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山田 広志 院長の独自取材記事

かきお整形外科

(川崎市麻生区/柿生駅)

最終更新日:2021/03/31

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柿生駅からバスで6分ほどの「かきお整形外科」を訪ねた。体に痛みを抱えた高齢者が多く訪れるという同院は、車いすでも利用できるエレベーターや、バリアフリーの院内、広々としたリハビリテーションスペースを備えている。「我慢せず気軽に何でも相談してほしいです」と語るのは院長の山田広志先生。親しみやすい笑顔とやわらかい話しぶりから、安心して相談できると感じた。山田先生は、患者とのコミュニケーションを大切にし、その人の生活環境などを知ることで、継続できるような治療を提案しているという。開業して9年。最近の状況や、診療において大事にしていることなどを聞いた。
(取材日2021年3月9日)

地域に根差して9年、患者ともに歩む

現在はどのような患者さんが多いですか?

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整形外科なので後期高齢者に区分される年代の患者さん、特に慢性疾患で定期的に通われている方が多いですが、最近は、インターネットのクチコミ情報を参考に、遠方から来院する40代、50代の方も多くなってきました。開業して9年となりますが、患者さんのカルテ番号がついに10000番を超えたんです。ちなみに、カルテ番号が2番の方をはじめ、開業当初からの患者さんがいまだにいらっしゃるんですよ。地域の方を中心に、長きにわたり来院してくださる患者さんがいることはありがたいです。

新型コロナウイルス感染症の流行もありますが、感染症対策についてはいかがですか?

昨年、緊急事態宣言が出た時は、このような事態は世の中的に初めてですから、患者さんも心配だったと思います。当院としても、できることはしっかりやろうと考えてきました。そんな中、なんとか続けてきたのがリハビリです。一度は中止にしたのですが、患者さんから「再開してほしい」というご要望がありました。やはり、定期的に行うことが大切ですからね。再開にあたっては、距離を保つ、パーティションで仕切る、手が触れるところは徹底的に消毒するなど、基本を徹底するようにしています。リハビリスペースのウォーターベッドは敷くタオルもお一人ずつ交換しています。検温は、スタッフについては朝と昼の2回、行っています。

先生のご専門は変形性膝関節症とか。

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大学でご縁があって師事した先生のもとで、高齢者の慢性疾患に携わるようになり、大学では変形性関節症を専門とするようになりました。ただ、当院には幅広い患者さんが来院しますので、全身を診ています。勤務医だった頃は、2〜3年ごとに関連病院を異動するために、同じ患者さんを長く診ることができませんでした。それが心残りでしたね。一方、開業医であればずっと地域の方々を診ていけますし、お話を重ねるうちに、その方の人柄や生活習慣もわかるようになるので、診療の上でもプラスの面が大きいと感じています。

体に負担をかけにくいリハビリで機能回復をサポート

診療において大切にしていることはどんなことですか?

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患者さんが納得する治療を行うことです。そのための工夫として、例えば、どのようなお仕事をされているのか、スポーツの経験はあるかなど、背景をできるだけ詳しく伺った上で治療に入ります。また、症状についてご説明する際は、難しい用語を使わず簡単な言葉を使ってお話しするようにしています。「症状がなかなか良くならない」という人の中には、医師の説明に納得していない方が少なくありません。患者さんが理解できるように、丁寧に説明することが大切。そのためにも患者さんの状況を知る必要があると思っています。治療を始めるにしても、人それぞれライフスタイルが違いますので、続けやすい方法があると思います。整形外科の場合は、注射、薬、リハビリなどの選択肢がありますが、その方に適用できるものを提示して、最終的にはご本人に選んでもらいます。ご自宅が遠く通院できない場合は、ご自宅や会社近くのクリニックを紹介することもあるんですよ。

リハビリテーション用のスペースも広いですよね。

そうですね。そもそも開業する時にここを選んだ理由は、「バリアフリーにできること」「車いすで乗れるエレベーターがあること」「広いリハビリスペースが取れること」だったんです。整形外科なので、リハビリテーションは重要なポイントですからね。理学療法士も在籍していますので、歩行がうまくできないなど日常の動作が困難な方に対して、運動系のリハビリテーションを行うことができます。当院のリハビリの特徴は、患者さんお一人お一人に合わせたオーダーメイドのリハビリです。この病気にはこの対応、と決まっているわけではなく、その方の実際の症状や生活習慣を鑑みて、リハビリの計画を立てていきます。

子どもの患者さんもいらっしゃるそうですね。

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はい。当院では傷ややけどに対して湿潤療法を行っており、小さなお子さんでも2回目以降、あまり嫌がることなく治療を受けていただけています。傷の治療では、「消毒してガーゼ」「乾かしてかさぶたができれば大丈夫」が一般的ですが、湿潤療法は「消毒しない」「乾かさない」が原則。基本的に傷の消毒をしないので、痛みが少ないのです。ご自宅でも簡単にできますから、毎日消毒に通院する必要もありません。早めの処置ほど傷痕も残りにくいものなので、けがをしたらできるだけ早くいらしていただきたいですね。

日常動作がつらい人は気軽に相談を

患者さんを見ていて、最近、気になることはありますか?

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リモートワークが一般的になり、通勤がなくなった方が増えていますよね。その分、ご自宅で仕事をするわけですが、家から出ずに同じ姿勢でいることがストレスになり、心身に影響を与えていると感じます。最近、40代、50代の方からの相談が増えているのは、そういった背景もあります。通院がなくなって運動不足になっている方は、できれば時間をつくって少しでも体を動かしていただけたらと思いますね。散歩をするとか、出社日も、休み時間などに少しでも歩くとか。状況を詳しくお聞きして、改善点をご提案しています。

医師をめざしたきっかけを教えてください。

小学校1年生の時に母親を亡くしたことが影響していると思います。はっきり決意したのは高校生になってから。とある本を読んで、がん撲滅のために戦う研究者に憧れ、「こういう研究者になりたい」と思いました。でも、横浜市立大学医学部に入学し、臨床を経験するうちに、患者さんとの人付き合いがとても楽しくなってきたんです。整形外科に進んだのは、昔からスポーツが好きで、スポーツ整形に興味を持ったことからです。小学校では野球、中学や高校ではブラスバンド部と趣味でテニスを、大学ではバスケットボール、ちなみに今はゴルフをしています。現在は幅広い患者さんを診ていますが、スポーツをしている人の気持ちはよくわかります。ケガをした中学生には「復帰したいのはわかるけど、無理して再開すると治りが遅くなるよ、我慢しどきだよ」と気持ちに寄り添った診療を心がけています。

読者へメッセージをお願いします。

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最近は、子どもも大人も運動不足やライフスタイルの変化もあって、体が硬い人が多いように感じます。子どもは正座ができなかったり、前屈しても指先が床につかない子がとても多いのです。筋肉が硬いので、ケガもしやすくなっています。大人の場合は体が硬いことで腰に負担がかかるなど、慢性疾患の遠因になっている人が多いので、軽い運動やストレッチはこまめにやっておくといいですよ。また、クリニックとしては、理学療法士を起用し、脳梗塞でまひが残っていらっしゃる方、骨折でギプスをして関節が硬くなってしまっている方、四十肩で腕が上がらない方など、個別の治療が必要な方へ理学療法も行っています。痛みのコントロールだけでなく、可動域の訓練や歩行訓練も可能ですので、日常の動作に不自由を感じている方はお気軽にご相談ください。

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