河野 友彰 院長の独自取材記事
こうのクリニック 内科・消化器内科
(尼崎市/尼崎駅)
最終更新日:2026/10/28
阪神本線尼崎駅からスカイデッキを渡って徒歩2分、マンション1階に「こうのクリニック 内科・消化器内科」はある。河野友彰院長は兵庫医科大学卒業後、大学病院や基幹病院で食道・胃・小腸・大腸と消化管全域の内視鏡診療に長年携わり、高難度の内視鏡治療も数多く手がけてきた医師だ。2025年、同門の先輩にあたる前院長から継承し開業。木目のぬくもりが広がる穏やかな雰囲気の院内では、スタッフが患者を明るい笑顔で迎えてくれる。「がんは早期で見つけられれば治癒をめざせる病気」と言葉に力を込める河野院長に、予防医療にかける思いや、大腸ポリープの日帰り切除を支える技術、患者に寄り添う診療姿勢について詳しく聞いた。
(取材日2026年10月2日)
予防への志を胸に、大先輩のクリニックを継承
初めに、こちらで開業された経緯を教えてください。

もともとここで開業されていた前院長の黒田先生は、兵庫医科大学消化器内科の同門で、かなり上の大先輩にあたる方です。そのご縁をいただき、継承という形で開業させていただきました。前院長は患者さんに向けて「心から信頼している先生ですので、安心してご受診ください」という言葉を残してくださっており、その期待に応えなければと身が引き締まる思いです。大学病院や基幹病院で長年臨床に携わる中で、病気がかなり進行してから初めて受診される方の多さを痛感してきました。もっと早く見つけていれば完治できたのにと感じる場面が少なくなく、自分がこれまで培ってきたものを予防や早期発見で地域に還元したいという思いが、開業を決めた一番の動機です。
先生が医師を志し、消化器内科に進まれた経緯を教えてください。
医療者の家庭で育ちましたが、身近に医療があっても、家族が病気になった時には何もできないもどかしさを経験しましたし、もっと親身に寄り添ってくれる先生がいたらと感じることもありました。その思いが、自分が医師になりたいという気持ちの原点です。消化器内科を選んだのは、患者さんと長く付き合っていける内科疾患に興味があったことと、がんも早期発見なら完治が望めるという手応えに惹かれたからです。内視鏡には技術職としての面白さも感じました。大学では炎症性腸疾患を中心に、食道・胃・大腸のがんを早期から進行まで幅広く診療し、小腸の内視鏡治療にも携わりました。ほかの病院では循環器や泌尿器科領域も含む一般内科を経験し、そのすべてが今の診療の土台になっています。
開業にあたり、設備や環境面でこだわった点はありますか。

特にこだわったのは感染対策です。大学病院では感染管理に関して非常に厳しい基準のもとで取り組んでいましたので、その経験を踏まえ、自分自身が患者として来ても安心できるレベルの設備を整えました。内視鏡室にはブルーのライティングを取り入れるなど、検査を受ける方がリラックスできる空間づくりも意識しています。院内は木目調を基調とした落ち着いた雰囲気にまとめ、寒色系の椅子で統一感を出しました。検査後にゆっくり休んでいただけるリカバリースペースも設けています。立地は尼崎駅から徒歩2分で、スカイデッキから駅と直結していますので、お仕事帰りや外出のついでにも立ち寄りやすい環境です。周辺には緑豊かな公園や商業施設もあり、利便性の高いエリアです。
経験豊富な内視鏡検査による早期発見と日帰り治療
内視鏡検査で特に意識されていることを教えてください。

