武田直久 院長の独自取材記事
デンタルオフィス戸越
(品川区/戸越駅)
最終更新日:2021/10/12
東京メトロ浅草線戸越駅から徒歩30秒/東急池上線戸越銀座駅から徒歩3分。商店街で活気づく街並みの中に佇む「デンタルオフィス戸越」は、地域の高齢者からお子さんまで、幅広い世代の患者に頼りにされる地域密着型クリニックだ。このクリニックの特徴は「痛みの少ない治療」や「高品質ながらもリーズナブルな治療」など、患者に優しい治療を提供しているということ。「痛みの少ない治療を実現するには、技術だけではなく患者さんの心理的な部分をケアしてあげることが大切なんです」と語るのは、2012年からこのクリニックの院長を務める武田直久先生。その温かな笑顔と優しい人柄に触れると、このクリニックが患者に優しい治療を実現できている理由がよくわかる。武田院長が院長に就任して以来、患者数が約2倍以上も増えたというエピソードからも、先生のドクターとしての腕や人柄の良さがうかがえる。そんな武田院長に、地域や患者に対する思い、診療へのこだわりなどを聞かせていただいた。
(取材日2013年7月2日)
目次
「痛くない治療」や「効果の分かる治療」を提供することで、歯科クリニックへの苦手意識を払拭
先生の目から見て、戸越銀座という街の印象はどんなものですか?
戸越銀座はオフィス街と住宅街、二つの要素が程よく混在した街だと思います。企業も多いのでビジネスマンの患者さんも来院なさいますし、昔からこの近辺に住んでいる地元の方々もたくさん来てくださいます。最近は働いている女性の患者さんが増えているという印象を受けますね。治安も良いし交通や買い物にも便利なので、女性にとっては暮らしやすい場所なのかもしれません。商店街が近くにあるため、買い物帰りにたまたまクリニックの看板を見て立ち寄ってくださる主婦の方も多いですし、そのお母さんが後日お子さんや旦那さんを連れて家族みんなで通院してくださることもあります。
「痛くない治療」をはじめとして、患者さんの歯科クリニックに対する“苦手意識”の払拭にこだわっているそうですね。
まずは診療室や待合室の雰囲気を工夫して、患者さんが持つ「歯医者のイメージ」を払拭できるように心がけています。歯科が苦手な患者さんは、「歯科クリニックに来た」と思うだけでもストレスを感じて、それによって治療中に痛みが増加してしまう可能性もあります。また、緊急の治療を要する場合をのぞいて、初回は出来るだけクリーニングから行うようにしています。初回治療はやはり患者さんも緊張していますから、そこでいきなり痛みのある治療をすると「やはり歯科クリニックは痛いところ」という先入観を植えつけてしまうのです。クリーニングはまったく痛みがありませんし、何よりも治療の成果が目に見えてわかります。自分の歯が明らかに美しくなったのを見れば、「これからも通おう!」という前向きな気持ちになりますよね。まずは患者さんに、歯科クリニックに対して良いイメージを持ってもらう。それが一番大切なことです。
先生は小さなお子さんの治療も得意だとお聞きしました。
このクリニックに勤務して以来、不思議と診療中に小さなお子さんに泣かれた経験は一度もありません。今の大人が「歯科クリニックが苦手」と言う理由の一つが、子供の頃に怖い思いをしたからだと思うんです。子どもの頃の歯科治療の思い出は一生影響します。小さい頃に嫌な思いをすると、大人になってからも歯科クリニックへ足が遠のいてしまうので、歯の健康を損なうことにもなりかねません。当クリニックに来院するお子さんに苦手意識が刷り込まれることのないように、大人以上に「痛くない治療」を徹底しています。たくさん話しかけて恐怖心を和らげるようにしたり、待合室に子どもの好きなガチャガチャを置いたりと、色々な工夫をするように心がけています。
患者さんの負担を軽くするために、楽しい会話を通じて心理的なケアを大切に
先生が診療の際に心がけていることは何でしょうか。
痛みを軽減するということも含めて、患者さんの負担を軽くするためにも、リラックスして治療を受けていただけるように気を配っています。技術的なことと同じくらい、心理的なケアも大切にしています。私は治療中に患者さんとたくさん会話をするんです。たまに「こんなに話す歯医者さん、今まで見たことありません」と言われることもあるくらい(笑)。会話の内容は歯科に関することだけではなく、何気ない世間話だったり、差し支えない範囲でプライベートなお話を楽しむこともあります。こうして会話を弾ませれば、患者さんも気軽に自分の意見や要望を言えるようになりますし、痛みや不快感があったときに遠慮なく発言することができますよね。また、会話が増えれば自然に「次はこういう作業をしますね」と、ドクターが治療の工程ごとに声をかけるようになるんです。次に自分が何をされるのかが把握できているだけでも、患者さんの不安やストレスを大きく軽減できるんですよ。
初対面の患者さんと会話を弾ませるコツはありますか?
