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天田 力 院長の独自取材記事

あまだ歯科医院

(横浜市南区/上大岡駅)

最終更新日:2019/08/28

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重い病気の人との出会いをきっかけに、医療に関心を持ち歯科医師を志したという「あまだ歯科医院」天田力院長。摂食嚥下障害歯科診療相談医、在宅療養連携医、糖尿病医科歯科連携登録医などの資格を持ち、障害者歯科学会や嚥下リハビリテーション学会でも研鑽を積み、困難を伴う症例にも積極的に対応する。子どもやお年寄り、障害や病気を持つ人など弱い立場の患者に寄り添う姿勢が印象的だ。「専門は一般歯科」と言い切り、「誰もがいつまでも自分の歯で食べられるように予防に力を入れていきたい」と熱く語るところにも、地域の歯科医師としての気概と誠実な人柄が感じられる。この地に開業して15年。多くの地域住民に慕われることが納得できる頼もしいドクターだ。
(取材日2013年8月23日)

予防に力を入れ、患者一人ひとりの将来を見据えた歯科診療を提供

歯科医師を志したきっかけを教えてください。

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進路を考えるようになった高校生の頃、たまたま教会で末期がんの方のお話を聞く機会があり、医学系に進みたいと考えるようになりました。子どもの頃から工作や機械いじりが大好きで手が器用でしたので、医学の中でも歯科医師が自分には向いているのではないかと考え、歯学部に進みました。そして大学卒業後、勤務医を経て、1998年に開業しました。

この地域を選ばれたのはどうしてですか?

もともと横浜出身ですので、横浜市内で開業したいと考え、たまたま巡り合ったのがこの地域です。高齢の方が比較的多い地域ですが、私が開業した頃から再開発が進み、商業施設やマンションが増え、若い世代も増えました。ですから、患者さんも乳幼児からお年寄りまで幅広いですね。ちょうど弘明寺と上大岡の中間あたりに位置しますが、上大岡からも平坦な道なので「通いやすい」と患者さんに言っていただけます。この地に開業したのは偶然ですが、いいところだと思っています。

開業にあたって、こだわったのはどのような点てすか。

「歯科医院は機械がたくさんありゴチャゴチャしている」というイメージを払拭したかったので、待合室も診療室も広いスペースを確保してゆったりとした空間にしました。そして、キッズスペースとベビーベッドを診療室の中に設けました。子どもさんが見えるのでお母さんにも安心して治療を受けていただくことができますし、子どもさんも機嫌よく待ってくれます。また、診療室に慣れることで、子ども本人も検診や治療が受けやすくなります。障害のある子どもさんも、ここで遊んでもらっておくと治療がスムーズに進むことが多いのです。

では、診療面での特徴を教えてください。

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インプラントや矯正歯科、入れ歯、審美歯科などもいろいろ手がけていますが、地域の開業医ですから専門は一般歯科で、特に力を入れているのは予防歯科です。痛みがあるところや、機能的な障害を治療するのは当たり前ですが、その方の将来を考え、その先をも見据えた形で診療していきたいと心がけています。矯正専門医のドクターが月1回患者さんを診ているのも特徴かもしれません。歯並びは自分で口の管理をするのを難しくします、歯並びが悪いと虫歯にもなりやすく、予防が難しくなるという悪循環が生まれます。お子さんの将来のため、また大人の方もかみ合わせ、見た目はもちろんのこと歯周病や虫歯予防のために有効です。他には、糖尿病と歯周病など全身的な病気との関わりも含めてリスクを減らし、総合的にお口の健康を支援する専門家として、患者さんにはアドバイスしていきたいと考えています。また高齢の方が多い地域でもありますので訪問診療も手がけています。

患者一人ひとりの歯の健康和守るために、さまざまな工夫を

子どもの治療の際、特に気をつけていることは?

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診療の際は、恐怖心を植え付けないように、いきなり麻酔などはせず、まず話をしながらだんだん環境に慣れてもらうように心がけています。また虫歯予防に熱心なお母さんも増えていますが、漠然と「歯ブラシしなさい」というのではなく、「どうして歯磨きが必要なのかを子どもたちに理解できるようにお話してほしい」と伝えています。また虫歯菌は赤ちゃんの時に家族から感染することが多いので、妊婦健診の時から、子どもさんの歯の健康について知っておいていただきたいと考えています。3歳児までに虫歯菌がいなければ、将来、虫歯になりにくいというデータも出ています。かといって「虫歯菌がうつるから」とお母さんが神経質になり過ぎるのもよくないですね。できれば、おじいちゃんやおばあちゃんも含めてご家族がお口の中の環境を整えて赤ちゃんを迎え、安心してスキンシップをする方が子どもさんの心の成長には役立つのではないかと思います。

