全国のドクター9,182人の想いを取材
クリニック・病院 158,625件の情報を掲載(2024年4月25日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 品川区
  4. 不動前駅
  5. 医療法人社団 光正会 わたなべクリニック
  6. 胃も腸も内視鏡検査で健康に思わぬ手軽さに驚きの声も多数!

胃も腸も内視鏡検査で健康に
思わぬ手軽さに驚きの声も多数!

わたなべクリニック

(品川区/不動前駅)

最終更新日:2021/10/12

わたなべクリニック 胃も腸も内視鏡検査で健康に 思わぬ手軽さに驚きの声も多数! わたなべクリニック 胃も腸も内視鏡検査で健康に 思わぬ手軽さに驚きの声も多数!

痛いんじゃないか、苦しいんじゃないか、お金がかかるんじゃないか、時間がかかるんじゃないか。多くの人が胃や腸の検査の受診をためらう理由はおそらく、この4つなのではないだろうか。しかし、皆さんを支配しているステレオタイプはもはや時代遅れ。あっという間に、痛みもなく、しかも健康保険適用で胃腸を守れる内視鏡検査がある。大病院の消化器外科などで腕を振るった内視鏡のスペシャリストである「わたなべクリニック」の渡辺正光先生に上部および下部消化管内視鏡検査について伺った。

(取材日2014年7月16日)

3人に1人はがんで命を落とす時代。ラクラク内視鏡検査で自分の命を守ろう!

Q内視鏡を受けることをお勧めしたいのはどんな人ですか?
A
わたなべクリニック 渡辺院長は日本消化器内視鏡学会認定専門医

▲渡辺院長は日本消化器内視鏡学会認定専門医

胃カメラは、正式には「上部消化管内視鏡検査」と言い、例えば食べ物が胸につかえる、胃酸が口や胸に逆流したり胸やけがしたりする、胃が痛む、食べると胃が重い感じがしたりすぐに満腹になるといった症状のほか、嘔気や嘔吐、吐血や下血などのある方にぜひ受けていただきたい検査です。また、「下部消化管内視鏡検査」は大腸内視鏡とも呼ばれ、血便がある、昔に比べ太い便が出ないといった方、便秘や下痢が長引いたり下痢と便秘を繰り返したりするような方、おなかが痛む、張るといった方、便潜血陽性の方、血縁者に胃がんや大腸がんの人がいる方などに検査ををお勧めしています。

Q検査を受けるとなったら、どのような流れで行うのでしょうか。
A
わたなべクリニック とにかく早期発見・早期治療が命を守る最大のカギ

▲とにかく早期発見・早期治療が命を守る最大のカギ

上部消化管内視鏡検査は、口から挿入した内視鏡で食道、胃、十二指腸を体の内側から直接観察します。検査前日は夜8時頃までに夕食を済ませ、当日も朝食はとらずに検査します。水分はOK。まず喉に麻酔のスプレーをして、胃ぜん動抑制剤と鎮静剤を注射、口から内視鏡を挿入して検査スタート。5〜10分で終了します。下部消化管内視鏡検査では肛門から内視鏡を挿入、直腸から盲腸までを観察します。胃カメラと違い、大腸をきれいする前処置が必要で、前日はおかゆやうどん、パン、白身魚といった繊維質の少ない食事が望ましいです。夕食後、下剤を4錠服用。当日も食事はとらず朝8時頃から腸管洗浄液2Lを約2時間かけて飲んでいただきます。鎮静剤と鎮痛剤により、下部内視鏡も痛みはほとんどありません。検査は10〜20分で終了。皆さんが気になるのはやはり、「痛くない?」「苦しくない?」という点だと思いますが、当院では上部も下部も無痛検査で、痛みもなくあっという間に検査終了(※感じ方には個人差があります)。

