています。患者さんは地元の方がほとんどで、60代以降のご高齢の方が中心です。「近くに整形外科がなくて困っていた」「気軽に通えて助かる」とおっしゃってくださる方も多く、思い描いていた通りの診療ができていることが本当にうれしいですね。ここで開業して良かったと心から感じています。

特にご専門にされている分野はありますか?

私はもともと変形性膝関節症が専門。勤務医時代は専門性の高い診療をしていましたが、開業医はすべて診るのが基本ですから、幅広くどんな症状でもきちんと診て差し上げたいと思っています。この辺りは農家が多いので、特に腰を悪くされている方が非常に大勢いらっしゃるんですよ。お薬や注射より、なるべく体に負担の少ない治療をと考えて、当院のリハビリテーション施設を十分に活用しています。リウマチの診療もずいぶんしてきましたが、今、医療の進歩もあって、昔ほど怖い病気ではなくなっているのが現実です。早く治療を始めればそれほど症状が悪化することもありません。皆さん、いろいろと気になる症状があっても、「高齢だから仕方ない」「仕事柄、当たり前のこと」と我慢してしまう場合も多いのですが、治療することで、例えば背骨の変形は治せなくても、症状を緩和することはできますし、普段の生活もずいぶん楽になると思うんですよ。ぜひ、諦めず、抱え込まず、気軽にご相談いただきたいですね。

「湿潤療法」にも力を入れていらっしゃるそうですね。

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はい。「うるおい療法」とも言うのですが、擦り傷や切り傷、やけどなどが、短期間で、しかも傷跡が目立たなくなるような治療なんですよ。まだ、学会でも認知されていない治療なので、それほど多くのクリニックで行われてはいないと思いますし、ご存知の方も少ないかもしれません。普通、傷の治療の場合、「消毒してガーゼ」「乾かしてかさぶたができれば大丈夫」が一般的ですが、湿潤療法は「消毒しない」「乾かさない」が原則。基本的に傷の消毒をしないので、痛みが少なく、小さなお子さんでも2回目以降、嫌がることなく治療を受けていただけるんです。ご自宅でも簡単にできる治療ですから、毎日消毒に来る必要もありません。早めの処置ほど傷跡も残らないので、ぜひ、多くの方にこの治療法を知ってほしいですね。そして、けがをしたらできるだけ早くいらしていただけるよう、啓発していくことができたらと思っています。

子どもの頃からの夢をかなえ医師の道へ

先生はずっと医師をめざされていたのですか?

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最初に医師になりたいと思ったのは小学生の時でした。実は、私は小学校1年生の時に母を亡くしているんですが、その母が、私か兄のどちらかが医師になってくれたら、と言っていたようなんですよ。私の中に、そういう記憶も残っていないですし、母の死がきっかけになったと意識したこともなかったんですけどね。気が付いたら自然にめざしていました。ただ、具体的に強く自分の目標として医師を意識したのは高校生になってから。柳田邦雄の「ガン回廊の朝」という本を読み、ガン撲滅のために戦う研究者に憧れ、「こういう研究者になりたい」と思ったんです。でも、実際に横浜市立大学医学部に入学し、臨床を経験するうちに、患者さんとの人付き合いがとても楽しくなってしまって。「臨床がやりたい」と、どんどん気持ちが変わっていきました。今、最初に憧れた医師像とはまったく違ってしまいましたが、自分には合っていたと実感。医師の道に進んだことも、心から誇りに思っています。

整形外科を専門に選ばれたのはどういったきっかけだったのでしょう?