院内の方針としてスタッフに伝えていることはありますか。

患者さんの生活を長いスパンで考え、今何が必要か、総合的に判断していくのが私たちの役割だと考えていますので、歯科衛生士のスタッフにも「歯石がたくさんついている」とか「初期の虫歯がある」などと「悪いところを見つけるだけが仕事だと考えないでほしい」と伝えています。定期健診に行くたびに「悪いところがある」と言われたり、歯磨きの指導が厳し過ぎると歯科医院がイヤになり、足が遠のいてしまうこともあります。将来のために患者さんが気軽に、気持ちよく定期健診が続けられるようにリードしていくことも必要だと思っています。いずれにせよ、患者さんを把握して、コミュニケーションを大切にしながら信頼関係を育むことが必要ですね。

訪問診療はどのような形で行われていますか。

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お年寄りや脳梗塞などの後遺症のある方のお宅や施設に伺い、入れ歯や虫歯の治療、口腔ケアなどを手がけています。当院には、口腔ケアを得意とする歯科衛生士が2名おり、施設やご自宅に訪問して要介護者の方の専門的口腔ケアの実施や、介護スタッフ、介助者に口腔ケアについてアドバイスしております。また、有病の方や、口の中が過敏になっている人が多いので、治すというよりは苦痛を軽減し、しっかり食事ができて生活の質が向上し低下しないようにすることが目的となります。実は父が病気で亡くなったときに、意識が低下していく中で「おなかがすいた」と言っていたのです。最後に何か食べさせたかったと、息子としても歯科医師としてもとても残念で、その経験から嚥下リハビリテーションなどを学び訪問診療に力を入れるようになりました。高齢の患者さんはお亡くなりになるケースも少なくないのですが、ご家族に「最後まで食事がとれてよかった」と言われると歯科医師としての役目を果たせたかと思いホッとしています。

地域のかかりつけ歯科として、専門施設と連携しコーディネートできる存在に

お休みの日はどう過ごされていますか。

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趣味は釣りなので、休みの日は三浦半島に釣り仲間と一緒に出掛けています。釣るのは、季節の美味しい魚です。釣りは朝が早いから大変でしょうとよく言われますが、ゴルフに行くのと同じぐらいだと思いますよ(笑)。アウトドアが好きなので、冬はスキーを楽しんでいます。

歯科医師の立場から気になることはありますか。

歯ぎしりする子どもが増えていることが気になります。最近の子どもたちはテレビやインターネットなどで刺激が多いので、睡眠中に歯ぎしりが起きるという報告もあります。歯ぎしりは、虫歯や歯周病、歯並びにも悪影響を与えますし、歯が削れたり、神経がむき出しになることもあります。マウスピースなどの治療法もありますので、子どもさんの歯ぎしりに気づかれたら歯科を受診していただきたいですね。また、柔らかいものや加工食品の多い食生活は顎の発達や歯並びに悪影響を与えていると思います。お母さん方には、繊維質の多いもの、堅くしっかりしたものも取り入れるように心がけていただきたいですね。

先生は、南区の公衆衛生委員の役割も担われていますね。

公衆衛生というのは、例えばよい歯のコンクールや、健康づくり月間、歯と口の衛生週間などのイベントや、乳幼児検診を通じて、区民の方々に歯をケアすることの大切さや、予防をすることでどんなメリットがあるかを知ってもらう活動です。診療だけでは伝えられないことを発信し、少しでも地域の方々の健康に貢献することができればと思っています。歯科医師は、歯科の知識をみなさんにご提供することで生活させてもらっているお仕事ですから、地域医療への貢献は歯科医師である自分の使命だと思っています。

今後、力をいれたいことがあれば教えてください。

予防しながら、将来を見据えた形で治療をご提案していくとともに、私一人、このクリニックだけでは手に負えないこともたくさんありますので、地域の医療機関として専門的な歯科や医科とうまく連携し、コーディネートしていく役割を果たしていきたいと思います。また最近は情報量が多いので、患者さんも「インプラントにしたい」などと要望がはっきりしていることが増えてきました。お口の中の状態によってはご希望に添えないこともありますし、どの治療にもメリットとデメリットがありますから、しっかり説明してご理解いただいたうえで治療を進めることを心がけたいと考えています。「自分が患者さんの立場だったら、どんな治療を受けたいか」と考えることを基本に、これからも診療に携わっていきたいと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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普通、ご自分の口の中を見る機会は少ないですから、痛みもトラブルもないのにわざわざ歯科医院を受診するのは大変だと思います。だからこそ、定期健診を習慣づけてください。半年に1回の定期健診が理想ですが、1年ごと2年ごとでもよいので思い出したときにぜひ検診を受け、少しでもリスクを減らし、より長く自分の歯で食べられるようにしていただきたいですね。地域によっては歯科医師会や行政が検診のイベントを行っていますし、横浜市では妊婦歯科健診も始まりましたので、上手に利用してください。私も南区の歯科医師会で活動していますので、当クリニックだけでなく、より広い視野と立場から、地域の皆さんの歯と口の健康に貢献したいと願っています。

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