全国のドクター14,309人の想いを取材
クリニック・病院 157,745件の情報を掲載(2026年6月15日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 品川区
  4. 西大井駅
  5. 金城医院
  6. 金城 謙太郎 院長

金城 謙太郎 院長の独自取材記事

金城医院

(品川区/西大井駅)

最終更新日:2026/06/12

金城謙太郎院長 金城医院 main

「こんな些細な症状で受診してよいのか」「どの科に行けばよいかわからない」「通院が難しいが往診は可能だろうか」。そんな日々の健康への不安や迷いにも応えるのが、品川区西大井の「金城医院」だ。55年続く地域に根差した同院を約10年前に父親から継承した金城謙太郎院長は、日本内科学会総合内科専門医や日本専門医機構総合診療専門医の資格を持つ。在宅医療も専門としており、特定の病気や年齢を問わず、どんな症状でも診察し患者とその家族の相談に乗る総合診療・家庭医療を実践。風邪や生活習慣病、皮膚疾患、心のもやもや、通院が難しい人への往診や在宅医療まで対応。「地域の皆さんに、人生を健やかに楽しんでほしい」と、語る金城院長に、総合診療・家庭医療についてや診察で心がけていること、今後の展望などを聞いた。

(取材日2026年5月19日)

どんな症状もまるごと診る総合診療・家庭医療

総合診療・家庭医療という言葉はあまりなじみがないようですが、どのような医療なのでしょうか?

金城謙太郎院長 金城医院1

日本ではまだ少ないのですが、WHO(世界保健機関)等が提唱する「プライマリケア」、つまり「何か健康に問題が生じたときに、最初に相談する医療」のことです。昔から親しまれてきた「町のお医者さん」「かかりつけ医」を、より体系化したものと考えていただくとイメージしやすいかなと思います。総合診療を行う医師は、内科や小児科、整形外科など幅広い領域のトレーニングを積んでいます。それにより、小さなお子さんの体調不良から高血圧症や糖尿病、腰痛、ケガしてしまったというような外科処置まで、ご家族そろって診療することが可能です。より高度な専門治療が必要な場合は、各分野の専門家へと橋渡しを行います。また、必要な時には患者さん一人ひとりと丁寧に対話し、深く知って治療していくのも特徴です。

日々の診療の中で、どのような症状の患者さんが多いでしょうか?

子どもから大人まで、風邪の症状や慢性的な治療やケアで来院される方が多くいらっしゃいます。それに加えて、「少しめまいがする」「なんとなく体がだるい」など、ご自分でもどんな状態なのか明確に説明しにくいような体調不良の方も少なくありません。こうした症状を我慢してしまう方もいらっしゃるのですが、丁寧にお話をお聞きすることを大切にしていますので、不安を抱えたままにせず受診してくださったらと思います。また、外来診療だけでなく訪問診療も行っており、ご高齢の方や認知機能が低下された方など、通院が困難な患者さんのもとへも伺っています。地域で暮らすあらゆる世代の方の、さまざまなお困り事に対応することが私の役割だと考えています。

肌荒れや、なんとなく心がモヤモヤするといった内容でも受診できるのでしょうか?

金城謙太郎院長 金城医院2

もちろんです。そういったご相談も多くいただいています。皮膚の場合、肌荒れや切り傷、簡易的な縫合などは当院で治療可能です。皮膚以外の疾患もですが、対応が難しい場合は、各分野の専門家をご紹介しています。また、心のお悩みについても、まずはここで丁寧にお話を伺い、必要に応じてお薬を処方するなどの対応を行っています。体と心はつながっていますから、「気持ちがモヤモヤしておなかも痛くなってきた」といった場合でも、別々の病院に行かずに、一つの場所でまとめてご相談いただけるのが、総合診療・家庭医療です。病気そのものを診るだけでなく、体調不良に対する患者さんの思いや健康についてのお考えをしっかりお聞きした上で、一緒に解決策を考えていくという診療を実施しています。

症状だけでなく、患者の「物語」も丁寧に聞く

受診を迷っている場合、病院へ行くべきかどうかの症状の目安はありますか?

