須山 正幸 院長の独自取材記事
阿佐ヶ谷駅前すやま胃と大腸の内視鏡クリニック
(杉並区/阿佐ケ谷駅)
最終更新日:2026/10/15
阿佐ケ谷駅南口からすぐのクリニックビルの5階に、2026年10月、「阿佐ヶ谷駅前すやま胃と大腸の内視鏡クリニック」が開業した。病院や国立がん研究センター東病院で早期がんの診断や内視鏡診療に携わってきた須山正幸院長の経験を生かし、内視鏡検査や消化器内科診療を中心に行う「おなかのかかりつけ医」だ。あわせて、働き世代に多い高血圧や脂質異常症の管理や治療、甲状腺や頸動脈のエコー検査、アレルギーの相談、健康診断などにも広く対応している。感染対策も考えられた清潔な院内で、須山院長の経歴や今後の展望、また頼れるスタッフについても話を聞いた。
(取材日2026年10月5日)
阿佐ケ谷駅近くにある「おなかのかかりつけ医」
穏やかで落ち着いた雰囲気のクリニックですね。

患者さんにリラックスして過ごしていただけるよう、穏やかな照明と淡い白、木のぬくもりを生かして、アクセントにブルーを取り入れました。入り口を入って右側が内視鏡のエリア、左がその他の診療エリアです。建物の構造上、入り口に少しだけ段差があるのですが、院内は診療室やトイレも含めてバリアフリー設計になっています。感染対策も考えて、待合室にはハイパワーな空気清浄機を設置。また発熱や嘔吐など感染症が疑われる症状がある方には事前にお電話にてご連絡いただき、症状に応じて一般の患者さんとは来院時間や待機場所を分けるなど、皆さんに安心して受診していただけるよう工夫しています。
どのような症状を診てもらえるのでしょうか?
診療の中心は内視鏡検査や消化器内科診療です。喉から肛門までが主な対象となり、例えば上部の症状では喉の違和感、吐き気、胸やけ、胃痛や胃もたれ、下部の症状では便秘や下痢、血便、おならの異常、腹部膨満感などです。「胸やけのような、胃もたれのような……」と、その範囲がぼんやりしていることも多々あるでしょう。同じような症状でもさまざまな原因や病気が考えられますし、胃がんや大腸がんといった重い病気である可能性も否定できません。当院では「おなかのかかりつけ医」として、エコー検査や内視鏡検査も取り入れながら、病気の早期発見に努めています。また消化器疾患に限らず、日頃からの生活習慣の是正は全身の健康管理の上で大切です。そのような考えから、高血圧や脂質異常症の管理や治療、甲状腺や頸動脈のエコー検査、アレルギーの相談、健康診断などにも広く対応しています。
先生のこれまでのご経歴と、開業した理由をお聞かせください。

久留米大学を卒業後、順天堂大学の医局で臨床と研究の両面から専門性を高めてきました。その後も病院や国立がん研究センター東病院で早期がんの診断や内視鏡診療に携わり、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の資格を取得。その後に勤務した内視鏡クリニックでは院長職も経験し、地域医療の実務経験も積むことができました。これまで積み重ねてきた経験と知識を生かし、丁寧でわかりやすい診察と、苦痛に配慮した質の高い内視鏡検査を提供していきたい。そう思い、地元である杉並区での開業を決めました。
内視鏡検査に伴う不安や負担を少しでも軽く
先生はなぜ内視鏡診療を専門に選ばれたのですか?

