大橋 勝 院長の独自取材記事
吉祥寺南歯科口腔外科
(武蔵野市/吉祥寺駅)
最終更新日:2026/10/21
吉祥寺駅から徒歩12分、井の頭通り沿いの閑静な住宅街に「吉祥寺南歯科口腔外科」はある。2026年9月に前院長からクリニックを承継した大橋勝院長は、昭和医科大学大学院で博士号を取得後、大学病院や総合病院で長年口腔外科診療に携わってきた歯科口腔外科の専門家だ。現在も週に1回ほど総合病院で手術を行い、大学病院での経験を生かした治療を身近なクリニックで提供している。前院長が築いてきた歯周病治療に歯科口腔外科という新たな専門性が加わり、クリニックの幅が広がった。木のぬくもりを感じられる院内には観葉植物や温かみのある絵が飾られ、穏やかな雰囲気が漂う。「患者さんを幸せにする引き出しをどれだけ持っているか」とほがらかに語る大橋院長に、承継の経緯や歯科口腔外科にかける思いを聞いた。
(取材日2026年9月24日)
歯周病と歯科口腔外科、信頼が育んだタッグ
まずは、こちらのクリニックを承継された経緯をお聞かせください。

前院長である江澤先生との出会いは、歯科医師会の災害救助委員会がきっかけでした。先生は東日本大震災の際に被災地で災害支援に携わった経験を持ち、委員会の責任者として活動されていた方です。初めてお会いした時、災害支援にここまで深く関わってこられた先生がいるのかと驚いたことをよく覚えています。そこから5年ほど、委員会の活動を通じて交流を重ねるうちに、お互いへの信頼が自然と育まれていきました。私が新たな環境で診療をしたいと考えていた時期にご相談したところ、クリニックを引き継がないかとお話をいただいたんです。こうして2026年9月に承継するかたちで新体制がスタートしました。現在も江澤先生は引き続き診療を続けてくださっています。
先生が歯科口腔外科の道に進まれた理由を教えてください。
歯科口腔外科を選んだのは、教科書の知識だけでなく現場での経験がものをいう分野だと感じたからです。海外で研究に挑戦できるチャンスがあったことも大きな動機でした。昭和医科大学大学院で博士号を取得したのち、米国のトーマス・ジェファーソン大学でがんや骨の研究に携わり、帰国後は昭和医科大学歯科病院やJCHO東京高輪病院で歯科口腔外科の診療を続けてきました。歯科口腔外科の専門家として、一貫して地域の歯科医院からの紹介患者さんを診てきましたが、遠方から大変な思いをして通われる方も少なくなかったんです。難しい症例でも地元で治療を受けられるようにしたいという思いが、開業を志した原点です。現在も週に1回ほどJCHO東京高輪病院で手術を行っています。
新体制のクリニックにはどのような特色がありますか?

一番の特色は、江澤先生が得意とする歯周病治療に、私の口腔外科が加わったことです。江澤先生と「タッグを組んだ」という表現がしっくりきますね。抜歯のような外科的な処置はすべて私が担当し、歯周病のケアはベテランの歯科衛生士が中心となって行う分業体制ができています。歯周病治療の手法からは学ぶことも多く、互いに尊重しながら取り組んでいます。設備面では歯科口腔外科やインプラント治療に欠かせない新しいCTを導入しました。院内は木のぬくもりを感じられる落ち着いた空間で、観葉植物や温かみのある絵が飾られた雰囲気をそのまま受け継いでいます。患者さんは周辺の住宅街にお住まいの方が中心ですね。
大学病院で培った技術を身近なクリニックで
歯科口腔外科ではどのような症状の患者さんが来院されていますか?

