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古田 一徳 理事長の独自取材記事

ふるたクリニック

(川崎市麻生区/百合ヶ丘駅)

最終更新日:2026/06/12

古田一徳理事長 ふるたクリニック main

小田急線・百合ヶ丘駅南口から徒歩2分の立地にある「ふるたクリニック」。「お客さまが元気に年を重ねられるようにサポートすること」を診療理念とし、一般内科から原因不明の体調不良まで、幅広い症状の診療にあたっている。古田一徳理事長は、長年にわたり大学病院で肝臓・胆管・胆嚢・膵臓などの専門治療に携わってきた消化器外科のスペシャリスト。自身も上咽頭がんや敗血症性の心筋症といった病気を経験したことから、当事者同士の視点で患者のメンタルに寄り添う「伴走ドクター」として頼りにされている。オンライン診療も駆使して利便性にも配慮しながら患者の相談を受け止める古田理事長に、クリニックの診療方針などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2023年2月20日/再取材2026年3月23日)

諦めずに治療を続ける患者の力になりたい

まずは、クリニックの特徴を教えてください。

古田一徳理事長 ふるたクリニック1

当院のミッションは「多くの人が元気に年を重ねることをサポートする」ことです。がんなどの疾患を患う患者さんの生活を支えることに加え、病気の予防やエイジングケアに関するご相談にも対応しています。私は開業前、北里大学病院で外科の医師として肝臓や胆管・胆嚢・膵臓などの臓器の専門治療に携わり、外科的治療や化学療法、肝移植なども行っていました。しかし、中には治療が困難なケースもあり、保険診療でできるがん治療の限界を感じることもありました。また、予防に関しては、基本的には保険診療は認められていません。そこで、当院を開業するときには選択肢を幅広く提供したいと考え、提供する内容を充実させるようにしました。患者さまのメリットになることをやっていきたいというのが、私の考えです。

どのような方が来院していますか?

がんや難病の患者さまでは「これ以上、できる治療はありません」と言われた方や、セカンドオピニオンを求めて来院されたり、オンラインでご相談されたりという方が多いですね。一般的にがんでは手術、抗がん剤治療、放射線治療を中心とした標準治療が行われますが、この3つを組み合わせた治療が終わってしまう、あるいは何らかの理由で治療が継続できなくなると打つ手がなくなり、緩和ケアを勧められることが多いと思います。当院ではそれでも諦めずに他の方法を探している患者さまに、食事のアドバイスを含めた幅広いアプローチをご提案しています。その他、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病やアレルギー、原因不明の体調不良などさまざまな病気でお困りの方をはじめ、健康診断の数値が気になる方や、予防に関心のある方もいらっしゃいます。年齢層としては40代、50代以上の方が中心です。

院内は落ち着いた雰囲気で、リラックスできる空間ですね。

古田一徳理事長 ふるたクリニック2

ありがとうございます。当初から、クリニックらしくないクリニックにしたい、という思いがありました。当院には、さまざまな患者さまが来院されますが、症状の重い方ほど、五感がとても優れている傾向にあると考えています。そのため光やにおい、音に至るまで、細心の注意を払っています。例えば、多くの病院では消毒液のにおいがすると思いますが、当院ではにおいにも配慮しています。遠くから通院している患者さまも多いので、クリニックというよりもホテルに来ているような感覚で過ごしていただけたらと思っています。ただし、いくら建物や内装を良くしても、やはり人が大事です。自分を含めてスタッフ全員、患者さまとの対話や接遇といったホスピタリティーを何より大切にしています。

検査から治療まで、幅広い選択肢を用意

病気の予防のための取り組みについて、教えてください。

古田一徳理事長 ふるたクリニック3

現在の日本の医療制度下では、病気になってから薬をもらうことが当たり前だと思う方が多く、元気なときに検査を受ける人は少ないと思います。しかし、働き盛りの人、例えば家族がいるとか、会社を経営しているとか、親の介護をしているといった方にこそ、特に予防に目を向けてほしいと考えています。なぜならそういった方たちは、忙しくて自分のことに手が回らず、病気の発見が遅れてしまう傾向にあると考えられるからです。当院は、病気のある方だけでなく、健康な方が病気にならないための体づくりや、健康維持に関するご相談に対応しています。体のいろいろな部分の衰えが気になる方は、ぜひご相談ください。

