木下 寧彦 院長の独自取材記事
きのした歯科クリニック
(横浜市南区/井土ヶ谷駅)
最終更新日:2025/12/23
京急本線井土ヶ谷駅から徒歩約2分の場所に、「きのした歯科クリニック」はある。環状1号線から平戸桜木道路へ右折するとある、タイル調の壁が特徴的なビルの3階。白で統一された院内は明るく清潔感があり、ベビーカーや車いすで診療室まで入れるバリアフリー設計だ。院長を務める木下寧彦先生は、「患者さんのためになることが一番」と話し、より適切で精密な治療のために、先進機器も導入。また「納得していただいた上で治療がしたい」と話す木下院長が大切にすることは、十分な説明だ。治療前後の状態を写真で示しながら、治療内容や継続したケアの必要性を伝えることで、患者が安心して通院できるようにしたいという。2012年の開業から11年を迎え、歯科医師として地域住民の口の健康を支え続ける木下院長に、さまざまな話を聞いた。
(取材日2023年9月19日/情報更新日2025年8月21日)
「歯の大切さ」を説き、できるだけ残す治療を心がける
開業から13年を迎えたそうですね。

開業は2012年ですが、本当にあっという間でした。患者さんは若い方からお年寄りまで、年齢層を問わず来ていただいていますが、やっぱり高齢化してきているという印象はあります。これまで地域の皆さんと一緒に歩んできて、長く通っていただいている方が多いからでしょうね。新規でいらっしゃる方も多いですが、この地の歯科医院として、地域の方に定着してきているのだとしたら、うれしいです。この頃は新患でも検診にいらっしゃる方も多いので、意識の高まりも感じています。勤務医だと1人の患者さんと長くお付き合いしていくのはなかなか難しいですが、開業医であればその地域に密着し、自分が治療した患者さんのことをずっと診ていけます。開業医としての喜びですね。
診療の際に心がけていることを教えてください。
最も重視しているのは、十分な説明によって患者さんにお口の状態を正しくご理解いただくことです。これまで、患者さんから「何でもない歯を抜かれた」と苦情を受けたことがあるという歯科医師の話を聞いたこともあるのですが、歯科医師が何でもない歯を抜くことはあり得ません。ただ、治療の前に患者さんが歯科医師の説明に納得していなかったからこそ、起こってしまった事象なのだと思います。患者さんに安心して治療を受けていただくことが何よりも大事。なので当院では十分な時間を取って治療内容を説明し、患者さんも納得の上で治療を進めるようにしています。例えば、治療前後のお口の中の写真を撮って、今どういう状態で、どのような治療をしたのか、ご説明します。「百聞は一見に如かず」と言いますが、実際に治療前後の写真を比較することで、ご自身の口腔内の状態や変化をより理解し、実感していただけると考えています。
説明を大事にされているのですね。

例えば、「痛い歯を全部抜いてくれ」とおっしゃって来院された患者さんがいたとします。「最終的に自分の歯がなくなっても、食事をするときは歯茎で噛むからいいんだ」とおっしゃる。そんな方が来院されても、根気強く治療計画をご説明し「歯の大切さ」を理解していただけるように努めます。そして、できるだけご自身の歯を残すための治療を心がけます。やっぱりご自身の歯が一番長持ちしやすいですし、自然です。できるだけ、ご自身の歯は残していくほうがいいと考えていますから、やはり長い目で見ると予防が大切です。患者さんには良い口の状態を知って、これまでの意識を変えてほしいと思っています。そうやって信頼関係を築き、長く通院してくれたり、何か気になることがあるとご連絡いただける関係になれたらうれしいですね。
通いやすい歯科医院づくりを
定期的に新しい機器や検査も取り入れているそうですね。

