江口 祐輝 院長の独自取材記事
池下えぐちゆうきクリニック
(名古屋市千種区/池下駅)
最終更新日:2026/10/15
内科、外科、胃腸内科、整形外科、リハビリテーション科、小児科、美容皮膚科などを標榜する「池下えぐちゆうきクリニック」。鼠径ヘルニア、便秘、更年期、肥満など専門的な外来も設けている。これらの診療を行うのは、江口祐輝院長ただ1人だ。休診は祝日のみで土曜午後、日曜午前の診療も。病院勤務時代、外科として手術に携わってきた江口院長は、「救急の外来は土日も多くの患者さんが来られていました。また術後の患者さんにはいろいろなことが起こりえます。そのためいつでも何でも診るクリニックにしたかった」と力強く語る。朗らかで話しやすい雰囲気の江口院長。その奥にある、医師としての使命感と患者に対する真摯な思いが伝わってきた。
(取材日2026年10月1日)
経験と学びを生かし、内科も外科も専門的に診療
開業された理由や、院内のこだわりについて教えてください。

私はもともと消化器外科が専門で、病院時代は胃や大腸、肝臓、膵臓、胆嚢などの手術に携わっていました。その中で「もっと早く病気が見つかっていたら」という思いと「退院後の患者さんに寄り添っていける場をつくりたい」との思いが大きくなってきたのです。この場所で開業したのは、私の父が院長を務めるクリニックの近くで、馴染みのある地域だったから。院内は、どなたにも落ち着いた気持ちで過ごしていただけるようにとホテルライクに。当院のイメージカラーであるブルーと、黒、ゴールドを基調に、壁や床には石目調の模様を取り入れました。
多くの科を標榜され、土日も診療されています。その理由とは?
手術後は、肺炎や心不全、創部感染、転倒などさまざまなことが起こりえます。開業したら、そのすべてをいつでも診る、切れ目のない医療を提供したいと思ったからです。また入院中だけではなく退院後も寄り添っていきたいと思いました。そうした考えが、「診る・治す・癒す すべてをこの場所で」という当院の理念の一つにつながっています。また、患者さんがとても多かった病院の救急での経験から、土日もできるだけ急患を受け入れる体制としました。これは、患者さんのためはもちろん急性期病院の負担軽減になればとの考えてのことです。当院の診療は月~金曜は19時まで、土曜は16時まで、日曜は12時までで、休診は祝日のみです。
鼠径ヘルニア、便秘、更年期、肥満など専門的な外来があることも特徴的です。

鼠径ヘルニアの手術は得意なんです。また便秘については、消化管の学会の診療ガイドライン作成に編集協力しており、専門的な診断、治療ができると自負しています。更年期障害は、女性については知られるようになりましたが、男性は精神的な疾患と間違われることがあり、ホルモン検査などを経ての正しい診断が必要です。肥満もそれに伴う脂肪肝や高血圧など病気が多々あります。ほかに、物忘れ、アレルギーも専門的に診療します。アレルギーについてはスギ、ダニに対する舌下免疫療法が可能です。さらに、美容皮膚科は私自身が興味があり、レーザー機器を3つ導入しました。自費診療になりますが、当院は保険診療がメインで利益は追求していません。「ちょっとやってみたい」「病気は治ったけれども『きれい』もめざしたい」と希望される方にご紹介しています。
充実の設備で速やかに適切な治療につなぐ
検査機器も充実されていますね。