最近特に多いのは顎関節症です。ご自身では気づいていないことも多いのですが、歯科医師からすると口が十分に開いていないと思うことがあります。食いしばり等が原因で顎関節に負担がかかっているケースが少なくないんです。適切な治療により改善をめざせるケースもありますので、気になったらご相談いただきたいですね。また、口内炎で来院される方も多く、中には舌がんではないかと心配されている方もいらっしゃいます。そういった方は不安で夜も眠れないことがあると思いますので、できるだけ早く診察できるよう心がけています。その他、親知らずやインプラント、外傷の処置も含め、外科系の患者さんは基本的にお断りしない方針です。
クリニック内での対応が難しいケースではどうされるのでしょう。
クリニック内でもインプラント治療や嚢胞の摘出など、局所麻酔で対応できる手術は行っています。親知らずが深い位置にあり全身麻酔が必要な場合や、初期のがんの手術、顎の骨折といったケースでは、JCHO東京高輪病院の手術室で私自身が執刀し、術後の経過まで責任を持って診ますのでご安心ください。大学病院に紹介されると、どの先生が担当するかわからないという不安を感じる方もいらっしゃると思いますが、当院では最初の診察から手術、その後の経過観察まで一貫して私が担当します。長年にわたりさまざまな医療機関で数多くの症例と向き合ってきましたので、診断がつきにくい疾患にも経験をもとに対応できることが強みだと思っています。
患者さんと接する際に大切にされていることはありますか?

歯科口腔外科ということで緊張されている方は少なくありません。私が心がけているのは、まず患者さんの緊張をほぐしてから本題に入ることです。例えば、緊張した表情の方に「大丈夫ですよ」と一声かけるだけで、ふっと笑顔になってくださることがあると思います。診察の時にはそうした一声を大切にし、まずは安心して話していただける雰囲気づくりを心がけています。構えたまま話を進めるより、ずっと良い関係が築けると思うんです。もう一つ大切にしているのは、治療の見通しを明確にお伝えすること。次回までに私が何を確認したいのか、症状がこう変化すればこの診断、変化しなければ次はこの検査をする、という道筋をお話しします。私がどういう考えで治療に取り組んでいるかが伝わるよう、心がけています。
「患者さんを幸せにする引き出し」を持つ存在に
新しい体制への移行はスムーズに進みましたか?

おかげさまで、とてもスムーズです。一番ありがたかったのは、江澤先生が引き継ぎの際に必ず立ち会い、直接「この先生にお任せするから安心してね」と声をかけてくださったことです。患者さんも自然と受け入れてくださり、江澤先生が長年築いてこられた地域との信頼関係を大切に受け継ぎたいと改めて感じました。日々の診療でも、スタッフみんなが自然と協力し合ってくれていて、とても心強く感じています。歯科口腔外科の手術はどうしても時間がかかることがありますが、そんな時にはスタッフが待合室の患者さんに「もう少しお時間をいただきます」と状況を伝えてくれます。そうした一つ一つの気配りが、患者さんの安心につながっていると思います。
今後、どのようなクリニックにしていきたいですか。
歯科口腔外科の専門的な診療に力を注ぎつつも、通ってくださっている患者さんにとっては何でも相談できる場でありたいと考えています。歯や口のことに限らず、例えば体の不調があれば気軽に話していただける雰囲気を大切にしたいんです。そこで重要になるのが、適切な医療機関をご紹介できることです。大学病院や総合病院で長年さまざまな科の先生方と仕事をしてきましたので、幅広い分野にネットワークがあります。また、「名医」というのは手術の腕だけではなく、「患者さんを幸せにする引き出しをどれだけ持っているか」だと私は考えています。そのために、一人ひとりの患者さんに最善の道を示せるよう、その引き出しを増やし続けていきたいですし、将来的には一緒に診療できる歯科医師を迎えることも視野に入れています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

大学病院や総合病院で積み重ねてきた経験を、この地域の皆さんのためにフル活用していきたいというのが率直な思いです。例えば、口内炎一つとっても原因はさまざまですし、手術をしたほうが良い場合もあれば、安易に手を加えないほうが良い場合もあります。そうした見極めができるのは、多くの症例と向き合ってきた経験があるからこそです。以前は難しい症状を抱えた患者さんが少なくありませんでした。この地域に歯科口腔外科の窓口があることで、そうした方の負担を少しでも軽くできればうれしいです。口の中のことで気になることがあれば、まずは気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万円~ ※症例により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

