全国のドクター9,208人の想いを取材
クリニック・病院 159,001件の情報を掲載(2024年3月19日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 品川区
  4. 五反田駅
  5. 医療法人社団康心会 まるおか歯科
  6. 丸岡 宗康 院長

丸岡 宗康 院長の独自取材記事

まるおか歯科

(品川区/五反田駅)

最終更新日:2023/12/11

丸岡宗康院長 まるおか歯科 main

五反田駅東口から徒歩5分の場所にある「まるおか歯科」。入り口を入ると、ゆったりとしたソファーが配された待合室にあるアクアリウムに、色とりどりの熱帯魚がゆらめく光景が目に入る。診療に来たことを一瞬忘れさせてくれるような心安らぐ空間だ。地域住民やオフィスワーカーといったさまざまな患者が訪れる同院は、一般歯科、小児歯科、歯科口腔外科、歯周病、インプラント、矯正歯科、予防歯科と、幅広い患者のニーズに応える。補綴やインプラント治療を専門とする丸岡宗康院長以下、それぞれの分野で研鑽を積んだ歯科医師が複数在籍。2022年からは口腔外科専門の歯科医師がもう1人加わり、外来小手術にも対応。1995年10月の開業以来、累計来院患者数が2万2000人を超えたという同院の診療の特徴や今後の展望などを、院長に聞いた。

(取材日2019年5月30日/再取材日2023年10月17日)

得意分野が異なる歯科医師が在籍

診療の特徴について教えてください。

丸岡宗康院長 まるおか歯科1

当院の特徴は、各分野に特化した歯科医師が治療を行うということです。私自身は、入れ歯などの義歯治療やインプラント治療を得意としていますし、口腔外科、矯正歯科、歯周病などは各専門の歯科医師が対応します。特に口腔外科では、毎週水曜の午後に顎関節症を診る外来を設けており、口の開きにくさや顎の痛みでお悩みの方を診察します。また、2022年の春から口腔外科の歯科医師を1人増やしたことで外来小手術が可能となり、これまでは大学病院への紹介が必要だった治療も、院内で対応できるケースが増えました。新たに加わった歯科医師は、大学病院などで口腔外科の領域で長年経験を積んでいるので、知識や技術も安心してお任せできます。診療体制としては、基本的に患者さんごとに担当の歯科医師が診るスタイルです。患者さん一人ひとりのお口の状態を詳しく把握し、的確なアドバイスを施すことをモットーにしています。

治療時の痛みの軽減にも力を入れていると聞きました。

口腔外科で外来小手術に対応できるようになり、静脈内鎮静法を導入しました。静脈内鎮静法とは、鎮静薬を静脈に投与し意識を遠くさせることをめざすというものです。全身麻酔と異なり、呼びかけに応えられる状態を保ちます。しかし、処置中の出来事について患者さんはほとんど覚えていません。意識がはっきりした時には処置が終わっていたという感覚でしょう。そして、外来小手術だけでなく、インプラント治療でも使用しています。インプラント治療では本数が多くなればなるほど、治療にかかる時間が長くなります。長時間の治療は患者さんにとって苦痛です。鎮静状態によって患者さんが少しでもリラックスした気分になれたら、治療するこちら側も落ち着いて処置を行うことができます。また、歯科治療に対する恐怖心や嘔吐反射など、患者さんの精神的負担となることが軽減できるでしょう。

女性の歯科医師もいらっしゃるのですね。

丸岡宗康院長 まるおか歯科2

「女性の歯科医師を増やしていきたい」と思っているわけではないのですが、最近は、女性の歯科医師の数が、純粋に増えてきています。当院で歯科医師を募集しても、男性よりも女性の応募が多いです。当院は金曜以外の平日は21時まで、土日も17時まで診療しているので、女性の歯科医師が勤務可能な時間帯に来ていただくことで、活躍できる場を増やしていきたいと考えています。女性はライフイベントで働き方を変える必要が出てくるケースが多いですが、産休、育休を取得後もスムーズに戻ってこられるような環境づくりにも工夫を施していきたいですね。女性の歯科医師は、やわらかな雰囲気で、歯科医院が苦手な患者さんや高齢の患者さんに喜ばれることも多いです。

