かめざわ眼科で行う
日帰り眼瞼下垂手術の具体的なスケジュール
かめざわ眼科
(横浜市南区/上大岡駅)
最終更新日:2024/12/02


- 保険診療
眼瞼下垂症はまぶたが垂れ下がり、視野が狭まる病気。加齢とともにまぶたを引き上げる筋肉と瞼板(まぶたの組織)のつながりが緩んで生じるケースが最もよく知られ、高齢者なら誰もが罹患する可能性がある。また40~50代でも、ハードコンタクトレンズの長期間の装用などが原因で罹患することもあるそう。「まぶたが上がらず視野が狭まっているのに、病気の自覚がない方もいらっしゃいますが、転倒や事故のリスクが高まってしまいます。手術で根治がめざせますので、思い当たる方はぜひご相談を」と話すのは、「かめざわ眼科」で多世代のQOL(生活の質)向上に取り組む亀澤比呂志院長。形成外科での経験も生かし、体への負担や痛みに配慮した眼瞼下垂症の日帰り手術に力を注ぐ亀澤院長に、同手術の具体的なスケジュールなどについて聞いてきた。
(取材日2024年5月22日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q眼瞼下垂手術を受けるメリットを教えてください。
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A
眼瞼下垂はまぶたが下がり、視野が狭まることで「見る機能」が低下する病気。手術を受けることで見る機能の改善が図れ、QOLの維持・向上につなげられます。見えにくさをカバーしようと顎を上げるといった無理な姿勢を取ることで、頭痛や肩凝りが生じることもあるのですが、それらの症状の解消も期待できるでしょう。手術を受けることで、まぶたが垂れ下がって老けて見えていた見た目の印象が変わることもあります。ただし、見た目の変化はあくまで副次的なものであって、眼瞼下垂症の手術はあくまでも機能面を改善し、QOLを維持・向上させるためのものです。そうした点をご家族にご理解いただき、協力を得ることも大切ですね。
- Q眼瞼下垂手術には保険が適用されるのでしょうか。
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A
はい。見る機能の改善をめざす眼瞼下垂手術は、医師が必要だと判断すれば保険適用で受けていただくことができますから、治療費負担はそこまで大きくないと言っていいでしょう。また、当院の眼瞼下垂手術は日帰りとなっていますので、入院費もかかりません。費用面への懸念から受診をためらわれている方は、ぜひ一度、当院にご相談いただければと思っています。一方で、機能改善を目的とする眼瞼下垂手術を、二重手術など自由診療となる美容目的の手術と混同されている方が時折いらっしゃいます。両者は異なるものであり、当院が対応しているのは保険適用となる機能改善のための眼瞼下垂手術に限られますので、その点はご留意ください。
- Q術中や術後の痛みへの不安があります。
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A
確かに、痛みが伴う場面はあります。とはいっても、最初に局所麻酔をする際、多少痛みを感じる程度だと思います。術中は麻酔によって痛みを感じることはほとんどありませんし、麻酔の効き具合を確認しながら処置を進めますのでご安心くださいね。それに、個人差こそあれ、手術当日であっても眠れないほど強い痛みを感じることはほとんどないようです。手術部分の内出血の腫れは1週間程度で、目周りの腫れは1ヵ月程度で自然と治まっていくでしょう。経過を診るために、手術の翌日と10日後に診察に来てもらって、その時に問題がなければ抜糸となり、それからは1ヵ月後、3ヵ月後と徐々に間隔を広げながら、半年間ほど経過を見ていきます。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1初診の問診で主訴を確認
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問診では、まぶたが下がっていて意識して開けようとしても開けづらい、上方や外側の視界が狭まったように感じるといった自覚症状があるか、生活に支障が出ていないかなどを聞かれる。なお、ほかに治療中の病気がある人は、このタイミングで伝えておくこと。糖尿病や高血圧などの治療を受けている場合、その病気を診ている主治医に、眼瞼下垂手術が受けられるか判断を仰ぐ必要があるそうだ。
- 2まぶたの状態を診察・検査
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丁寧な診察・検査で症状の程度を確認。年齢や生活に支障が出ている程度も踏まえ、機能改善が必要と判断したら、その人の症状に合う手法による日帰り手術を提案する。同院では手術の内容やメリット・デメリット、注意点、費用面まで詳しく説明し、患者や家族が納得できてはじめて手術を行う。手術を受けるなら日程を決め、術前検査の採血へ。他科疾患が症状の背景にあると考えられるときは、適切な医療機関への受診を勧められる。
- 3手術当日。局所麻酔を打ってから手術を開始
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当日はノーメイクで受診。まずは、局所麻酔を注射される。同院では非常に細い注射針を使っており、注射の痛みは軽微。術中も痛みを感じることはほぼないという。レーザーメスを用いた低侵襲手術を実践しているため、出血や腫れも少ないそう。手術時間は手法により異なるが、片目30分程度が目安だ。術後は手術部位をアイシングしながら院内で15分程度休憩し、異常がなければガーゼをつけたまま帰宅。危険なので運転は控えよう。
- 4手術翌日に再診。術後10日後に抜糸が目安
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術後につけられた目を保護するためのガーゼは、手術翌日の診察時まではそのままにしておく。手術当日、翌日は洗顔や入浴をすることはできない。翌々日以降も力を入れて患部を洗わないよう注意しよう。痛みに関しては、手術当日であっても眠れないほど強く痛むような心配はしなくていいそうだ。手術翌日に診察を受けた後は、同院の場合、手術10日後を目安に再度受診してもらい、経過に問題がなければ抜糸を行うという流れになる。
- 5半年間ほど定期的に受診し、経過観察
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眼瞼下垂手術から10日後を目安に抜糸を行って以降は、1ヵ月後、3ヵ月半後と徐々に間隔を広げていきながら、およそ半年は通院を継続し、経過観察を受ける。術後しばらくは腫れが残るが、一般的に、手術部分の内出血のような腫れは1週間程度で、目の周りの腫れは1ヵ月程度で自然と治まっていくことが多いそうだ。