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中野峰生 院長の独自取材記事

品川シーサイド皮膚・形成外科クリニック

(品川区/品川シーサイド駅)

最終更新日:2019/08/28

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ウォーターフロントに広がるビジネス街である品川シーサイド。そのビジネス街の一角にある医療モールの中に、「品川シーサイド皮膚・形成外科クリニック」はある。男女を問わずアンチエイジングなどを行う美容外科も手掛けるクリニックには、土地柄この地に通勤する会社員が多く訪れるというが、開業してから10年目を迎え、最近では口コミでその評判を聞きつけた幅広い年齢層の近隣住民の患者も増えているという。「形成外科や皮膚科は外から見える部分の疾患です。だから治療することは、患者さんの体の傷だけではなく、心の傷の治療にもつながります」と語る院長の中野峰生先生に、医療に取り組む思いから、疾患の治療という観点からのインターネットの活用術に関するお話まで、じっくり語っていただいた。
(取材日2014年8月13日)

形成外科は、体の表面の機能や形態が損なわれた症例が診療対象

さっそくですが現在の病院の診療科目を教えていただけますか?

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病院名のとおり、皮膚科と形成外科を担当していますが、現在の患者さんの割合は7割が皮膚科でしょうか。皮膚科では保険診療としてアトピー性皮膚炎、湿疹、蕁麻疹、水虫、いぼなどの診療を行っており、形成外科では、眼瞼下垂や皮膚腫瘍切除、外傷による挫創などの手術を行っています。また、美容医療では自費診療になりますが、レーザーや光治療などを用いたアンチエイジングや、美容上の理由によるほくろやいぼ、しわ・たるみなどの除去や二重を目的とした美容外科も担当しています。

形成外科は、具体的にはどんな症状が診療対象になるのでしょうか?

確かに形成外科は、整形外科や一般外科に比べてなじみが薄いかもしれませんね。大きく分類すると整形外科の場合、体の外側からは見えない部分、つまり骨や関節、筋肉などの疾患が対象になるのに対し、形成外科の場合は、主に体の表面の機能や形態が損なわれた症例が診療対象となります。また美容外科との違いですが、美容外科の場合、しみやしわなど、疾患ではないけれども、美容上の理由で除去したいといった場合が対象になりますが、形成外科の場合、けがややけど、先天性奇形などによって失われた機能や外見をできるだけ元の状態に修復することが治療の中心となります。実は形成外科が治療を担当する範囲は意外と広く、擦り傷、切り傷、挫滅した傷などの外傷、やけどや手術によって生じたケロイドの修復、顔面骨折や顔面奇形などを原因とする顔のゆがみの修復といったものから、主に体の表面にできた良性、悪性の皮膚腫瘍の治療、そして乳房や頭頸部などの再建も形成外科の治療範囲に含まれます。また耳や鼻、おへそや性器、手指、そしてあざも含めて、体の表面に現れた先天性外表奇形に対する治療も、形成外科の診療範囲になります。現在は開業しているので、局所麻酔で出来る範囲での治療に限定して行っていますが、手におえない症例の場合は連携する高次病院にご紹介しています。

エステティックサロンの施術と美容外科で行われる治療は違うのでしょうか?

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一番の違いは、美容外科は医師免許を持った医師が治療を行うという点です。そのため美容外科では医療機器においても薬剤においても、医療用の成分濃度が高いものを使用することが可能です。例えば脱毛治療などに関しても、レーザーによる脱毛は基本的に医療行為にあたります。現在では一部のエステティックサロンでも光脱毛を実施しているようですが、これは違法ですし、当然、美容医療で使用されている医療用のレーザー機器と比較すると効果が低いものになります。また、美容外科の場合、医師が直接施術にあたるわけですから、医療的見地から施術を行う前に十分なインフォームドコンセントを行うことや、施術後のケアもより万全な体制で行うことが可能です。

開業から10年目を迎え、口コミで評判を聞いて来院する患者が増加

大学時代はどのような勉強をされていたのですか?

