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大村歯科医院

大村歯科医院

大村欣章 院長

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子どもの頃からの「メカ好き」が高じて歯科医師に

―これまで出会われた患者さんで、思い出深い方はいらっしゃいますか?

大学病院に勤務していた頃、他の先生の代診で、ある女性の患者さんを診察したときのことです。その方は“顎関節症”の診断名でした。お口が大きく開かないために通院されていたのですが、原因がよくわかりませんでした。リラックスしていただいて無意識にお口を開けるように手で軽く誘導しただけで、何ヶ月も開かなかったお口が自然と開いたのです。ご本人も一瞬あっけにとられて、そのあとは笑ってしまいました。お話を伺うと、前に通っていた歯科で歯石を取ったときに、ずいぶん怖い思いをしたとのこと。実は私自身、歯科治療が怖いほうなので、その気持ちはよく分かりました。心理的な原因だけで病気になっていたわけで、リラックスしていただく大切さを痛感した一瞬でした。

―先生のお人柄が、その患者さんを安心させのでしょうね。

どうでしょう(笑)。ただ、私は歯科医師を天職なのかもしれないと思うことがあります。歯学部に入学して以来、学ぶことすべてが本当に興味深かった。虫歯や歯周病や咬み合せの仕組みだけでなく、解剖学の実習、人間の体のしくみなど、勉強すればするほど楽しかったですね。

―歯科医師になられたのは、どんなきっかけだったのでしょう?

子どもの頃に歯科医院で見た治療ユニットに惹かれたんです。昔の歯科医院は色もメタリックで、子ども心に「かっこいいな」と思いましたね。もともとメカニックなものが好きで、母には「いくつ時計を壊したか知らない」と言われていました。歯学部大学院生の頃は、みんなが手書きで論文を書いているなか、自分だけワープロで書いていたんですよ。当時のワープロはまだ多くが非常に大きな機械でした。ポータブルのワープロが発売されたので、いち早く入手して夢中で操作していたのが懐かしいですね。書き直しが簡単なので、何十回と書き直しの回数が増えてしまったのは大誤算でした(笑)。

―最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

治療を諦めずに、ご自分の希望をかなえる選択をされてほしいですね。なかには歯科医師に遠慮してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、大切なのは患者さんが快適になることです。ご自分にとってどんな治療を受けたいか、ぜひ伝えていただきたいと思います。その期待に応えるために、私たち歯科医師は日頃から勉強して、トレーニングを積んでいますから。「もう抜くしかない」とか「かみ合わせはいまいちだけど、こんなものだ」と諦めずに、一緒に歯とお口を治していきましょう。



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