私が大学生の頃、恩師を消化器の病気で亡くした経験が大きく影響しています。「消化器の病気で亡くなる方を一人でも減らしたい」という思いが、内視鏡専門の医師をめざすきっかけとなり、学ぶほどに内視鏡診療の重要性を強く認識するようになりました。患者さんが消化器内科を受診するきっかけは、先に挙げた症状や、便潜血やバリウム検査での異常などそれぞれですが、「これが消化器がんの症状です」といったはっきりしたものはありません。自覚症状がないことさえあり、検査をして見つけなくてはならないのです。ですが早期に発見すれば、そのまま内視鏡で治療まで完結できる可能性もあります。そのような点に魅力を感じ、今も丁寧で精度の高い内視鏡診療の提供に努めています。
こちらでは、どのような環境で内視鏡検査を受けられるのでしょうか?
男女別の更衣室やトイレを完備して、プライバシーに配慮した検査環境を整えています。大腸カメラ検査前の下剤は院内で服用することが可能です。インターネット環境も整っていますので、下剤服用後の待ち時間も快適にお過ごしいただけるかと思います。検査は消化器内視鏡専門医である私が担当。胃カメラは経口・経鼻のどちらにも対応しており、鼻腔の状態や嘔吐反射の強さなどから、一人ひとりに適した方法をご提案します。また、検査時の不安や苦痛が強い場合、うとうとと眠っているようなリラックスした状態で検査を受けていただけるよう鎮静剤を使用することができます。胃カメラでの生検や、大腸ポリープの日帰り切除、大腸カメラと胃カメラの同日検査も可能です。鎮静剤を使用した検査後は、ストレッチャーに横になったまま移動して、リカバリースペースでゆっくりお休みいただけます。
内視鏡検査で心がけていることをお聞かせください。

精度向上に努めることは大前提として、患者さんに苦痛を感じさせないよう、不安や負担の少ない検査を心がけています。医師として内視鏡を握り始めた頃、技術を磨くために若い医師同士で検査をし合ったことがありました。その時は痛みも大きく検査時間も長く、とてもつらかったことを覚えています。患者さんにはそのような思いをさせたくありません。ですから必要以上に時間をかけずに、炭酸ガス送気などで苦痛の緩和に努め、かつ細部までしっかりと確認することを心がけています。当院で導入している内視鏡システムは、上下とも小さな変化まで鮮明に捉えるほど画像が鮮明です。その性能を生かせるように撮影方法も工夫して、大腸カメラでは医師の目とAIとのダブルチェックを行っています。
スタッフたちとともに頼られるクリニックをめざす
専門のスタッフが内視鏡システムを管理していると伺いました。

内視鏡検査が安全性に配慮された中で行われ、検査機器が清潔に保たれているのは、高水準の内視鏡洗浄消毒システムを備えていることに加えて、臨床工学技士の力によるところが大きいです。臨床工学技士は検査の準備やサポートを行う専門職。薬品の管理や検査機器の点検のほか、検査時には心電図やモニターを管理するなど、看護師とともに検査がスムーズに行われるように動き、患者さんのケアも行います。
受付の皆さんの丁寧な対応も印象的です。
優しく明るいスタッフがそろい、患者さんを笑顔で迎えています。内視鏡に初めて触れるスタッフもいるのですが、少しずつ学びながら皆でスキルアップしている途中です。今後は院内勉強会の開催や資格取得のバックアップなど、クリニックとしても教育体制を整えていければと考えています。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

喉やおなかの調子が悪かったり、便潜血検査やバリウム検査で引っかかった際、また病院での手術を終えて経過観察のために通う先を探している方にも「あのクリニックに相談しよう」と真っ先に思い出してもらえる存在でありたいです。高血圧や脂質異常症などの悩みもあわせて相談できるような、働き世代にとってのかかりつけ医をめざしています。当院は内視鏡診療を中心に、おなかの不調や内科症状にも対応するクリニックです。「脳腸相関」という言葉があるように、ストレスがおなかの症状を引き起こすこともあり、また食生活や生活習慣も胃腸の調子に密接に関わっているんですよ。患者さんとのコミュニケーションを大切に、生活背景や体質なども考慮しながら、一人ひとりに合った提案ができるよう心がけています。気になることがあればお気軽にご相談ください。