金城謙太郎院長 金城医院3

一つの目安としては、「いつもの自分と違って、日常生活を送るのが少し難しいな」と、感じたら、迷わずいらしてください。また、健康診断の結果が出て、少しでも異常値を指摘された場合も、放置せずに受診していただけたらと思います。「これくらいのことで……」と、我慢してしまう方もいらっしゃいますが、些細なことでも大丈夫ですので、安心してお話ししていただきたいですね。最近では、「世の中で病気がはやっている。不安だから、予防接種をしたほうがいいだろうか」というご相談を受けました。また、もし患者さんから同居しているご家族の不調についてのお話を伺うようなことがあれば、それをきっかけにご家族の診療につながることもあります。

家庭医療の特徴について教えてください。

家庭医療では、患者さんがどのような人生を歩んできたかという「物語」を大切にしています。患者さんの生活や背景を理解した上で、治療することを重要視しているからです。また、家族全員を診察していると、それぞれの家族の歴史や環境が見えてきて、年代ごとに訪れるライフステージやイベントに伴走できます。例えば、30代であれば、結婚や出産を経験される方がいらしたり、仕事に集中する中でストレスや高血圧などによる生活習慣病が出始めたりする時期でもあります。40代になると、がん検診による病気の早期発見や予防が重要になる他、介護などによる生活やメンタル面の変化、仕事上の責任からくる体調不良なども出てきます。こうした背景を把握しているからこそ、その時々の状況に合わせた治療を提案できるのが特徴の一つだと考えています。

家族の状況を把握していることで、どのような予防や医療につながりますか?

金城謙太郎院長 金城医院4

例えば、自治体では基本的に40歳以上を対象に、大腸がんや胃がん、肺がん検診などを勧めています。けれど、もしご家族の中に比較的若い年齢で大腸がんにかかられた方がいるという家族歴がわかっていれば、通常推奨される年齢よりも早い段階で、「一度、大腸カメラの検査を受けておきましょうか」というようなお声かけをすることができます。また、在宅医療の現場では、これまでの人生の歩みをしっかり伺うことが、その後のケアプランや「これからどう過ごしていきたいか」という将来の見通しに直結します。また、外来でも、丁寧にコミュニケーションを重ねることで、「自分はこれに困っていたのだな」と、患者さんご自身が潜在的なニーズに気づくことにつながると考えています。

長く「人生を楽しめる心と体」でいられるよう支える

歴史のあるクリニックですが、近年変化した点を教えてください。

金城謙太郎院長 金城医院5

当院は、私の父が55年前に開業し、現在も父の代からの患者さんが来てくださったり、そのお子さんが受診してくださったりしています。私が継承した後、2年前に大きな改装を行いました。それまで1つだった診察室を2つに増やし、処置室も設置しました。お子さんの予防接種や大人の健康診断、発熱者専用の外来など、部屋ごとにしっかりと分け、安全かつスムーズな診療をめざし環境を整えました。また、エックス線装置を新しく導入した他、超音波診断装置、心電図、骨粗しょう症のための骨密度測定器などを順次充実させています。地域の皆さんからのニーズに応えながら、医療機器のアップデートも続けていきたいと考えています。

品川区医師会の理事など地域での活動も行い、プライベートではマラソンを楽しまれているそうですね。

品川区医師会の理事として、休日診療所の運営や保健センターでの業務を担当しています。また、地域包括ケアに関する地区ケア会議にも参加し、在宅介護支援センターを中心とした多職種連携を深めてきました。品川区の住民の皆さんは気さくで、何でも相談してくださるので、大きなやりがいを感じています。これらの経験も糧に、「地域全体を診る」という視点を持ちながら、日々の診療に向き合っていきたいですね。マラソンは、最近なかなか時間が取れていないのですが、品川区が主催する大会に出場しました。心地良い汗をかきながら海岸地域を走り、「品川区にこんなすてきな場所があったのだな」と、新しい発見ができました。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

金城謙太郎院長 金城医院6

地域の皆さんが、健康で毎日を楽しく幸せに過ごせるように、心と体をトータルでケアできる場所をめざしています。いろいろな体の不調はもちろん、「なんとなくだるい」「気持ちが落ち込みがち」といった、原因のわかりにくい症状でも、どうぞいらしてください。患者さんが何に困っていらっしゃるのかを適切に判断し、生活背景や価値観に寄り添いながら、その方の症状や状況に合った治療を一緒に考えていければと思っています。これからも、皆さんが困ったときに真っ先に思い浮かぶ、身近なかかりつけ医になれるよう尽力していきます。