全国のドクター9,208人の想いを取材
クリニック・病院 159,001件の情報を掲載(2024年3月19日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 品川区
  4. 天王洲アイル駅
  5. 医療法人社団清貴会 小川歯科 天王洲インプラントセンター
  6. 小川 勝久 院長

小川 勝久 院長の独自取材記事

小川歯科 天王洲インプラントセンター

(品川区/天王洲アイル駅)

最終更新日:2021/10/12

小川勝久院長 小川歯科 天王洲インプラントセンター main

天王洲アイルの高層ビル群の一角、天王洲ファーストタワー15階にある「小川歯科 天王洲インプラントセンター」。エントランスには熱帯魚が泳ぐ水槽が飾られ、白を基調にした落ち着きのある空間は、開院から20年以上たつとは思えないモダンなデザイン。小川勝久院長は捕綴・歯周病から根管治療・噛み合わせ治療・歯列矯正・審美歯科・インプラント治療に至るまで、多様な経験を持つ歯科医師で、神奈川歯科大学の客員教授・鶴見大学歯学部の非常勤講師も兼任。患者の健康な口腔環境づくりのサポートに加え、若手育成や講演・執筆活動に精力的に取り組み、多忙な毎日を送っている。小川院長の歯科医師としての医療への考えを中心に、学生時代の出来事からプライベートに至るまでたっぷり語ってもらった。

(取材日2012年7月26日)

先進技術を駆使し、健康で美しい歯の実現をサポート

診療の際のこだわりについて教えてください。

小川勝久院長 小川歯科 天王洲インプラントセンター1

噛み合わせの機能回復だけでなく、審美性の向上を追求した治療がモットーです。欠けたり抜けたりした歯を、先端の機器と技術を駆使して、自然で美しい状態に導けるようにします。基本的に健康保険で対応していますが、例えば審美面に配慮した義歯やインプラントなど、診療内容によっては保険が適用できないものがあります。審美性を追求したいという患者さんのご要望があれば、保険外治療で対応しています。当院は百貨店のように、さまざまな種類のものを置いてあります。気軽に来院していただき、ご自身の求めるクオリティーや費用を十分に検討して、納得できる治療を選択してください。僕は、自分の親や子どもにも受けてほしい治療であるかどうかをいつも考えながら、患者さんと向き合い、丁寧な治療を行うように努めています。

歯科医師としてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

高い審美性を求められる治療は、やりがいを強く感じ、楽しくもあります。複雑なプラモデルに挑戦する感覚に似ているかもしれませんね。どう組み合わせればうまくいくかをシミュレーションし、実際にうまくいったと思えた時の達成感はとても大きいですね。一方で難しい治療に携わっているときは、心配で眠れない夜もあります。自分の子どもが手術を受ける時のように不安です。患者さんの信頼に応える責任は重いですが、治療を終えて患者さんに喜んでもらえることが最もやりがいを感じる瞬間です。

印象に残っている患者さんはいますか?

小川勝久院長 小川歯科 天王洲インプラントセンター2

歯周病が原因で歯がボロボロになってしまい、何軒も歯科医院を回り、最終的に私のところを探しておみえになった30代女性の治療が印象に残っています。マスクで顔を隠して、3年間も口紅を塗れないでいると……。慎重にカウンセリングし、治療方法を模索した結果、骨形成・骨移植・インプラント治療などを行いました。うれし泣きする患者さんの姿に、歯科技工士も私も喜びで胸がいっぱいになり、思わず涙がこぼれました。難しい治療では、僕らの技術や知識に加えて、患者さん自身の頑張りも大きく影響します。その後届いた「以前は何も感じられなかったけど、夜の月や星をきれいに感じられる心の余裕ができました」というメールは忘れられません。その方は今も笑顔で、メンテナンスのために来院されています。

多様な経験と絶え間ない研鑽で、さまざまな治療を提供

歯科医師をめざした理由を教えてください。

小川勝久院長 小川歯科 天王洲インプラントセンター3

父が若い頃に歯学部をめざしていたのですが、さまざまな事情で断念し、私がその思いを受け継ぎました。戦後の混乱期を経験した父は、息子には手に職をつけてほしいと願ったこともあったようです。僕は子どもの頃は意外と真面目でしたね。高校へは、実家の埼玉から東京に出てきて、一人で下宿して通っていました。周りは東京大学や早稲田・慶應の学生ばかりで、彼らからは自分なりの勉強方法を見つければ、難しいことも簡単に覚えられるようになると教えてもらいました。書いて覚える人は書くこと、読んで覚える人は読むこと。四畳半の下宿にはテレビもなかったので、本もたくさん読みました。そのおかげで、大学では専門書を読むのが苦にならず、今でも論文や本を書くのもスムーズです。