大学病院や総合病院では、各地の施設で病変が見つかった患者さんが数多くいらっしゃいます。膨大な症例数を診断・治療するうちに、病変が現れやすい場所やパターンが自然と身につきました。AIではないですが、検査中に画像をパッと見てわかる感覚があります。問診ではまず一番悪いケースの可能性から考え、少しでもがんを疑う症状があれば内視鏡検査を強くお勧めします。がんは早期に見つけられれば治癒をめざせる病気です。潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患も、早い段階で適切に対応することが大切で、進行すると治療がとても難しくなります。私自身もカプセル内視鏡を飲むなど検査を体験しており、実感を込めてご説明できるのも強みだと思っています。
内視鏡での治療についても教えてください。
大腸ポリープに関しては、2cm近いサイズのものも、当クリニックで日帰りでの切除に対応しています。大学病院時代にESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という高難度手技の治療を大学での立ち上げから指導まで数多く担当してきましたので、その経験をもとに安全性に配慮しつつ、サイズの大きなポリープに加え、粘膜内にとどまる早期のがんについても治療の対象として「ここまでは切除できる」という見極めを行って切除を行っています。もちろん安全性が第一ですので、リスクがある症例、ESD適応、外科手術適応と判断した場合は速やかに専門の施設へご紹介します。入院せずに治療まで対応できることは、お仕事やご家庭のご都合がある方にとっても大きな利点だと考えています。適切な診断があってこそ実現できる対応ですので、そこは自分の強みとして生かしていきたいですね。
消化器以外の疾患にはどのように対応されていますか。

消化器以外の疾患も見逃さないよう、CT検査を積極的に活用しています。近隣の画像診断施設と連携しており、必要と判断すればすぐに撮影を依頼できる体制です。画像データは当クリニックでも確認でき、放射線科の読影結果も数日で届きますので、新たな所見があればすぐにご連絡します。CTは情報量がとても多く、消化器の検査をきっかけに別の病変が見つかることも珍しくありません。また、金曜日の午前には循環器内科を専門とする医師が外来診療を担当しており、心臓のエコー検査にも対応しています。動悸や息切れ、足のむくみ、胸の痛みなどが気になる方も、院内で専門的に診てもらえる環境を整えました。消化器以外も一般内科として幅広く診ていますので、気になる症状があれば、まずはご相談ください。
治療できるものは積極的に、寄り添うべきは最後まで
日々の診療で大切にされていることを教えてください。

患者さんのお気持ちをしっかり聞くことを大切にしています。例えば内視鏡検査をお勧めしても、すぐに承諾できる方ばかりではないものです。どうしても不安があるという方には無理に押し進めず、別の検査から始めてみましょうかと代替案をお示ししながら、一緒に方針を考えます。治療に関しては、治癒が見込めるものはどんどん積極的に治療していくのが私のスタンスです。一方で完治が難しい慢性の病気もありますから、そうした場合は一緒に寄り添いながら、長く良い状態を保てるようサポートしていくことが私の役割だと思っています。通院が難しくなった方には往診にも伺っており、最後まで責任をもって診ていきたいという気持ちで日々の診療にあたっています。不安を抱えた方が安心して帰れるよう、一つ一つの診察を丁寧に行うことを心がけています。
これから、どのようなクリニックにしていきたいですか。
地域に根差した診療を基本としながら、私と同世代の方やもっと若い世代の方にも広く来ていただきたいと思っています。内視鏡検査を受けようと思った時に選んでいただけるクリニックでありたいですし、ちょっとした消化器の不調でも気軽に足を運べる場所にしていきたいですね。どの病気も早期に見つけて、クリニックで治療できるうちに手を打つのが理想です。ありがたいことに、来てくださった方のご家族も受診してくださるなど、信頼の輪が少しずつ広がっている実感があります。スタッフも一人ひとりを明るい笑顔でお迎えすることを大切にしてくれていますので、初めての方にも構えずにいらしていただける雰囲気があると思います。年齢も症状も問わず、頼りにしていただけるクリニックをめざしていきます。
最後に、メッセージをお願いします。

どんな症状でも、まずは来ていただけたら対応したいと考えています。些細なことでも構いません。おなかの調子が気になる、胃がすっきりしないといった消化器のご相談はもちろん、それ以外の内科的な症状にも幅広くお応えします。CTなどの画像検査や、専門としている内視鏡検査も、できるだけご負担が少なくなるよう努めています。尼崎駅からすぐの場所にありますので、気になった時に気軽に足を運んでいただけたらと思います。早めにご相談いただくことが早期発見につながり、ご自身やご家族の安心にもなるはずです。どんな小さなことにも丁寧に向き合いますので、気がかりなことがあればいつでもご相談ください。