食事のアドバイスにも力を入れているそうですね。

はい。薬や外科治療も大切ですが、食習慣を変えることによる影響は少なくありません。食事にはできるだけ自然のものを取り入れて、栄養バランスの良い食生活を心がけるようアドバイスしています。特に、ビタミンやミネラルを多く含んだ食べ物を意識して摂取するようお伝えしています。薬に頼らなくても食事内容を見直すことで、免疫力を上げられたり、コレステロール値へのアプローチにつながったりすると考えられることから、食事の重要性を実感しています。

その他、クリニックの特色や強みをお聞かせください。

古田一徳理事長 ふるたクリニック4

検査から治療まで、幅広い選択肢の中から一貫した治療が受けられる点です。例えば、アレルギーの症状で悩んでいて病院に行くと、一般的な血液検査を行い、それをもとに薬が処方されますよね。しかし、なかなか症状の改善が見込めないこともあるでしょう。そこで当院では、検査結果をもとに一人ひとりに合わせた食事のアドバイスや治療をご提案します。また、病気の予防の一環として、脳のMRI検査と冠動脈CT検査をお勧めすることもあります。これらの検査を継続的に行うことで、心筋梗塞やくも膜下出血などによる突然死のリスク軽減につなげていきたいと考えています。検査から継続的な治療まで一貫して診ていくことが、当院の強みです。そのため遠方からの患者さまも多く、日曜日も診療を行っています。がん治療の点滴などでは、平日はお仕事などで通えない方や、ご家族の付き添いが必要な方なども通いやすいのではと思っています。

患者の目線に立ち、患者に寄り添う「伴走ドクター」

先生ご自身も、ご病気をされたと伺いました。

古田一徳理事長 ふるたクリニック5

はい。2024年6月に上咽頭がんのステージ3となり、抗がん剤治療と放射線治療を行いました。味覚や嗅覚に影響が出た他、唾液も出にくくなり、話し方もたどたどしくなるなど、治療の過程でのつらさも経験しましたね。その後、敗血症性の心筋症になったことも重なり、体重も20kg減ってしまいました。命を救っていただき、病院の先生方、スタッフの方々には、大変感謝しております。生かされた命です。図らずも病気の当事者となったことで、医師として治療を提供するだけでなく、患者さんの精神的なつらさに寄り添うことの大切さを強く実感したのです。そうした思いで患者さんと話していたところ、患者さんから「先生は、一緒に寄り添ってくれる『伴走ドクター』ですね」という言葉をいただきました。患者さんのメンタルをサポートすることも重視する、そんな姿勢も当院の特徴といえるかもしれませんね。

今後の展望をお聞かせください。

免疫チェックポイント阻害剤というお薬を使った治療など、がんの免疫療法にも興味を持っており、海外の論文を読むなど勉強を続けています。もちろん、私は標準治療を否定する立場ではなく、基本的には標準治療を受けていただきたいと思っています。一方で、標準治療を行っても改善が見込めない、抗がん剤の副作用がつらい、再発が怖いなど、さまざまな悩みを抱えた患者さまもいらっしゃいます。そのような方々に選択肢をご提案し、「まだできることがあるんだ」と希望を持っていただけるような診療を続けていければと思っています。近年では新たにオンライン診療も行っており、セカンドオピニオンを求めての受診やサプリメントの相談なども多く、ニーズの大きさを感じています。遠方の患者さんもぜひ、オンライン診療をご活用いただきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

古田一徳理事長 ふるたクリニック6

困っている人、悩んでいる人に対して多角的にアプローチし、元気になってもらいたい、それが一番です。長い人生、皆さまが最期の時まで自分らしくいきいきと毎日を過ごしていただくための、お手伝いができればうれしいですね。重い症状で治療を諦めていた方も、まずは来院していただいて、さまざまな角度から検査をしてみてはと思います。当院では、患者さまのお話にじっくり耳を傾けることを大切にしており、一人ひとりとの時間を十分に確保するため、完全予約制としています。「ちょっと調子が悪い」程度でも構いません。少しでも気になることがあれば、気軽にご相談ください。