古田 潤二郎 院長の独自取材記事
ふるた歯科
(横浜市保土ケ谷区/星川駅)
最終更新日:2026/03/09
星川駅から徒歩約3分、商業施設3階にある「ふるた歯科」は立体駐車場にも直結したアクセスの良い歯科医院。子どもから大人まで多様な悩みを抱えた患者が訪れている。1992年の開業から30年以上がたち、親子3代で長く通う家族も多いという。「ここは口腔から全身を考える健康ステーションなんです」と話す古田潤二郎院長は、歯科治療だけでなく、子どもから高齢者までの口腔機能の改善や食事指導にも注力している。治療の面では歯科用CTやCAD/CAMシステムなど先進の機器をそろえ、インプラントや根管治療といった精密さが必要な治療にも対応する。優しい笑顔で地域住民の健康を見守る古田院長に話を聞いた。
(取材日2026年1月7日)
安全性と快適さに配慮して、幅広い悩みに対応
クリニックの特徴を教えてください。

当院はお子さんから高齢の方まで「家族で長く通える歯科医院」で、私を含め5人の歯科医師が、歯科の立場から全身の健康を考えて診療しています。駐車場からすぐという利便性もあってか、車いすやご高齢の患者さんも多いですね。土日祝日も平日同様に19時まで診療していますから、忙しい方も通いやすいかと思います。診療時や器具の消毒には強電解水を使用し、感染症対策として器具の滅菌を行うオートクレーブ(高圧蒸気滅菌処理機器)は先進のタイプを導入しています。1992年の開業から30年以上がたち、患者さんの主訴は多様化してきました。1本の歯の問題だけではなく、お子さんの口呼吸や食事内容の相談、歯ぎしり・食いしばり、顎の痛み、また「虫歯を1日でなんとかしてほしい」と駆け込む患者さんもいます。
幅広い悩みに応えられるよう、設備の充実にも力を入れているそうですね。
補綴を例にとると、最近では銀歯ではなく、レジンと呼ばれる樹脂素材でつくった詰め物・かぶせ物を入れる方法が主流となりつつあります。当院でも口腔内スキャナーやCAD/CAMシステムを活用しており、ほぼ銀歯を提供することはなくなりました。即日院内で技工でき、その日のうちに補綴物を入れることも可能です。また当院で導入している口腔内スキャナーには、撮影データをAIが分析し、虫歯の有無や噛み合わせなどを数値化する機能が搭載されています。これはお子さんの口腔機能発達不全症の診断にも役立ちますね。CTは気道の状態も確認できるタイプで、口呼吸など口腔機能の問題解決や、睡眠時無呼吸症候群の診断などに活用しています。どちらも二次元コードを通じ、患者さんやご家族のスマートフォンに情報を送ることができるんです。言葉では伝わりにくくても、画像ならばわかりやすく、納得の上で治療を受けていただきやすくなると考えています。
インプラント治療や根管治療での工夫を教えてください。

歯科用CT、CAD/CAMシステム、マイクロスコープなどの機器をそろえていますので、インプラント治療や根管治療といった、専門的な技術や精密さが必要な治療にも対応可能です。安全性を重視し、根管治療の際はラバーダムを使用するなど衛生管理を徹底しています。インプラント治療は、歯科用CTの撮影データから埋め込み用のガイドを作る「ガイデッドサージェリー」を導入しており、技工所とも緊密に連携しながら高精度の治療をめざします。データをもとに適切な位置・角度・深さをシミュレーションして作成したガイドに沿って埋入するので、歯茎切開もほぼなく、術後の早期回復も期待できます。
小児や高齢者の全身の健康につながる口腔機能にも着目
診療で大切にしていることは何ですか?

