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西郷 巖 院長の独自取材記事

保土ヶ谷駅ビル歯科

(横浜市保土ケ谷区/保土ケ谷駅)

最終更新日:2022/03/18

西郷巖院長 保土ヶ谷駅ビル歯科 main

「保土ヶ谷駅ビル歯科」で30年以上にわたって診療を続けてきた西郷巖院長。東北大学歯学部卒業後、小児歯科を専門とする施設で勤務したこともあり、子どもから高齢者まで幅広い年齢層に対応するのが特徴。デジタル化により手術の精度にこだわったインプラント治療など、新たな技術の導入にも積極的だ。また、院外では神奈川県歯科医師会の活動にも精力的に携わり、新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、県内歯科医院の感染症対策を進め、県民が安心して歯科を受診できるよう取り組んでいる。診療にあたっては治療技術だけでなく、患者一人ひとりへの丁寧な対応を心がけ、「ここを選んで良かったと思われる歯科医院をめざしています」と語る。穏やかな笑顔と気さくな語り口も魅力の西郷院長に、診療の特徴や歯科医師としての想いを聞いた。

(取材日2021年10月30日)

保土ケ谷で30年以上にわたり地域の歯科医療を支える

こちらは、30年以上にわたって診療していると聞きました。

西郷巖院長 保土ヶ谷駅ビル歯科1

はい、駅ビルができた1991年に開業しました。駅ビルの中にあって便利で、どなたにも対応していく「かかりつけ歯科」がコンセプトですから、患者さんの年齢層は幅広いですね。場所柄もあり、お子さんから高齢の方まで、幅広く来ていただけていると思います。診療内容も幅広く、虫歯・歯周病の予防と治療、入れ歯の作製や調整・修理、小児歯科、審美歯科、インプラント治療まで、さまざまです。子どもだった患者さんが成長して、ご自分のお子さんを連れてきてくださったり、開業当初からずっと通ってくださる方がいらしたり、ありがたいことだなと思っています。

感染症対策に積極的に取り組んでいるそうですね。

以前から滅菌など感染症対策には力を入れてきましたが、新型コロナウイルス感染症の流行があり、より厳格な衛生管理が求められるようになりました。そこで口腔外バキュームを導入し、院内の壁を抗菌クロスに張り替えるなどの対応を実践しました。また、神奈川県歯科医師会の専務理事として県内の地域医療の充実に向けて取り組んでおり、県内歯科医院への感染症対策推進に尽力しました。県民の皆さんには安心して歯科診療を受けていただきたいですね。

ところで、開業までの経緯について教えてください。

西郷巖院長 保土ヶ谷駅ビル歯科2

東北大学卒業後、神奈川県にある小児歯科と小児矯正が専門の歯科医院で研鑽を積みました。かぶせ物や詰め物で治療をしたり、入れ歯を作ったりすることも好きでしたが、子どもたちとふれあいながら治療するのが楽しかったんですね。しかも小児歯科は、歯科のさまざまな分野をすべて一人で行うオールマイティーさが求められるなど、やりがいも大きいのです。一方で、もともと地域のかかりつけ医になりたいと思っていましたので、この駅ビル内という利便性も気に入って開業に至りました。実は、子どもの頃に、父の仕事の関係でこの近くに4年間住んでいたことがあるのです。そんな縁もあり、ここで開業して良かったなと思っています。

インプラントや審美歯科。進化する技術を積極的に導入

インプラント治療を多く手がけているそうですね。

西郷巖院長 保土ヶ谷駅ビル歯科3

そうですね。患者さんからのご要望が増えており、それに応じる形で歯科用CTの導入などインプラント治療のための環境も整えてきました。ただインプラント治療は入れ歯やブリッジと同様に選択肢の一つと考え、あえて私から積極的にお勧めすることはなく、ご本人が希望される場合にメリット・デメリットなどを十分にご説明した上で判断いただいています。糖尿病や心臓の病気がある方は、万一を考えて大学病院などの高次医療機関をご紹介することもあります。とはいえ、手術自体は規格化とデジタル化が進んだことで精度が高まってきており、安定した結果が期待できるようになりました。また手術の技法も進化して、これまではインプラント体を埋め込むには顎の骨量が足りないとされていた方でも、土台になる骨表面に小さな穴を空け、専用器具を用いて少しずつ穴を広げることで対応できる可能性もあり、ご希望にお応えできるケースは多くなっています。

