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二宮 研 院長の独自取材記事

二宮研整形外科皮フ科

(横浜市鶴見区/鶴見駅)

最終更新日:2026/10/07

二宮研院長 二宮研整形外科皮フ科 main

鶴見駅から徒歩1分。「二宮研整形外科皮フ科」は、40年にわたり地域医療を支えてきた医院があった場所に、2026年8月に開院した。院長の二宮研先生は慶應義塾大学を卒業後、静岡県や千葉県、神奈川県などの複数の医療機関で経験を重ねてきた整形外科医だ。前医院の院長が長年かけて築いた信頼を大切にしながら、さらなる高みをめざすべくこの地での診療をスタートさせた。「受診のハードルが高い病院にしたくない。気軽に相談できるクリニックでありたい」と語る表情は精悍で、質問の一つ一つに丁寧に答える姿勢が印象的だ。骨粗しょう症の予防啓発やリハビリテーションの充実、皮膚科の本格始動など今後の構想も尽きない。新たな一歩を踏み出した二宮院長に、開院の経緯や診療への思いを聞いた。

(取材日2026年9月16日)

40年愛された場所で、変わらぬ安心と新たな挑戦を

まずは、こちらで開院された経緯をお聞かせください。

二宮研院長 二宮研整形外科皮フ科1

もともとこの場所では「村上整形外科」が40年にわたり地域の方々を診てこられました。同じ横浜市内で診療する中で、村上新二郎先生はとても素晴らしい方だというお話は以前から伺っていて、1、2年ほど前から閉院の話も耳にしていました。私は父が開業した横浜市緑区のクリニックで診療していましたが、クリニックを信頼してお任せできる先生とのご縁があり、自分は鶴見に来る決断をしました。地域の患者さんに空白の期間が出ないよう、できるだけ早くスタートしたいという思いがあり、2026年8月に開院いたしました。

40年の歴史がある場所での開院に、どのような思いがありましたか?

村上先生はこの地域の医療に尽くしてこられた方で、今も週に2回こちらで診療を続けてくださっています。間近でお仕事を拝見すると、手技にも診断にも長年の経験に裏打ちされた深い知見があり、こういう方法もあるのだなと学ぶことがとても多いんです。以前からの患者さんの中には村上先生を慕って通い続けてくださる方も多く、その信頼の厚さを目にするたびに、この信頼を壊してはいけないという気持ちと、さらに高みをめざしたいという気持ちの両方が湧いてきます。地域医療に貢献してこられたこの場所で診療できるのは本当に幸せなことですし、その歴史に恥じないクリニックにしていきたいと思っています。

先生が医師を志し、整形外科を選ばれたきっかけを教えてください。

二宮研院長 二宮研整形外科皮フ科2

父も整形外科の医師でしたので、医師という職業は最も身近なものでした。病気やけがで困っている方を治療して、つらい状態から解放することをめざし、社会や家庭に復帰できるように支える姿を小さい頃からずっと見ていたんです。やりがいのある仕事だなと感じて、自分も同じ道に進みたいと思いました。慶應義塾大学で学ぶ中ではさまざまな診療科を回り、どの分野の先生方も真摯に患者さんと向き合っていて魅力的でしたが、最終的には整形外科を選びました。卒業後は静岡県や千葉県、神奈川県などの複数の病院で経験を積みながら、脊椎、つまり背骨を中心に専門性を深めてきました。腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアといった脊椎疾患の診療経験を生かしつつ、今は整形外科全般を幅広く診ていく方針で日々の診療に取り組んでいます。

一人ひとりに寄り添い、骨の健康から健康寿命を守る

こちらには、どのような患者さんが来院されていますか?

