西島 規浩 院長の独自取材記事
にしじま内科・消化器内視鏡クリニック
(西宮市/さくら夙川駅)
最終更新日:2026/10/23
さくら夙川駅から徒歩2分、国道2号線沿いのクリニックビル1階に「にしじま内科・消化器内視鏡クリニック」はある。ブルーが基調の院内は落ち着いた雰囲気だ。院長の西島規浩先生は京都大学医学部附属病院や大阪赤十字病院、明和病院で20年以上研鑽を積んだ消化器内科のエキスパート。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医に加え日本肝臓学会肝臓専門医・日本超音波医学会超音波専門医の資格も持ち、胃や大腸から肝臓・膵臓まで幅広く診る。「もう少し早い段階で何かできたのではないか。病院より患者さんに近い場所で早期発見に取り組みたかった」と語る姿は穏やかで、誠実な人柄が伝わってくる。前の病院からともに歩む看護師との連携体制も特徴だ。何でも気軽に相談できるかかりつけ医をめざす西島院長に、開業への思いや診療の特徴を聞いた。
(取材日2026年10月8日)
20年の病院経験が導いた、患者に近い医療の場
まずは開業に至るまでの経緯をお聞かせください。

神戸大学を卒業後、京都大学医学部附属病院や大阪赤十字病院、直近では明和病院と、20年以上にわたり勤務医として研鑽を積んできました。やりがいのある充実した日々でしたが、がんの患者さんを多く診る中で「もう少し早い段階で手を打てたのではないか」と感じる場面にも出会いまして。病院よりも患者さんに近い場所であれば、病気の早期発見や早期の対処につなげられるのではないかと考えるようになりました。また、専門的な視点があればクリニックでもしっかりフォローできる方がもっといるはずだという実感もありました。ちょうど50歳という節目を迎え、次の10年で新たな挑戦をしたいという思いも重なって、2026年9月の開業に至りました。
開業の場所やクリニックづくりで意識された点はありますか?
西宮市には10年以上住んでおり、直近の勤務先だった明和病院も西宮市内の病院でしたので、公私ともにこの地域に深く関わってきました。開業するなら西宮市のどこかでという思いは自然と固まっていましたね。当院はさくら夙川駅から徒歩2分、国道2号線沿いの新しいクリニックビルの1階にあります。阪急神戸本線・阪急甲陽線の夙川駅からは徒歩8分、阪神本線の香櫨園駅からも徒歩7分と、3路線からアクセスしやすい場所です。院内はイメージカラーのブルーを基調に仕上げました。個人的に好きな色であることに加え、患者さんに落ち着きを感じていただける色合いだと考えたからです。ロゴや名刺、ホームページも統一感を持たせ、ゆったりと過ごしていただける空間をめざしています。
来院される患者さんには、どのような傾向がありますか?

最近は大腸内視鏡検査を希望して来院される方が増えている実感があります。芸能人の方の大腸がん報道をきっかけに、ご自身の健康を見つめ直す方もいらっしゃるようです。実際、年齢に関係なく若い方でも進行がんが見つかることがあり、40代や30代でも見つかる方がおられます。当院では西宮市のがん検診にも対応しており、胃がん検診では胃内視鏡検査、大腸がん検診では便潜血検査を実施しています。便潜血で陽性となった方にはポリープが見つかることがあり、その段階で切除を図っておくことが将来的な大腸がんの予防にもつながると考えられています。検診をきっかけに早めの段階で状態を把握しておくことが大切だと考えています。
苦痛に配慮した内視鏡検査と肝臓の専門診療を身近に
内視鏡検査では、どのような点を大切にされていますか?