進化する歯科治療の技術を積極的に取り入れているのですね。

他にも、例えばセラミック素材のかぶせ物を作る場合も、デジタル化によって患者さんの口の中を3Dカメラでスキャンして得たデータをもとに機械で作り、その日のうちに装着して帰っていただけるようになり、患者さんの満足度も高まっていると思います。これからも患者さんのためになる診療の実現に向け、知識や技術は磨き続けたいと考えています。

小児歯科の治療についても聞かせてください。

西郷巖院長 保土ヶ谷駅ビル歯科4

お子さんの場合、乳歯は痛みに対する反応が鈍く、少しくらいの虫歯では痛まないことが多いので、親御さんが「虫歯のようだ」と心配して来られることが多いですね。逆に言うとお子さんが痛いと泣くときは神経まで侵されたり、歯に大きな穴が空いたりと症状がかなり進行していると考えられ、一刻も早い対処が求められます。ただ最近は歯科予防の意識も高まり、そこまで症状が進んで受診されるケースはほとんどなくなったように思います。診療にあたっては、本人だけでなく親御さんの理解と協力を得ることを大切にしています。また小児矯正については、信頼できる専門家にご紹介しています。

高齢の方の治療について聞かせてください。

若い方は「この辺に痛みがある」「歯が欠けた、割れた」など訴えも対処も比較的明確ですが、高齢の方は「噛めなくなった」といった漠然としたご相談が多くなります。この場合は噛み合わせのずれ、入れ歯のトラブルなどさまざまな原因が考えられ、その原因を特定して治療法を検討しなければなりません。噛めないと食欲が減退して命を脅かす可能性もあり、高齢の方には重大な問題です。体力面で外科治療が適さない場合は、痛みや違和感を抑えるための処置と並行して、ブラッシングや食べ方の改善を指導するなど長期的な対応を行います。また、歯科医師や歯科衛生士が口腔ケアを行うと、誤嚥性肺炎や認知症などの防止や、健康寿命を延ばすことにつながります。歯科医師会で在宅医療の推進に取り組んでいたこともあり、近くの病院の入院患者さんの口腔ケアなどにも取り組んでいます。

ここに来て良かったと思ってもらえる歯科をめざして

診療にあたっての心構えについて聞かせてください。

西郷巖院長 保土ヶ谷駅ビル歯科5

数多くある歯科医院の中から当院を受診していただいたのですから、「ここを選んで良かった」と満足していただける診療、そして対応をするのは当然のことでしょう。インプラント治療をはじめ、常に新しい知識や技術を取り入れるのはもちろん、言葉遣いや態度も丁寧にと心がけて、頼りにされる歯科医院をめざしています。「一人ひとりを思いやる気持ち」を持ち続けることがとても大切と考えています。

30年を経て、どのような感想や展望がありますか。

診療内容もずいぶん変わりましたね。以前は治療しなければならない患者さんが多く、一人の方に麻酔をしている間に、別の患者さんの治療をして……というように慌ただしくしていました。しかし今は、治療後のメンテナンスで通われる方が多くなっているので、私自身は時間に追われることは少なくなりました。一人ひとりの患者さんにじっくりと向き合って話を聞き、ご要望に応えられるようになっていると思います。メンテナンスは、歯科衛生士が6台のユニットをフルに使いながら、しっかりと対応してくれています。みんな進んで仕事をしてくれるので、とても助かっていますね。展望としては、医療は日進月歩なので、取り残されないように勉強をしつつ新しいものにはチャレンジしていくこと、そして、感染症や健康に対する意識の高まりに、医療人として対応していかなければならないと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

西郷巖院長 保土ヶ谷駅ビル歯科6

歯や口腔の健康に対する意識が高まり、以前より歯科医院は身近になったと思います。口の中の健康は全身の健康に影響することもありますので、かかりつけの歯科医院を持ち、積極的に受診していただきたいと思います。最近気になるのは、コロナ禍で受診控えするうちに歯周病などの症状が進んでいる方が多いことです。当院は、環境整備やスタッフの意識づけなど感染症対策にも力を入れて、安心と安全をきちんとお届けできるよう努めています。ぜひ、定期的に、あるいは気になることがあれば速やかに受診して、お口からご自分の健康を守っていただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

審美歯科/5万5000円~、インプラント治療/埋入27万5000円、上部構造16万5000円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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