開院以来、歯科用CTやマイクロスコープを導入し、精密な診断と治療に取り組んでいます。歯の内部や細かいところまで見やすいマイクロスコープの強みを生かし、痛みを伴う歯の神経を取り除くための根管治療に力を入れてきました。画像は2次元のため、骨の状態や根っこの様子までは把握しづらい場合があります。CTならば、3次元画像で、どの部分が悪いのか、骨の減り方などの確認に役立ち、より適切な診断とわかりやすい説明が可能になりました。さらに当院では、口の機能の衰え「オーラルフレイル」にも着目し、検査機器を導入して早期発見に努めています。オーラルフレイルは加齢だけでなく、外出や会話の減少など生活環境の変化が原因で進行します。初期段階では自覚が難しいため、予防が重要です。「噛みにくい」「飲み込みにくい」と感じる方は、ぜひご相談ください。
治療で心がけていることを教えてください。
患者さんの痛みに対する不安を取り除いてあげることを一番に考えています。歯科医院で患者さんが一番嫌がるのは、麻酔の痛みだと思います。手動の場合、どうしても針先がぶれてしまったり、麻酔針を注入する際の圧力が一定ではなかったりすると、痛みが生じてしまいます。当院では、この痛みに配慮し、一定の圧力で麻酔液を注入できるよう電動の麻酔装置を使っています。針も刺さる時の振動を抑えられるよう極細の物を使用します。また、歯周病治療ではレーザー機器を用います。歯周ポケットといって、歯と歯茎の間にある小さな隙間は、歯ブラシが届きにくいので汚れがたまりやすく、歯周病が進行するほど隙間が深くなってしまいます。ここにレーザーを照射することで、歯周ポケット内の細菌にアプローチします。今後も患者さんにとって有益と見込めるものを取り入れ、痛みに配慮した治療を心がけていきたいです。
院内も、お年寄りから子どもまで利用しやすい造りになっています。

ビルの3階にありますが、ベビーカーや車いすの方もエレベーターを降りてからそのまま診療室に入れるようにしています。ユニットにもベビーカーのまま入れるよう、広めにしました。やはり保護者の方にとっては、目の届く距離にお子さんがいたほうが安心ですよね。これは、私自身が開業前に子どもを持ったことがきっかけです。育児中の方から「子どもの世話で歯の治療に行く時間がなくて」とお聞きすることがありますが、その大変さが身にしみました。歯科医院に行く間に誰かに預けるといっても、現実的には難しいものですよね。そうなると、受診を控えてしまう。そうした事態を避けたかったのです。親子で通っていただいて、お子さんの成長が見られるのもうれしいですね。
患者のために今後もアップデートを続けたい
スタッフは何人いらっしゃるのですか。

歯科衛生士が2人、歯科助手が2人です。多くが7~9年と長く勤めてくれていて、一番短い方でも3年です。本当に助けられています。基本的に当院のスタッフは新卒ではなく、育児休暇などで休んでいて、復帰された方が多いです。以前も歯科医院に勤めていた経験があり、技術も自信もある方ばかり。その腕を信頼しているので、安心して任せています。患者さんとの接し方も、事務的じゃなく、何げない会話をしながら対応してくれているので、患者さんもなじみやすく、安心感があるのではないかと感じています。スタッフとともに、より近隣住民の皆さんとの関係を深めていきたいです。
休日はどのように過ごしておられますか。
開業した頃は、忙しい上に実績がないため、今後のことが見通せませんでした。13年たって、心に余裕が出てきたなとは思います。家族旅行やキャンプに行くのがリフレッシュの時間になっています。普段はそれぞれ忙しく過ごしている分、ゆっくり話す時間が取れるとうれしいですね。あとは、シュナウザーという犬種の犬を飼っているので、家族で散歩に行ったり一緒に遊んだりして癒やされています。
最後に今後の展望を教えてください。

歯科の世界もデジタル化や新しい機器の開発が進んでいて、変わり続けています。適切な診断と治療をするためにも、良いと思うものは取り入れて、患者さんのために今後も頑張っていきたいですね。患者さんに「来て良かったな」と思っていただけるように、歯科医師である私も歯科医院も、アップデートを続けていきたいと思っています。患者さんには、ぜひ自分の歯を守るために定期的に検診に来ていただきたいなと思います。何事も早めに受診いただいたほうが、歯にとっては良いです。悪くならないうちに、お気軽に来てください。お口の状態を丁寧に説明し、適切で精密な治療をめざしています。安心してお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とは虫歯治療/詰め物:2万7500円~、かぶせ物:5万5000円~、歯周病治療/3万3000円~、義歯/11万円~、インプラント治療/30万円~、PMTC/8800円、ホワイトニング/オフィス:2万2000円、ホーム:4万4000円