患者に寄り添い治療方針や方法を決定する

デジタル技術の活用も進めているそうですね。どのような取り組みでしょうか。

丸岡宗康院長 まるおか歯科3

2023年の春頃から口腔内スキャナーを導入しました。口腔内スキャナーは、小型のカメラでお口の中を撮影する機械です。読み取った情報をもとに、かぶせ物や詰め物を作製できます。従来の粘土のような印象材で型を採り、石こうで固めて技工所に送るという工程がなく、スキャナーで撮影したデータを技工所に転送することで足りるようになりました。石こうは膨張する性質があるため、実際の歯型どおりに作製するのは困難です。詰める際に何度も微調整を行う必要もあります。一方、口腔内スキャナーを使用した場合は、データをもとに技工物が作られるため、必要な調整もわずかです。治療時間短縮にもなり、患者さんの負担軽減にもつながります。保険診療でも一部取り扱いができますので、ご相談いただければと思います。

院長先生のご専門と、診療ポリシーについて教えてください。

もともとは補綴がメインでしたが、ある時期からインプラント治療も始め、歯科用CTや口腔内スキャナーを用いてお口周りの状態を細部まで確認した上で、治療プランを作成しています。ただ、このインプラント治療は、あくまでも選択肢の一つだと考えています。歯を失ってしまった患者さんに対する治療としては、インプラントの他に入れ歯やブリッジもあります。患者さんには、考えられる治療法についてすべてお話しし、相談しながら決めていくようにしています。虫歯治療については、歯の中の神経にまで達してしまった重度の虫歯の場合、歯を残すために神経などを除去することを図る根管治療も行っています。しかし、中には「どうしても神経を抜きたくない」という患者さんもいらっしゃるでしょう。その場合は、神経を抜かずに済むことをめざす治療法を考えます。患者さんとしっかり対話し、なるべく希望に寄り添うかたちで診療していきたいと思っています。

予防歯科はどのように診療しているのですか?

丸岡宗康院長 まるおか歯科4

当院には、8人の歯科衛生士がおります。開業当初は、「歯が痛くなったら来院し、治療が終わったらそれで終わり」という患者さんも多かったのですが、「痛くなったら治療する」のではなく「痛くならないように予防する」ことの大切さを伝え続けました。そうするうち、患者さんの意識も少しずつ変わり、ブラッシング指導やメンテナンスに積極的に向き合おうと考えてくださる方が増えてきたと感じます。基本的に保険診療の範囲内でケアを行っていますが、患者さんの希望に応じてPMTCなどの自由診療にも対応可能です。2023年からは理学療法について学んだスタッフによる唾液腺・咀嚼筋マッサージも始めました。口内の乾燥や顎関節症の治療と並行して、理学療法に基づくケアも重要だと考えています。

地域の人たちに長く寄り添えるクリニックでありたい

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

丸岡宗康院長 まるおか歯科5

7歳年上の兄がいるのですが、私が高校生の頃に会社勤めを始め、転勤やら何やら大変そうな姿を見て、「会社勤めは、自分にはできないな……」と思ったのです(笑)。両親は歯科医師ではないのですが、親戚に医師が多かったこともあり、手に職をつけようと、将来は医師を志すことに決めました。手先が器用だったこともあり、歯学部に入学。卒業後は大学院に進み、さまざまな研鑽を重ねていくうちに、このまま研究を続け、学生を指導していくことにも十分魅力を感じたのですが、さまざまな研究室の方々との出会いを通じて世界観が広がり、結果的に開業への道が開け、今に至ります。

アクアリウムは、うわさどおりの美しさですね。どういった目的があるのでしょうか。

ありがとうございます。1995年に開業した際、これまでのクリニックのコンセプトとは違うクリニックをつくりたいという思いがありました。アクアリウムはその一環です。色とりどりの魚を見ながら待合室で過ごしてもらうことで、患者さんはリラックスできますよね。診療室にも3つアクアリウムを設置しています。せっかく来てくださるのですから、患者さんにはより良い環境の中で診療を受けていただきたいと思っています。

今後の展望について教えてください。

丸岡宗康院長 まるおか歯科6

これまでどおり、スタッフ全員で力を合わせ、日々こつこつと丁寧に、患者さんと向き合っていきたいと思います。開業して28年、これまで数多くの患者さんを診てきました。開業当初から、御年90歳になっても通い続けてくれる患者さんがいるのはとてもありがたいことです。先進の技術も必要ですが、社会の高齢化への対応も大事だと思っています。噛むことと全身の健康は切り離せません。私には母に十分な治療ができなかったという後悔があります。ですので、クリニックに通ってくださる患者さんには、できるだけ長く今の状態を維持できる治療をしていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(1本)/38万5000円~(静脈内鎮静法を含む)
部分矯正/38万5000円~
PMTC/3万3000円

Access