西郷 巖 院長の独自取材記事
保土ケ谷駅ビル歯科
(横浜市保土ケ谷区/保土ケ谷駅)
最終更新日:2026/04/06
「保土ケ谷駅ビル歯科」で約35年にわたって診療を続けてきた西郷巖(さいごう・いわお)院長。東北大学歯学部卒業後、小児歯科を専門とする施設で勤務したこともあり、子どもから高齢者まで幅広い年齢層に対応する。デジタル化により手術の精度にこだわったインプラント治療など、新たな技術の導入にも積極的だ。また、院外では神奈川県歯科医師会の活動にも熱心に携わり、予防歯科や、全身疾患の関連についてさまざまな機会を通じた情報発信に力を入れている。診療にあたっては治療技術だけでなく、患者一人ひとりへの丁寧な対応を心がけ、「ここを選んで良かったと思われる歯科医院をめざしています」と語る。穏やかな笑顔と気さくな語り口が魅力の西郷院長に、診療の特徴や歯科医師としての思いを聞いた。
(取材日2025年12月4日)
保土ケ谷駅前で長年にわたり地域の歯科医療を支える
開業から35年近くたつそうですね。

駅ビルができた1991年に開業しました。駅ビルの中にあって便利で、どなたにも対応していく「かかりつけ歯科」がコンセプトですから、患者さんの年齢層は幅広いですね。場所柄もあり、お子さんからご高齢の方まで、幅広く来ていただけていると思います。診療内容も幅広く、むし歯・歯周病の予防と治療、入れ歯の作製や調整・修理、小児歯科、審美歯科、インプラント治療まで、さまざまです。子どもだった患者さんが成長して、ご自分のお子さんを連れて来てくださったり、開業当初からずっと通ってくださる方がいらしたり、本当にありがたいことだと改めて思っているところです。
開業までの経緯について教えてください。
東北大学卒業後、神奈川県にある小児歯科と小児矯正が専門の歯科医院で研鑽を積みました。かぶせ物や詰め物で治療をしたり、入れ歯を作ったりすることも好きでしたが、子どもたちとふれあいながら治療するのが楽しかったですね。しかも小児歯科は、歯科のさまざまな分野をすべて一人で行うオールマイティーさが求められるなど、やりがいも大きいのです。一方で、もともと地域のかかりつけ医になりたいと思っていましたので、この駅ビル内という利便性も気に入って開業に至りました。実は、子どもの頃にこの近くに4年間住んでいたことがあり、縁のある土地なんです。
小児歯科の経験も豊富なのですね。

お子さんの場合、乳歯は痛みに対する反応が鈍く、少しくらいのむし歯では痛まないことが多いので、親御さんが「むし歯のようだ」と心配して来られることが多いですね。逆にいうとお子さんが痛いと泣くときは神経まで侵されたり、歯に大きな穴が開いたりと症状がかなり進行していると考えられ、一刻も早い対処が求められます。ただ、最近は歯科予防の意識も高まり、そこまで症状が進んで受診されるケースはほとんどなくなったように思います。診療にあたっては、お子さん本人だけでなく親御さんの理解と協力を得ることを大切にしています。矯正については、信頼する専門家にご紹介しています。
インプラントや審美歯科。進化する技術を積極的に導入
インプラント治療を多く手がけられているそうですね。

患者さんからのご要望に応じるかたちで歯科用CTの導入などインプラント治療のための環境も整えてきました。ただインプラント治療は入れ歯やブリッジと同様に選択肢の一つと考え、あえて私から積極的にお勧めすることはなく、ご本人が希望される場合にメリット・デメリットなどを十分にご説明した上でご判断いただきます。手術自体は規格化とデジタル化が進んだことで精度が高まってきており、安定した結果が期待できるようになりました。また、手術の技法も進化して、これまではインプラント体を埋め込むには顎の骨量が足りないとされていた方でも、土台となる骨表面に小さな穴を空け、専用器具を用いて少しずつ穴を広げることで対応できる可能性も生まれ、インプラント治療が適応となるケースは多くなっています。
新しい技術の導入にも積極的なのですね。
最近は、白い歯にしたいというニーズの高まりから、セラミック素材で治療する機会も増えています。CAD/CAM冠システムをはじめとしたデジタル機器の活用によって、歯科技工士の手を借りずとも診療から補綴物の作製まで、すべて院内で完結できるようになりました。これにより治療時間が格段に短縮され、最短1日で補綴物を入れるところまで終わらせることが可能です。チェアタイムも短くなるので、患者さんにとっての負担も少なくなりました。何より、セラミック素材は機能性に優れています。審美性に優れ、むし歯や歯周病になりにくい、歯科金属アレルギーの方にも対応できるというメリットがあります。保険適用の範囲も広がっていますので、見た目の良さだけでなく、こうした機能性について知った上で、治療の選択肢に加えていただければと思います。
高齢者の治療についても聞かせてください。

