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森 大祐 院長の独自取材記事

もり歯科クリニック

(品川区/西小山駅)

最終更新日:2021/10/12

森大祐院長 もり歯科クリニック main

目黒線西小山駅から徒歩2分、街の小じゃれたベーカリーのような装飾の「もり歯科クリニック」の建物は、商店街の街並みに自然と溶け込んでいる。患者の利便性を重視した立地にこだわり、約1年間歩いてこの街を探し当てたという森大祐院長は「患者さんがなじみやすく、かつしっかりとした技術を提供できる医院にしたい」と屈託なく語る。羽田・蒲田エリアの町工場主の一人息子として自由に育ったという森院長は、自然体で鷹揚(おうよう)に構えつつも、時流におもねらない職人気質のようなものも備え、どこか昔懐かしい雰囲気が漂う。週2回は銭湯のゆったりした湯船で、たまった疲れを癒すのが楽しみという話好きな森院長に、歯科医師になった経緯やクリニックの特徴などについて伺った。

(取材日2015年4月6日)

清潔感を第一に考えた院内づくり

駅前商店街の中にあって、患者さんも通いやすいですね。

森大祐院長 もり歯科クリニック1

開業を決意してから1年間ほどかけて、患者さんが来やすい立地条件の整った場所を求めて、各駅で降りて自分の足で歩いて探し回りました。私は生まれも育ちも羽田・蒲田のほうでしたので、この近辺には土地勘があったんです。患者さんにとって「開いてて良かった!」というような便利な所が良いと思っていたので、この一目で見てわかりやすい場所が気に入りました。また、建物の施工業者にも「清潔感を打ち出してほしい」といろいろお願いしたんです。

建物や内装について他に何かこだわりはありますか?

角地の利点を生かして、あえて窓を大きくしました。プライバシー重視の昨今の流れにはやや逆行しますが、土地の狭い東京の家屋ではなかなか太陽を拝めないので、できるだけ自然の光を取り入れてみたかったのです。また、完全個室というのも閉塞(へいそく)感があって嫌なので、隣とは開閉式のブラインドで仕切ったので、知らない人が来たら閉じて、お子さんの場合は開いて親子で並んだりできるようにしました。兄弟姉妹が横で寝ていて「お姉ちゃん、頑張って!」みたいに声をかけてくれたら、私としてもうれしいです。とはいえ、プライバシー重視の患者さんもいるので、将来的には個室も一部用意しようとは考えています。他には、診療室の前の大きな窓に、季節ごとにシールを貼ったりしてちょっとした装飾をしてるんですよ。散歩中の園児たちが前を通ったりするのですが、「かわいい!」とたいへん好評です。こういった地域の皆さんとのかかわりもあって、楽しいですね。

歯科医師になられた経緯や、学生時代に打ち込んだことを教えてください。

森大祐院長 もり歯科クリニック2

親戚に医療従事者が多いこともあり、自分も医療系に進みたいという気持ちがありました。日本大学歯学部での6年間はアメリカン・フットボールに打ち込み、医・歯学部リーグの試合に明け暮れていましたね。ただ、それよりも幼少の頃から親しんだスキーのほうが得意ではありました。もっとも、アメフトとの縁は今でも切れず、年に2、3回はOB戦に駆り出され、学生にこてんぱんにやられては帰ってきていますが(笑)。もともと一人っ子で甘やかされて育った方だと思うので、アメフトのようなチームを組んでやるスポーツをやったのは、いろいろな人との付き合い方や協調性を学ぶいい機会だったと思います。

十分な対話で人間関係を築いた上で治療に臨む

大学卒業後は大学にしばらく残られたのですか?

森大祐院長 もり歯科クリニック3

いいえ、卒業後すぐに横浜市にある開業医院で勤務医として勤めました。その後、13年目にして割と遅めに開業したのですが、横浜時代に担当した患者さんの中には、今でも1時間半かけて通ってくださる方がいて、とてもうれしいですよ。ただ、私は治療を行うだけでなく、患者さんともっとゆっくり話がしたい、コミュニケーションをとりたいというスタンスなので、そのスタンスを貫きたいと独立開業への思いが日々募っていったのです。

患者さんとのコミュニケーションを大切にされているのですね。

患者さんのニーズは多種多様なため、まずは対話によって患者さんが何を求めているかを把握するのが目的です。その上で、その患者さんにとって必要なことをトータルに判断します。聞くことと説明することには、極力時間を割いているつもりです。私はどちらかというと話好きで、話をしだすと1時間くらいしゃべっていることもあり、時々スタッフからは「無駄話が多い」と怒られてしまいます。でも、よく患者さんと話をして打ち解けあって、人間関係を築いた上で治療に臨みたい。これが一番の方針です。正直言って、歯科医院というのは時には痛い思いをすることがある場所なので、怖がられる面もありますからね。実は、私自身子どもの頃、歯科医院が怖くて嫌いだった経験があるので、私が被ったトラウマ(心的外傷)を患者さんには味わってほしくないという思いがあるのです。

患者さんとはどんな話をされるのですか?

森大祐院長 もり歯科クリニック4

虫歯治療や歯の清掃の話が中心です。治療については健康保険が適用になる通常の治療がまずあって、その先に保険適用外のいろいろなものがあるという説明を行います。ただ、間違っても「高い物が良い物だ」という感覚を持ってほしくないので、患者さんご本人の満足がどこにあるのかを患者さんご自身によくよく考えてもらうよう説明しています。あくまで患者さんのお口の中の環境改善が目的であって、高価な治療法がその患者さんにとって必ずしもベストではないということもあるのです。そういったことを患者さんにもご理解いただいた上で、必要に応じてお勧めしています。

笑いもある明るい雰囲気作りを心がける

他に心がけていることはありますか?

森大祐院長 もり歯科クリニック5

不安な気持ちを抱えて足を運んでくださる患者さんの気が少しでも紛れるように、おすすめの食べ物の話や旅の話で盛り上がるなど、楽しい話ができればいいですよね。歯の治療でつらい思いばかりではなく、楽しく、気楽な場所でもあってほしいので、くだらない話でも何でも話しましょうという雰囲気です。私はおしゃべりが好きで、患者さんと治療以外のお話もしたい。スタッフにもそれを奨励しています。

リフレッシュ法は何ですか?

銭湯ですね。週に2回は行きます。体が大きいので、大きな湯船でないと疲れが取れません。近所の銭湯には歯科医師の友人もやってきて、仕事の話をしたりします。時々ぜいたくに健康ランドのような所に行って、月に1度はマッサージをしてもらいます。また、スタッフ皆と一緒にご飯を食べに行きますよ。食事は何よりのリフレッシュ法です。スタッフとも、家族のようになれたらいいですね。患者さんにベストを尽くして接してくれていれば、私に対しては敬語でなくてもいいと思っています。

それでは最後に、読者にメッセージをお願いします。

森大祐院長 もり歯科クリニック6

当院は広く、どんな方のニーズにも応えられる体勢を整えています。まずは門をたたいていただいて、不安・不満・ご要望などを打ち明けてください。その結果、当院でできることは対応しますし、対応が難しいことは他の専門医に相談するようお勧めすることもあります。当院ではスタッフ全員が患者さんとのコミュニケーションを大切にし、笑いの絶えない明るい雰囲気作りに努めております。とにかく、歯科医院という怖い敷居をまたいでいただいて、不安などを打ち明けてほしいですね。

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