膵臓がんを早期に見つけるために
知っておきたいリスクと検査
大阪いわの内科・消化器内視鏡クリニック
(大阪市西淀川区/御幣島駅)
最終更新日:2026/10/07
- 自由診療
初期には自覚症状がほとんどなく、早期発見が難しいとされる膵臓がん。症状に気づいた時にはすでに進行しているケースも少なくない。そんな膵臓がんを少しでも早く見つけたいと考えているのが、「大阪いわの内科・消化器内視鏡クリニック」の岩野光佑院長だ。同院では、岩野院長と池谷桃子副院長がともに胆道・膵臓領域を専門とし、腹部超音波検査や血液検査、CT検査などを組み合わせて異常を詳しく調べている。「発見するには、小さな違和感を逃さないことが重要なんです」と話す岩野院長。多くの膵臓がんの診療に携わってきた経験から、症状がない段階で膵臓に目を向ける大切さを実感しているという。では実際に、どのような人が注意し、いつ検査を受ければよいのか。膵臓がんの特徴やリスク、早期発見のために知っておきたいことを詳しく聞いた。
(取材日2026年9月7日)
目次
自覚症状が乏しく見つけにくい膵臓がん。リスクを知り、適切な検査で早期発見へ
- Q膵臓がんはなぜ「見つけにくいがん」といわれるのでしょうか?
-
A
▲初期症状がほとんど出ない、膵臓がんについて話す院長
膵臓はおなかの奥深く、背中に近い位置にあり、周囲を胃や腸などに囲まれているため、超音波検査では観察しにくい臓器です。また、がんができても小さいうちは周囲への影響が少なく、症状がほとんど出ません。症状が現れても、腹痛や背中・腰の痛み、食欲低下など、ほかの病気でも起こりやすいものが多く、「ただの腰痛かな」「胃腸の調子が悪いだけかな」と見過ごされることもあります。さらに、胃がんや大腸がんのように、一般の人を対象とした有用な検診方法が確立されていないことも、見つけにくい理由の一つです。膵臓がんの早期発見のためには、症状のない段階から小さな変化を拾い、早めに詳しい検査につなげることがとても重要です。
- Qどのような人が膵臓がんの検査を受けたほうが良いのでしょうか?
-
A
▲不安を感じた時など適切なタイミングで専門の医師へ相談を
膵臓がんには、注意していただきたいリスク因子がいくつかあります。例えば、ご家族に膵臓がんになった方がいる場合や、慢性膵炎、膵のう胞などの膵臓の病気がある方、喫煙習慣のある方などです。また、糖尿病も膵臓がんと関連があり、特に急に糖尿病を発症したり、それまで安定していた血糖値が理由なく悪化したりした場合には注意が必要です。もちろん、こうした条件に当てはまるからといってすべての人が膵臓がんというわけではありません。ただ、リスクを知っておくことで、適切なタイミングで検査を受けるきっかけになります。「自分は大丈夫かな?」と心配になった時には、一度専門の医師に相談していただくと良いと思います。
- Q膵臓がんを調べるには、どのような検査があるのですか?
-
A
▲患者のリスクや検査結果を総合的に見て適切な検査を提供している
まずは体への負担が少ない腹部超音波検査を行い、膵臓の状態や膵管の太さ、膵のう胞の有無などを確認します。併せて血液検査を行い、腫瘍マーカーやアミラーゼ、リパーゼといった膵酵素の値も調べます。そこで気になる所見があれば、造影剤を使ったCT検査やMRI検査など、より詳しい検査へ進みます。膵臓はおなかの奥にあり、超音波検査では胃や腸のガスなどの影響を受けるため、一つの検査だけですべてを判断することはできません。患者さんのリスクやそれぞれの検査結果を総合的に見ながら、必要な検査を選ぶことが大切です。私はこれまで胆道・膵臓領域で多くの症例を診てきましたので、わずかな変化も見逃さないよう心がけています。
- Qクリニックで膵臓がんの相談をするメリットは何でしょうか?
-
A
▲患者の話をしっかり聞き、寄り添った対応を心がけている
大きな病院に比べると待ち時間も少なく、一人ひとりのお話をゆっくり聞けることはクリニックの良さだと思います。「おなかの調子が気になる」「家族が膵臓がんだった」といったことも、普段の診察のついでに気軽に相談してください。当院は私も副院長も膵臓を専門に研鑽を積んできましたので、一人ひとりに合わせた検査を行い、専門的な視点から診断することができます。また、より精密な検査や治療が必要になれば、北野病院をはじめとする連携医療機関へ速やかにご紹介することも可能です。大きな病院に行くほどではないかなと迷っている段階から相談してもらい、必要な医療へきちんとつなぐことも、私たちが果たすべき役割だと思っています。
- Q膵臓がんを早期発見するために、今できることを教えてください。
-
A
▲違和感をそのままにしないで気軽に相談してほしいと話す院長
大切なのは、自分自身の膵臓がんのリスクを知り、必要に応じて定期的に検査を受けることです。特に、ご家族に膵臓がんになった方がいる場合や、糖尿病、慢性膵炎などのリスクがある方は、注意していただきたいと思います。実際には、別の不調で検査を受けたことがきっかけで、偶然膵臓の異常が見つかるケースも多くあります。だからこそ、「体調が悪い」「何となくこれまでと違う」といった自分自身の違和感をそのままにしないことが大切です。少しでも気になることがあれば、まずは気軽にご相談ください。それが膵臓の異常を早期に見つけるための一歩になると思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは膵臓の総合検診/3万円~(胃カメラ追加+7000円~、大腸カメラ追加+1万5000円~)