幅広い診療を行う以上、充実した検査体制は欠かせません。CT検査、デジタルエックス線撮影、超音波検査、経鼻による胃の内視鏡検査、採血後15分で結果が出る血液検査などが可能です。リハビリでは超音波治療機器も使用しており早い回復をめざします。外来の超音波検査では頸動脈や腹部の臓器、皮下の腫瘍、下肢の血栓などを観察します。CTでは脳の萎縮や腫瘍の有無を調べることができます。外科の医師としては、「様子を見ましょう」ではなく、その日のうちに炎症や感染の程度を評価し、早期に適切な治療につなげたいのです。当院で難しい治療は、名古屋市立大学医学部附属東部医療センターや名古屋市立大学病院に紹介します。どちらにも先輩や後輩がたくさんいて得意分野もわかっているので、患者さんにも安心していただけると思います。
開業されて1ヵ月、患者はどのような方々が来られていますか?
赤ちゃんから若い方、ご高齢の方まで年齢層はさまざまです。今は、リハビリと急な病気やけがで来られる方が多い印象ですね。当院は地下鉄の池下駅に近いので、お勤め帰りに来られたり、土日の急な発熱や腹痛で、インターネットで調べて名古屋市外から来られたりする方もあります。やはりCTがあるので心配な頭部のけがでも原因を追究しやすいです。今後、徐々に高血圧など生活習慣病の患者さんが増えてくるかなと思っています。私が消化器専門なので、特におなかや肛門、便秘でお悩みの方には来ていただきたいですね。定期的に通ってくださる方が増えて、父のように地域に根づいたクリニックになっていくことが理想です。
診療の際、心がけておられることはありますか?

患者さんの目を見てお話を聞くことを心がけています。そうすることで主訴以外でも「実は肩が痛くて」「実は美容に興味があって」といろいろなお話が出てくると思うんです。体の悩みは何でも遠慮せず言っていただきたいと思っています。病院時代に恩師に言われて心に残っているのは「1日3回、患者さんに会いにいけ」という言葉。つまり「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」の3回ですね。病棟に行って患者さんを診て触れれば「そこに何かしらのヒントがある」と。それでほぼ毎日病棟に行っていました。ですから今も日曜に休むという考えがないのかもしれません(笑)。いつも患者さんに会いたいという感覚があるのだと思います。
「困ったら行こう」と思われるクリニックに
スタッフの方々についても教えてください。

私が勤務していた病院の外科病棟で一緒に働いていた人や、父のクリニックから来てくれた人などベテランで気心の知れたスタッフがそろいました。おかげで開業当初から仕事がしやすく、とても助かっています。リハビリ担当の理学療法士は新しく来てもらいました。膝、股関節に関する論文発表をしていて知識、経験とも豊富で信頼できる人です。みんな、当院の理念に賛同してくれて、土日、年末年始の勤務もやる気を持ってくれています。もちろんそれぞれ休みが取れるようにシフトを組んでいます。また私の妻が薬剤師で、小児専門の知識も持っており、日曜日は院内処方をしています。病気のお子さんを抱えてまた別の薬局に行くのは大変ですよね。私たちも子育て中で、自分なら院内で薬をもらって帰りたいのでそのようにしました。インフルエンザなどでつらい方にも院内処方はお役に立てるかと思います。
改めて理念について教えてください。
先ほど、「診る・治す・癒す そのすべてをこの場所で」という理念をお話ししましたが、「すべて」を提供するために、病院勤務時代から身を入れて勉強してきました。多くの手術に関わったこともそうですが、手術の動画をカンファレンス用に再編集することもしていたので、その手術の良い点、反省すべき点を個人的に学習しました。また開業に備えて内科の勉強もし、内科ならではのいくつもの知識や技術も取得しました。睡眠時間はかなり削っていましたね。そしてもう一つの理念は、「健康な毎日 そしてその先へ」です。「その先」とは、病気を治して健康になったら、その後の予防医療に力を入れていきたいということです。病院時代によく診てきた重症化した状態ではなく、そうならないための予防、病気の早期発見に尽力していきたいです。
今後の展望についてお考えをお聞かせください。

「これぐらいで受診していいのかな」「こんなこと聞いていいのかな」と悩む方々、また「どの科を受診したらいいのかわからない」という方々が何でも気軽に相談に来られるクリニックでありたいです。病気もけがも、トータルで診られることが当院の強み。入り口を広く、かつ深く専門的な治療を提供いたします。私は代々、医師の家系で育ちました。医師になったのは宿命と思っており、この力を患者さんのために存分に使うつもりでいます。病院時代のように入院中だけでなく、生活背景もくみ取って、患者さんの病気が治るまで、また生涯、健康な生活を送るためのサポートをしていきたいと思っています。「困ったことがあっても何とかしてくれる」、そんなふうに思っていただけるクリニックになりたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドック/2万2000円~、レーザーを用いた老人性色素斑のケア/6600円~