スポーツが大好きだったので、最初は「スポーツ整形を専門に学びたい」と思ったからなんですよ。私は小学生の時に野球、大学ではバスケットボール部に所属。中学・高校では、ちょっと興味が移ってブラスバンドでサックスを吹いていたんですが(笑)、そうしながらもテニスなど、広く浅く、いろいろなスポーツを経験してきました。ですから、スポーツを頑張るお子さんの気持ちもとてもよくわかるんです。「この試合に出たい」など、頑張っている目標もあるでしょうから、できるだけ可能な限り、スポーツを続けながら治療できるようにと思っています。最近、若い方でも「腰が痛い」という方が多いんですよ。以前、小学5年生のお子さんが、かなり深刻な症状になってから来院されたこともありました。痛みを我慢したままスポーツを続けていると、いわゆる疲労骨折である「腰椎分離症」という病気になってしまい、ひどい場合には手術の必要性が出てきてしまう。「痛くても頑張れ」という根性論で治るわけではありませんからね。後悔しないよう、何かあれば、ぜひ早めにいらしていただきたいと思います。

ご自身の自由な時間はどのように楽しまれているのですか?

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今は忙しさに追われ、好きなスポーツもできずにいるんです。ゴルフもしばらく行っていませんね。普段、なかなか買い物にも出られないので、休みの日は1週間分の買い物をして、あとは息子と遊んで過ごすと、もうあっという間に終わってしまいます。小学校に入ったばかりの息子は元気いっぱい。夫婦二人で相手をしてやっと、という感じなんですよ。そのうち一緒に何かスポーツが楽しめるようになるといいなあと思っています。看護師でもある妻は、いつもそばで支えてくれているので、とても心強い。実は、院内のインテリアも、すべて妻のセンスで選んだんですよ。スタッフのまとめ役としても頑張ってくれていて、本当にありがたく感じています。もし、ものすごく時間ができたとしたら、海外旅行に行きたいですね。しばらく出かけられずにいるので、家族でゆっくりのんびり過ごせたらいいだろうなあと思います。

話をじっくりと伺い、きめ細やかな診療を実践

診療する上で一番心がけていることはどのようなことでしょう?

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まずは患者さんのお話をしっかり伺うことですね。そして納得されるまできちんとご説明すること。専門用語をできるだけ使わず、わかりやすい言葉で話すのも心がけていることの一つです。ご高齢の方だと、すぐにご理解いただけない場合もありますが、何回でも繰り返し、繰り返し、わかっていただけるまでお話しするんですよ。時には雑談に花が咲くこともありますが、そういった中から治療のヒントが得られることもたくさんある。それぞれの方の生活習慣や環境に合わせて治療の選択肢をいくつかご提案、患者さん自身に選んでいただくのが基本ですから、そのためにもお話を伺うのは欠かせない、大切なことだと思っています。私との会話を楽しみに来院くださる患者さんもいらっしゃるのでとてもうれしいんですよ。もう少し時が経ち、今以上に心を開いていただけると、きっともっといろいろなお話を伺えるのかなと感じています。

いつまでも健康を守りつつ、明るく快適な生活を送っていくため、読者にメッセージをお願いします。

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30、40代くらいの女性だと、スポーツされているお子さんをお持ちの方も多いと思うのですが、ちょっとおかしいなと思うことがあれば絶対に我慢しないでほしい。お子さんが言い出せない場合もあるでしょうから、注意深く観察していただき、例えば少し歩き方がおかしいとか何かサインに気づいたら、早めにご相談いただけるといいと思います。後は「湿潤療法」をもっと知っていただきたいですね。切り傷や擦り傷、やけどなどしてしまったら絶対に消毒をせず、すぐに来院していただきたい。また、そろそろご両親もご高齢になっていらっしゃると思うので、そちらも気を配っていただき、「高齢だから仕方ない」と諦めず、気軽に足を運んでいただけるとうれしいです。クリニックとしては、理学療法士を起用し、脳梗塞で麻痺が残っていらっしゃる方、骨折でギプスをして関節が硬くなってしまっている方、四十肩で腕が上がらない方など、個別の治療が必要な方へ理学療法を行っています。これまで行っていた痛みのコントロールだけでなく、可動域の訓練や歩行訓練が可能になったので、回復が早く、よく治るようになりました。患者さんからも好評で、予約がいっぱいになってしまうこともあるんです。そのため混雑する時間帯を待合室に掲示し、できるだけお待たせしないように気を配っています。

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