内視鏡検査に対して「苦しいのではないか」と不安を感じる方は少なくないと思います。当院ではまず鎮静剤の量や種類をお一人お一人に合わせて調整し、しっかり眠ったような状態で検査を受けていただけるよう心がけています。カメラは細いタイプのものを使用し、大腸検査では体に吸収されやすい二酸化炭素ガスを用いて検査中のおなかの張りを和らげる工夫もしています。さらに内視鏡とエックス線にはAI技術を導入しました。病変の検出や質的な診断を医師の目だけでなくAIにも支援してもらう、いわば複数の目で診ているような体制です。AI頼りにするのではなく、あくまで医師の技術に上乗せするイメージで活用しています。以前の検査がつらかった方も、環境や機器が変われば印象は変わりますので、不安な方はぜひ一度ご相談ください。
ほかに注力されている診療分野はありますか?
肝臓領域には以前から強い関心があり、肝臓専門医や超音波専門医の資格を取得しながら、勤務医時代を通じて経験を重ねてきました。消化器内科では内視鏡と肝臓で専門が分かれることが多いのですが、私は両方に力を注いできましたので、クリニックでも専門的な肝臓診療を提供できる体制を整えています。近年はウイルス性肝炎が減少する一方で、生活習慣病に伴う脂肪肝が大幅に増えてきました。脂肪肝を放置すると肝硬変や肝臓がんに進行する場合がありますので、当院では超音波検査で脂肪の量を数値化できる機器を導入し、血液検査と併せて丁寧にフォローしています。以前の病院から定期通院を続けてくださっている患者さんもおられ、待ち時間の少ない環境で専門的な診療をお届けできることは強みだと感じています。
消化器以外の内科症状でも受診できるのでしょうか?

はい、もちろんです。クリニック名の冒頭に「内科」と掲げたのは、内科疾患であれば何でも診させていただこうという思いからです。消化器に関しては専門的に対応させていただきますが、風邪やインフルエンザといった一般的な症状や、高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病もしっかり診ています。予防接種にも対応しております。「これは内科でいいのかな」と迷うようなことでも、まずは来ていただければと思います。当院で対応が難しいものについては、適切な医療機関へしっかり橋渡しをさせていただきます。受診方法はウェブ予約、お電話、直接お越しいただく形のいずれでも大丈夫ですので、気になることがあればどうぞお気軽にご相談ください。
同じ志のチームで、気軽に頼れるかかりつけ医に
スタッフの皆さんについてお伺いできますか?

看護師は2人おりまして、いずれも前の病院で一緒に働いていたメンバーです。お互いの人となりを知っていますので、言葉にしなくても考えていることが通じ合う関係で、患者さんへの対応もスムーズに進みます。受付のスタッフは4人で、新たに採用した方々ですが、本当に良い方ばかりで人には恵まれたと感じています。普段からスタッフに伝えているのは、患者さんに親切で優しくあるためには、まずお互いにそうしていないとできないということです。それぞれをリスペクトし、思いやりを持って接することを大切にすれば、その空気は自然と患者さんにも届くと思っています。毎朝のミーティングで伝達事項や気になる患者さんの情報を共有し、日頃から風通しの良いチームでありたいと考えています。
今後、取り組んでいきたいことをお聞かせください。
開業から1ヵ月がたち、大きなトラブルなく診療を続けてこられたことにまずほっとしています。今はお一人お一人にしっかり丁寧に向き合える時間を確保できていますので、今後患者さんが増えても同じ対応を維持できるよう、スタッフとともに日々の業務をしっかり落とし込んでいきたいと考えています。「また来たい」と思っていただければ、ほかのことも気軽に相談していただけるようになりますし、お互いに良い循環が生まれると思っています。地域の皆さんに長く頼っていただけるクリニックをめざして、一歩ずつ積み重ねていきたいですね。プライベートでは野球が好きで、バッティングセンターに出かけたりプロ野球の試合を観戦したりして気持ちを切り替えています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

気楽に来ていただいて、何でも相談していただける、安心して通い続けていただけるクリニックでありたい。私もスタッフも同じ思いで日々の診療に向き合っています。消化器の症状はもちろんのこと、日々の暮らしの中で気になる体の変化があれば、どんなことでもまずはお声がけください。当院で対応できることはしっかり診させていただきますし、必要に応じて適切な医療機関へおつなぎもいたします。内視鏡検査や肝臓のことが気になる方も、かかりつけ医をお探しの方も、最初の相談先として頼っていただけたらうれしく思います。皆さんの健康を身近な場所からお支えできるよう、これからも丁寧な診療を続けてまいりますので、どうぞお気軽にお越しください。