二宮研院長 二宮研整形外科皮フ科3

60代から80代くらいの方が中心ではありますが、年齢層は実はかなり幅広いです。夜7時まで受付していることもあって、学生さんや仕事帰りの方にも多くご利用いただいています。以前からこの場所に通われていた方も引き続き来てくださっていますし、新規の患者さんも少しずつ増えてきました。中には緑区時代に私が診ていた患者さんが、職場やご実家が近いからと鶴見まで足を運んでくださることもあり、とてもありがたく感じています。整形外科は腰や膝、肩の痛みからスポーツでのけが、骨折まで幅広い症状を扱いますので、お悩みも多岐にわたりますね。予約なしでそのまま受付できますので、気になる症状があれば気軽にご相談いただければと思います。

日々の診療で大切にされていることを教えてください。

常に患者さんの気持ちに立って考えていきたいという思いがあります。私自身が患者として他の病院を受診することもあるのですが、専門外だとやはり説明が理解しにくいと感じることがあって。ですから、自分が話すだけで終わるのではなく、患者さんご自身が病状や治療の選択肢をきちんと理解して、安心して帰っていただくことを大切にしています。同じ病気であっても、年齢や生活環境、何に一番困っているかは一人ひとり違いますので、病名で画一的に対応するのではなく、その方の状況に合わせて丁寧に向き合いたいと考えています。「受診のハードルが高い病院」にはしたくないんです。自分や家族が受診するとしたら、またこの先生に会いたいなと思えるような、「気軽に相談できるクリニック」でありたいですね。

患者さんの健康を長く支えるために、特に意識していることはありますか?

二宮研院長 二宮研整形外科皮フ科4

骨粗しょう症の検査と予防には力を入れていきたいと考えています。骨折は患者さんご本人だけでなくご家族の生活にも大きな影響を及ぼします。例えば大腿骨の骨折では入院・手術に高額な医療費がかかることもあり、日常の暮らしの質も大きく低下してしまいます。適切な検査と治療に取り組むことが新たな骨折の予防につながると考えています。こうした予防に取り組みたい背景には、健康寿命を延ばしたいという思いがあります。適切な食事や運動、生活習慣の改善が健康寿命の延伸につながったという研究もありますし、いわゆるロコモティブシンドロームの予防も含めて、ご自身で元気に動ける時間をいかに長く保てるか。それを支えることが整形外科医としての大きな使命だと考えています。

診察室の先へ、地域全体の健康づくりを見据えて

今後、診療体制をどのように充実させていく予定ですか?

二宮研院長 二宮研整形外科皮フ科5

地域の患者さんの診療に空白を生まないことを最優先に、まずはすぐにスタートしました。そのためまだ準備途上の部分もあるのですが、現在、超音波を用いた検査に対応していることに加えて、骨密度測定器の導入も進めています。リハビリテーションについては温熱療法やけん引などの物理療法に加えて、2026年11月からは、理学療法士を迎えて専門的なリハビリテーションも充実させていく計画です。皮膚科については、今後診療室を整備して、皮膚科医による本格的な診療を始める予定です。開院したばかりの今だからこそ一つ一つ着実に体制を整え、より多くの方のお力になれるクリニックへと成長させていきたいと考えています。

診察室の枠を超え、地域に貢献する活動にも取り組んでいきたいとお考えだそうですね。

1日に診られる患者さんの数にはどうしても限りがあります。だからこそ診察だけにとどまらず、運動教室や健康に関する啓発活動にも取り組んで、より多くの方の健康づくりに貢献したいと考えています。実は神奈川県は骨粗しょう症の検診受診率がとても低く、検査を一度も受けたことがないという方も少なくありません。一定の年齢やリスクのある方に気軽に検診を受けていただける流れをつくっていきたいですね。すでに同様の取り組みをしている施設を理学療法士と見学するなど、少しずつ準備を進めています。もう一つ、これは趣味の一環でもあるのですが、来月開催される横浜マラソンにドクターランナーとして参加する予定です。一般ランナーと一緒に走りながら体調不良の方の初期対応にあたる役目なのですが、最近は忙しさもあり、ジョギングがまったくできていないんですよね。そろそろ本腰を入れて練習しなくてはと焦っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

二宮研院長 二宮研整形外科皮フ科6

長年、村上先生がこの地域の医療を守ってこられた場所で診療することに、大きな責任を感じています。その原点を忘れず、さらに発展させていきたいというのが私の思いです。まずは目の前の患者さんと地域を大切にすること。気軽に受診できて安心して相談していただける、信頼されるクリニックをつくっていくことが目標です。リハビリテーションの充実や骨粗しょう症の検査体制の整備、皮膚科の本格始動、そして運動教室のような啓発活動のほか、やりたいことはまだまだたくさんあります。開院したばかりの今が出発点ですが、一人でも多くの方の健康を支えられるよう、診療に加えさまざまなかたちで地域に貢献していきたいと考えています。