ご高齢の方は「噛めなくなった」といった漠然としたご相談が多くなります。この場合は噛み合わせのずれ、入れ歯のトラブルなどさまざまな原因が考えられ、その原因を特定して治療法を検討しなければなりません。噛めないと食欲が減退して命を脅かす可能性もあり、ご高齢の方には重大な問題です。体力面で外科治療が適さない場合は、痛みや違和感を抑えるための処置と並行して、ブラッシングや食べ方を改善するための指導など、長期的な対応を行います。また、歯科医師や歯科衛生士が口腔ケアを行うことで、誤嚥性肺炎や認知症の予防、健康寿命の延伸などにつながることが見込めます。以前、歯科医師会で在宅医療の推進に取り組んでいたこともあり、近くの病院の入院患者さんの口腔ケアなどにも取り組んでいます。
訪問診療にも取り組んでいらっしゃるとか。
いち歯科医師として、どんな年齢、状況の方であっても、医療から取り残されることがあってはいけないと考えています。ですから、当院を受診していただいていた患者さんで、高齢化や病気によって通院できなくなった方については、診療前の時間帯や土曜日の診療が終わった後などにご自宅へ伺い診療を行っています。当院ばかりでなく、歯科医師会では訪問診療の歯科医師の紹介制度を充実させていますので、もし歯科医院へ通うのが難しい場合には、歯のケアや治療を諦めずに歯科医師会へ連絡していただければと思います。
ここに来て良かったと思ってもらえる歯科をめざして
診療にあたっての心構えについて聞かせてください。

数多くある歯科医院の中から当院を受診していただいたのですから、「ここを選んで良かった」と満足していただける診療や対応をするのは当然のことでしょう。インプラント治療をはじめ、常に新しい知識や技術を取り入れるのはもちろん、言葉遣いや態度も丁寧にと心がけて、頼りにされる歯科医院をめざしています。「一人ひとりを思いやる気持ち」を持ち続けることがとても大切だと考えています。また、皆さんに歯科治療や歯科医院をもっと身近に感じてもらうための働きかけも重要。講習会などさまざまなイベントの機会を通じて、歯に関する情報の発信や病気の啓発にも努めています。
約35年を経ての思いや、展望を教えてください。
昔に比べ、メンテナンスで通われる方が多くなっているので、私自身、時間に追われることは少なくなりました。一人ひとりの患者さんにじっくりと向き合って話を聞き、ご要望に応えられるようになっていると思います。メンテナンスは、歯科衛生士が6台のユニットをフルに使いながら、しっかりと対応してくれています。みんな進んで仕事をしてくれるので、とても助かっていますね。展望としては、医療は日進月歩なので、取り残されないように勉強をしつつ新しいものにはチャレンジしていくこと、そして、感染症や健康に対する意識の高まりに、医療人として対応していかなければならないと思っています。
読者へのメッセージをお願いします。

健康意識が高まり、以前より歯科医院は身近になったと思いますが、いまだに悪くなってから来られる方が少なくないのが気になります。歯科は予防が重要ですし、お口は健康の入り口です。むし歯や歯周病が進行すると口腔内に菌が増え、全身に影響することがわかっています。特に関連が深いとされるのは糖尿病ですが、脳梗塞や心筋梗塞に関わるというエビデンスも報告されています。ご自身の健康寿命を延ばすためにもかかりつけの歯科医院を持ち、積極的に受診していただきたいですね。ぜひ、定期的に、あるいは気になることがあれば速やかに歯科を受診して、お口からご自分の健康を守っていただきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは審美歯科(ホワイトニング)/3万3000円~、インプラント治療/埋入27万5000円~、上部構造16万5000円~、セラミック治療/詰め物:10万円~、かぶせ物:13万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