天王洲に開院された理由を教えてください。

開院は1992年なので、20年以上前になります。当時、天王洲の再開発が始まり、新しい街の誕生に可能性を感じてやってきました。ここは、有名デザイナーの事務所にデザインをお願いし、待合室も診療室も落ち着きのあるモダンな雰囲気になりました。患者さんは、周りのオフィスビルに勤務されている方、紹介を受けた方、インターネットで調べて遠方から来る方などさまざまです。診察を通していろいろな方と出会えるのは刺激があって楽しいですね。

今後の展望をお聞かせください。

小川勝久院長 小川歯科 天王洲インプラントセンター4

開院時の目標は「大学と競争して勝つこと」でした。母校の補綴科に負けない治療をめざして、設備・内容・材料は大学でも扱うようなものをそろえ、世界の一流の技術に追いつくために優秀な歯科医師がいると聞けば、ロサンゼルス・ボストン・パリへと出向き、学会や研修に参加。積極的に技術向上に取り組んできたことで、当初の目標はある程度は達成できたのではないかと感じていますので、今後は教育に力を入れていきたいです。現在、神奈川歯科大学の客員教授を務めており、僕が得た技術や知識を少しでも伝えていければと思っています。若い歯科医師には、当院で患者さんに許可を得て、かぶせ物の仕方、削る方法、型を採る方法などを見てもらい、歯科の基本を教えています。教える側になったことで、日頃からあらためて自分の技術を見直す機会が増え、勉強になっています。技術は目に見えるだけに上手・下手がすぐにわかってしまうので、身が引き締まりますね。

日本の医療全体の発展を願って

海外経験の豊富な先生ですが、日本の歯科医療の現状に対してご意見をお持ちだそうですね。

小川勝久院長 小川歯科 天王洲インプラントセンター5

日本の医療は総合的に見れば進んでいますが、遅れている部分もあります。例えば、医療保険制度のもとで、どの医師・歯科医師が治療しても同じ料金という点には、疑問を感じます。医療者の経験やレベルにばらつきがあり、設備も使う材料も異なるのに、保険内治療では一律の金額というのは腑に落ちません。また、僕は今から10年前にアメリカで、献体での骨や歯茎移植のトレーニングを受けた経験があります。アメリカでは教育のためにそうした実習が法的に認められており、大変勉強になりました。しかし、日本では献体の解剖は認められていますが、移植は法律で禁止されています。つまり、日本の歯科医師は臨床でしか技術を磨けない。やはり、臨床以前にトレーニングを積むための枠組みを国を挙げて整備してほしい。それが日本の歯科医療の進歩につながると考えるからです。ただし、人間の尊厳に関わる話ですから、デリケートな問題であることも承知しています。

多忙な日々を送っていらっしゃいますが、リフレッシュ法は何ですか?

サウナが好きで、クリニックの隣のビルにもあるので、昼休みにも時々行っているんです。マッサージも受けてしっかりリフレッシュして、午後の診療に備えるという感じです。私には息子が1人いて、歯科医師をめざして勉強中です。一番身近な歯科医師として、また父親として、恥ずかしくない存在でいたいという思いが励みになっていますね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

小川勝久院長 小川歯科 天王洲インプラントセンター6

おいしいものを食べたいとか、気に入った服が欲しいと思えば、皆さん本気で探すのに、自分に合った歯科医師を探す努力はそこまでしていないように感じます。インターネットの情報だけを信じるのではなく、自分の物差しを持つべきです。例えば、金の詰め物は長持ちすると思い込んでいる人がいますが、金だから長持ちするわけではなく、入念に削って噛み合わせを整える基本的な歯科治療の質が重要なのです。また、インプラントで歯科医師が潤うと思われていますがそうとは限りません。確かに治療費は高額ですが、その分歯科医師は知識や検査、材料、設備に投資をしています。つまり、受け身でいると知識が偏ってしまう危険性があります。自分の歯が大切であれば、自分で調べ、正しい知識を得て、それなりの費用がかかることも理解してほしい。歯科医師も経験によって技術力は違うので、自分が何を望むのかを明確にして、ベストな選択をしていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/40万円~、骨形成/10万円~30万円、骨移植/5万円~、セラミックインレー/5万~8万円、セラミックブリッジ/20万円~30万円、矯正(成人)/61万~81万円、審美面に配慮した義歯/20万~40万円
※詳細はクリニックにお問い合わせください。

Access