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防衛医科大学時代の専攻は形成外科で、形成外科一般(皮膚外科、先天性外表奇形や軟部組織の再建外科など)の手術を習得後、顕微鏡をのぞきながら特殊な器具を用いて神経や血管吻合を行うマイクロサージェリーも行っていました。併行して培養表皮移植に関する臨床研究を行い、北海道大学で博士号を取得し、その後埼玉医科大学などで形成外科の教職も務めていました。また、2年間アメリカに留学し、血管再生の研究に従事して、培養表皮に加えて人工真皮に血管を導入して皮膚全体の組織の再生が可能なのかといった再生医療の研究をしていました。また、防衛医科大学時代から形成外科と同様に、皮膚科の研修も重ねてきましたが、開業してからも研鑽を続けています。

現在、どんな患者さんが多く通われていますか?

クリニックがあるのがオフィスビルの一角なので、やはり男女共に近隣の会社に通勤されている会社員の方が多いですね。ただ、近くに大型のマンションなどもあるので、日常診療でよくある皮膚疾患を中心として、乳幼児から高齢者まで、幅広い年齢層の方が通ってきて下さっています。ビジネスパーソンが多いこともあって、ホームページを見て、当クリニックのことを知って来てくださったという方も多いのですが、開院してから10年が経過して、最近ではありがたいことに全体の5割程度でしょうか、口コミで評判を聞きつけて通ってみようかと思ったという患者さんです。

診療については、基本的に予約優先制とおうかがいしました。

当院の場合、診療科の特性故に、プライバシーの保持が求められる部分が強いこともあります。また、形成外科や皮膚科というのは外から見える部分の治療にあたるため、治療前には十分な時間をかけてインフォームドコンセントを行い、患者さんには治療内容に関して十分に納得をしていただき、医師との信頼関係を築くことが大切になります。更に、美容医療については、自費治療を行うため、こちらが必要な情報や治療選択枝を提示して、患者さんに理解・納得していただく必要もあります。そのため基本的に診療は予約優先制とさせていただいています。勿論、時間に余裕がある場合は、予約の無い患者さんも診察しています。

クリニックの設備について、ご説明いただけますか。

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皮膚疾患についても形成外科的治療についても、レーザー機器が多いに威力を発揮します。当クリニックでは診察室、施術室の他にレーザー室を設け、表在性色素性疾患(しみ、ソバカス、褐色や青あざなど)などの治療に用いるQスイッチヤグレーザー、ほくろやいぼの切除に用いる炭酸ガスレーザー、ニキビ跡、瘢痕、若返りなどの改善に用いられるフラクショナルレーザーという3種類のレーザーを設置しています。また、美顔、しみ、脱毛、毛細血管拡張症などに対してはIPL(光治療:フラッシュランプの広帯域波長光を利用し、個々の疾患によって適正波長域を照射する)の医療機器なども導入しています。ただし、これらの機器を用いた治療に関しては自由診療となるため、事前に十分に説明し、明確な料金体系を示した上で行うようにしています。

傷を治すことが患者の心の治療にもつながっていく

形成外科医、皮膚科医としてやりがいを感じるのはどんな時でしょうか?

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形成外科や皮膚科の特徴として、外から見える部分の疾患であるという点があります。それだけに患者の心理面に与える影響はとても大きいのです。例えば、幼少時に唇裂などの外表奇形の手術をした子が成長してから訪ねてきて「先生のおかげで今ではすっかり傷跡が目立ちません」といった報告をしてくれると、医師としての喜びややりがいを強く感じますね。また、これは美容外科についても同じで、しみやほくろを一つ除去するだけでも、クリニックに来た時とはまったく違う明るい表情で帰っていくんです。外見の美しさというのは、内面の充実や美しさにも通じているのだと実感しますね。

休日はどのように過ごされているのでしょうか?

クリニックは月曜〜土曜日まで、しかも夕方まで診療がありますし、通勤に往復3時間程度かかるので、ゆっくりと休む時間があまりありません。そのため休日は地元の図書館やプールに通ってのんびり過ごすことがほとんどですね。

最後に読者の方にアドバイスがあればお願いします。

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最近はインターネットが発達しているので、ご自分の症状と照らし合わせて、病院に来る前に「私は○○という病気ですよね?」と自分で判断されて来る方がいらっしゃいます。確かにインターネットは便利なツールですが、その情報は玉石混合であるのも事実です。インターネットを活用して自己診断が正しいこともありますが、誤りのことも結構ありますので、気になる症状があれば医療機関を受診して、まずは医師から適切な診察と十分な説明を受け、その疾患についてより詳しく知りたい箇所をインターネットから情報を入手して補完する方法もより良い理解につながるのではないでしょうか。どんな小さなことでも、気になる症状があればまず受診することを基本としていただきたいですね。

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