例えば同じ虫歯でも、プロセスは一人ひとり異なります。なぜその症状が出たのかそれまでの軌跡をさかのぼり、患者さんが体と心に抱える問題や根本的な原因を丁寧にひもとく作業を大切にしています。そうやって症状が再発しない環境を整えなければ、どんなに良い治療を行えたとしても「治せた」とは言えません。当院では治療と同時進行で、ブラッシングなどの口腔衛生指導や食育をからめた生活指導を行います。虫歯を治して終わるのではなく、虫歯になりにくい口腔環境をつくり、十分な機能を維持できるようサポートしていくのが、歯科医師としての役目だと思っています。
子どもの口腔機能の問題解決にも注力しているのだとか。
口呼吸で、集中すると口がポカンと開けっぱなしになる子が増えています。噛む・飲み込む・話すといった機能が十分に発達しない口腔機能発達不全症は、食事がしづらいほか、口の中が乾燥して雑菌が体内に侵入しやすくなるなど、全身の健康に悪影響を与える場合もあるんですよ。CTで気道の状態を確認したり、口唇閉鎖力や舌圧の検査などを行い、口腔機能発達不全症と診断される場合には、唇や舌のトレーニングなどで改善をめざします。当院には口周りの発育・発達を専門的に学んだスタッフも多く、日常の注意点や楽しく続けられる訓練を提案。また管理栄養士は、食材の選び方や素材を生かしたメニューなど、食生活のアドバイスを行います。甘いものを控えることはもちろん、自然のものをしっかりと噛んで食べることが大切です。また、アデノイド肥大やアレルギー性鼻炎などが原因となっているケースもあるので、耳鼻咽喉科との連携も強化しています。
高齢者の口腔機能低下も心配です。

私が口腔機能に着目したそもそものきっかけは、やはり高齢者の口腔機能の低下でした。その後、別の主訴で受診する子どもたちにも機能不全が多いことに気づき、アプローチを強化しました。高齢になると筋力の低下や病気などの影響で「オーラルフレイル」という口腔機能が衰えた状態になり、さらに重症化して「口腔機能低下症」の方が多くなります。しっかり噛めない、うまく飲み込めない、唾液の分泌が減るなどの症状が見られ、やがて口腔内全体が悪化して、全身の健康にも悪影響が懸念されます。舌圧や咀嚼機能の検査により、感覚的なものだけでなく数値で症状を把握して、患者さんにもご説明しています。
口の問題に気づきを得て、解決の糸口が見つかる場に
そのほか、力を入れている分野があれば教えてください。

睡眠中に歯を守るマウスピース、「ナイトガード」の作製にも注力しています。夜間の歯ぎしりの相談は年々増えていますが、実は人間にとって歯ぎしりは、ストレスを発散させる役割もあるんです。つまり歯ぎしりを止めることよりも、歯や顎関節等に負担がかからないよう保護することが大切なんですね。歯ぎしりや噛みしめが起こる理由の一つに、スマートフォンの使用が考えられます。重い頭を上げ下げすることで反射的に噛むようになり、大きな負担がかかるということです。肩や首の筋肉に負担がかかって、肩凝りや頭痛を引き起こすこともあります。また虫歯の原因というと「菌」が思い浮かぶかもしれませんが、この「力」の問題も大きな要因です。当院ではナイトガードを作製する加圧成型器を備え、作り直しにも迅速に対応しています。
診療時に心がけていることをお聞かせください。
まずは患者さんがどのような悩みを抱え、どのような環境にあるのか、さらにどのような治療を望んでいるのかを把握するために、的確な質問をすること。そして話しやすい雰囲気づくりを大切にしています。めざすゴールが決まったら、わかりやすい説明できちんと納得していただいてから治療に入ります。治療に関しては、お口の中を触るときの器具の当たりや手の当たりをできるだけ優しくするよう、スタッフにも徹底させています。「病気でなく患者さん自身を診る」「納得して帰っていただく」ということは、開業以来からの変わらぬ方針です。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院では口腔内から全身の健康を考えて、食事・睡眠・体幹など、さまざまな角度から全体を把握しつつ、患者さんの健康を支えています。歯科医院は虫歯を治療するだけでなく、お口の問題に対して気づきを得る場所でもあります。お口に気がかりなことがあれば何でも気軽にご相談ください。そのお悩みに対する、解決の糸口が見つかるかもしれません。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療(1本)/55万円、小児の咬合育成(口腔筋機能訓練)/5万5000円 ※相談・検査・診断・訓練までの標準料金