もともと人と話をするのが得意なので、初めての患者さんでも自然と会話が弾みますよ。患者さんに出身地をお聞きして、その地域の話で盛り上がることもあります。小さい頃から父が旅行好きで、日本全国色々なところに連れて行ってくれたんです。大人になってからも旅行が好きで各地に足を運んでいたので、47都道府県中45都道府県に行ったことがあるんです。おかげさまで、患者さんがどこの出身でも地元のお話ができるんですよ。出身地トークならお任せください!と、自信を持って言えます(笑)。
こちらは低価格でセラミック治療を提供しているということですが、価格を抑えるために工夫していることがあれば教えてください。
患者さんの中には、セラミック治療が受けたくても経済的な理由であきらめているという方も少なくないと思います。そんな患者さんを一人でも多く救えるように、当クリニックでは治療メニューの価格に幅を持たせているんです。ただし、価格は低くても品質が劣るということは決してありませんからご安心ください。道具に関しても、一般的な価格の治療と変わらない高品質な物を使用しています。当クリニックは都内の技工所と専属契約を結ぶことによって、製作コストを可能な限りカットして低価格を実現しています。もちろん、契約しているのは一流の技術を持った技工所です。保証内容が劣ることもなく、万が一破損した場合でも保証期間2年以内であれば無料で再製作いたします。また、通院の回数もできるだけ減らして患者さんの負担を減らせるように心がけています。まずは治療前にきちんとスケジュールを組んで、患者さんのご希望の回数・期間内で終了するようにしています。
甘えず、妥協せず、日々気持ちを引き締めて最高の治療を提供
先生がドクターになったきっかけを聞かせてください。
私の父が歯科医でしたので、その姿を見て小さい頃から同じ道に進むことを決めていました。幼稚園の頃、他の男の子たちがサッカー選手やパイロットになりたいと言っている中で、私は既に「僕は歯医者になる!」と宣言していましたから。大学時代や研修医時代は勉強が大変でしたけれど、小さいからの夢に近づいているという感動の方が大きく、辛いと感じることはありませんでした。ちなみに私の父は今でも現役の歯科医ですし、兄も同じく歯科クリニックを開業しているという根っからの歯科医家系なのです。
先生が院長を務めるようになってから、患者さんの数が増えているとお聞きしましたが?
私がこのクリニックの院長を務めるようになったのは約1年前です。それから今日までの間に、患者さんの数が約2倍にまで増加しました。特に宣伝を強化したとか、営業スタイルを変えたとか、特別変わったことはしていません。患者さんの口コミや評判のおかげでここまで来たという感じなので、本当にありがたい限りです。患者さんが増えたことで、一人ひとりの治療の質が下がることは絶対ないように気を引き締めています。診療する人数を無理のない範囲に制限したり、患者さんの症状によっては、より専門性の高いクリニックを紹介することもあります。無理に大勢の患者さんを診たり専門ジャンル外の治療をすることで、患者さんにマイナスの効果が出るのは良くありませんので、状況によっては「断る勇気」も必要だと思っています。とはいえ、せっかく当クリニックに来院してくださった患者さんは、一人でも多く救いたいというのが本音です。今後はより大人数の患者さんに対応できるように、他ドクターやスタッフの教育にも力を注いで行こうと思います!
読者にメッセージをお願いします。
当院はお年寄りからお子さんまで、幅広い年齢層の患者さんに対応いたします。どんな世代の患者さんともコミュニケーションを大切にしています。虫歯や歯周病は自覚症状が現れてから治療を始めると費用も時間もかかりますし、何よりも治療の際の痛みも増加します。3〜4ヶ月に一度は定期検診を受け、自分の口の中をチェックしてください。口内は全身の健康を表すバロメーターであり、健康の明確な指標になります。歯ぐきからの出血が増えたり、口臭がきつくなったなど、歯の痛み以外でも何か不調を感じたらすぐにクリニックに足を運んでくださいね。