Q内視鏡検査で見つかる病気とはどのようなものがありますか?
A
わたなべクリニック ほとんど苦痛なく内視鏡検査を受けられる

▲ほとんど苦痛なく内視鏡検査を受けられる

上部内視鏡では、食道がん、逆流性食道炎、食道静脈瘤、胃がん、胃潰瘍、胃ポリープ、胃炎、胃悪性リンパ腫、十二指腸潰瘍、十二指腸がん、乳頭部がんといったものを発見できます。また、下部内視鏡では、大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸憩室症、虚血性大腸炎、薬剤起因性大腸炎、感染性腸炎のほか、痔などを見つけることが可能です。上部にしても下部にしても、検査中にがんなどの疑いのある病変が見つかった場合は、組織の一部を採取し、病理検査に回します。

Q胃カメラとバリウム検査の違いとは、どのような点でしょうか。
A
わたなべクリニック 最新のNBI内視鏡では消化管粘膜の微細構造や毛細血管を観察できる

▲最新のNBI内視鏡では消化管粘膜の微細構造や毛細血管を観察できる

バリウム検査は、胃の全体の形や、食道、胃、十二指腸の動きがわかるなどの長所はあるのですが、万が一異常が見つかれば、結局は胃カメラによる検査が必要になります。また、バリウムで便秘になったり、放射線による被爆などの短所もあります。一方で胃カメラは、消化管の粘膜を直接観察する検査ですから、微細な病変でも発見が可能で、組織を採取し顕微鏡検査に回すことも可能です。また、検査の最中に出血を止めたり、ポリープを切除したりといった処置を行うことができるのも大きな特徴です。一般的な検診の形としてはいまだにバリウムが主流ですが、もしも選択できるのであれば、胃カメラをお勧めします。

Qピロリ菌が胃がんなどに関係が深いと聞きますが……。
A
わたなべクリニック 検査結果に基づいて詳細な説明を受けられる

▲検査結果に基づいて詳細な説明を受けられる

ピロリ菌は胃の中に生息する細菌で、多くは幼少期に衛生状態の悪い環境で経口感染。胃内にただピロリ菌がいるだけでは特に症状は出ませんが、ピロリ菌が原因で発症する病気も多く、胃潰瘍の7〜8割、十二指腸潰瘍の約9割がピロリ菌感染によるもの。除菌すればこれらの病気の再発率は大幅に減少します。また、ピロリ菌に感染すると胃粘膜が薄くなる萎縮性胃炎を引き起こします。がんの発生は体質や食事内容など多様な因子が関係するので、ピロリ菌感染者全員が胃がんになるわけではありません。しかし、非感染者が胃がんになることは非常にまれ(1%以下)です。こうした中で注目されているのが「胃がんリスク検診(ABC検診)」。血清抗体でピロリ菌の有無を調べ、血清ペプシノゲン値で萎縮性胃炎を診断、両者の値を組み合わせて将来的に胃がんになりやすいかどうかを見ます。評価はA〜D群に分類され、リスクの少ないA群以外は速やかに内視鏡検査を受け除菌する必要があります。同検診はまだ十分なエビデンスはありませんが、今後の胃がん任意型検診の一つとして期待されています。

ドクターからのメッセージ

渡辺正光院長

現在、日本国内のがんによる死亡者数は年間30万人を超え、死亡原因の第1位です。死亡者数を部位別に見ると、男性では多い順に肺がん、胃がん、大腸がん、女性は大腸がん、肺がん、胃がんとなっています。がんの罹患率や死亡率を減少させるためには、まず第一に「がんにならないこと(一次予防)」、そして「がんの早期発見・早期治療(二次予防)」が重要です。なかでもがん検診は有効な手段ですが、実際のところ、死亡率減少効果のエビデンスがあるものは意外と少なく、また検診の受診率も高くないのが実情です。それぞれの検診のメリット、デメリットをよく理解して受けることも必要です。生活習慣病を一生懸命治療してもがんで命を落としては元も子もありませんから、上記の症状がある方はもちろん、ない方でも定期的に、そして早期に内視鏡検査を受けることをお勧めしています。

Access