竹内 俊介 院長の独自取材記事
nico wellness デンタルクリニック浦和本太
(さいたま市浦和区/浦和駅)
最終更新日:2026/10/15
浦和駅北口から徒歩10分。幼稚園や保育園、小学校が近く、家族の暮らしが息づく住宅街に「nico wellness デンタルクリニック浦和本太」はある。2026年7月、浦和区で80年・3代にわたり地域に根差してきた並木歯科医院を新たに引き継ぎ、竹内俊介院長が就任した。スタッフも内装も変えず、なじみの雰囲気をそのまま残す一方、マイクロスコープやCTといった先進の設備を新たに導入している。東京科学大学で歯周病学を専門に学び、大学病院から都心のオフィスビル内の歯科まで多彩な現場で研鑽を積んできた竹内院長。「日々スタッフに支えられています」と語る思慮深い人柄と、患者の意思を第一に考える診療姿勢について話を聞いた。
(取材日2026年9月28日)
なじみの雰囲気を受け継ぎ、新たな選択肢を加えて
こちらのクリニックの院長に就任された経緯をお聞かせください。

当院の前身である並木歯科医院は、浦和区で80年にわたり3代の先生方が診療を続けてこられた伝統ある歯科医院です。地域の暮らしに根差してきたからこそ積み重ねられた歴史であり、その歩みを心からリスペクトしています。ですからスタッフも内装も変えず、以前から通われている方に違和感を与えないことを大事にしました。継承のきっかけは、私が前院長と同じ大学院の出身だったことからご紹介をいただいたことです。ただ以前からさまざまなクリニックで非常勤歯科医師として勤務する中で、腰を据えて患者さんと向き合い、自分のめざす理想の診療を形にできる場をつくりたいと考えていました。その思いが院長就任につながっています。
先生が歯科医師を志されたきっかけを教えてください。
祖父が内科医、両親が歯科医師という家庭で育ちましたので、小さい頃から親のクリニックを手伝ったりと、歯科は自然と身近な存在でした。もう一つ大きかったのは、物作りが好きだったことです。中学の頃からバンドを続けていて、楽器の部品を自分で作ったりもしていました。手を動かしながら試行錯誤する感覚が好きで、患者さんの口の中に入れる装置や修復物を精密に仕上げていく歯科の仕事に惹かれていきました。また、祖母が歯に困りながらも「抜きたくない」と言い続けていた姿を目にし、身近に医療関係者がいたのに力になれなかったという思いを抱いたことは、歯をできるだけ残したいという今の診療姿勢の原点になっています。
院内の環境や、導入された設備について教えてください。

受付の横にキッズスペースがあります。仕切りが透明になっているので待合室側からお子さんの様子が見えるつくりです。治療中の親御さんがお子さんを確認できますし、私自身もお子さんが遊ぶ姿と治療中の表情の両方が見えるので、患者さんをいろいろな角度から理解できるいい環境だなと感じています。設備面では、歯科用のマイクロスコープという顕微鏡やCT、口腔内スキャナーを新たに導入しました。マイクロスコープは、肉眼では捉えにくい細部まで客観的に把握できることに加え、顕微鏡の映像を診療台のモニターにリアルタイムで映し出せるのが大きな特徴です。これにより、患者さんと一緒にご自身の口の中を確認しながら治療を進められます。ご自身の口腔内に興味を持っていただくことにつながり、安心感と新鮮さの両方を感じていただけると考えています。
患者の意思を尊重し、一緒に考える診療を
ご専門である歯周病学を選ばれた理由をお聞かせください。

研修医時代から師事している歯周病指導医の先生の影響が大きいです。私は、歯周病治療を行うには歯周組織だけでなく、噛み合わせや歯並びも含めた口の中すべてを診る視点が大事だと考えています。そのため歯周病の知識は自分の強みというより、口腔全体を管理するための土台であり、必要不可欠なものです。根底にあるのは、困っている患者さんに対して「この治療は対応できない」ではなく、できる限りのお悩みに対応したいという思い。歯周病を軸に学ぶことで患者さんの困り事を総合的に捉えられるのではないかと感じました。大学院では研究にも取り組みましたが、常にその成果を患者さんに届けたいという気持ちだったので、今は症状の有無にかかわらず将来のリスクも見据えながら、お口全体を診ることを日々実践しています。
患者さんと接する際に、大切にされていることは何ですか?
一番大切にしているのは、患者さんの考えを尊重することです。私のほうから「この治療をさせてください」とお伝えすることはほとんどありません。まずお口の状態や治療の選択肢を丁寧にご説明した上で、「どうされたいですか」とお聞きし、患者さんご自身に選んでいただくようにしています。特に歯を抜くかどうかといった大きな判断が伴う場合には、必ず一度持ち帰って考えていただくようにしています。診療室の中で考えることと、帰り道で考えること、ご自宅に戻ってから考えることはやはり違うと思うんですね。環境を変えて冷静に振り返っていただいた上で、患者さんが出した結論を尊重して、そこから治療を進めていくという流れを大事にしています。
先生が理想とする歯科医療について教えてください。

お口の中のストレスは想像以上に大きいものです。小さな口内炎一つでも気になりますし、それが深刻な状態であればなおさらです。しかも口の中は他人に見せにくい部分ですから、なかなか相談しづらいという方も多いように感じています。だからこそ痛みや症状の改善をめざすだけでなく、患者さんが抱える悩みや不安、コンプレックスといった心の負担までしっかり受け止めたいと考えています。そのためには表面的な対処にとどまらず、なぜそうなったのかという根本の原因を見極め、将来のリスクも含めて一緒に考えていくことが欠かせません。併せて、安全性と痛みの少なさ、時間の短さを追求して治療を行うことを心がけています。日々の研鑽で得た知識を診療に反映させ、この地域でも品質にこだわった選択肢を届けていきたいですね。
チームの力を生かし、一人ひとりに寄り添う医療へ
スタッフの皆さんについてお聞かせいただけますか?

助けられていることばかりで、今の自分が治療に集中できているのは本当にスタッフの支えがあってこそです。例えば歯科衛生士は、患者さんの悩みや心配事を丁寧に受け止めてくれています。お母さん同士だからこそ打ち明けやすいこともあるようで、そうした日々のやりとりが患者さんの不安の解消につながっていると感じます。歯科助手や受付のスタッフも、治療の準備や環境づくり、スケジュールの調整にきめ細かく対応してくれています。患者さんがストレスなく通院できるのは彼女たちのおかげです。毎日「ありがとう」と思いながら仕事をしていますし、これからも感謝を忘れずに励んでいきたいです。
今後、力を入れていきたいことを教えてください。
大きく3つあります。1つ目はチーム医療の質をさらに追求することです。スタッフと一緒に患者さんの治療をどう進めていくかをより綿密に計画し、共有しながら実践していく体制を充実させたいと考えています。2つ目は、治療経過の共有です。スマートフォンのアプリを通じて治療の写真や記録を患者さんにお送りする取り組みを始めています。頑張って通院を続けた結果どう変わったのか、目に見える形で実感していただけるようにしていきたいですね。3つ目は、院内に歯科技工士がいるという特徴を生かしたオーダーメイドの治療です。かぶせ物などの修復物を院内で製作できるので、細かな調整までこだわった一人ひとりに合う仕上がりを追求していきたいと思っています。
最後に、地域の方や読者へのメッセージをお願いします。

以前から並木歯科医院に通われていた方にまずお伝えしたいのは、並木先生をはじめなじみのスタッフが変わらず診療を続けているということです。新しい歯科医院になったというよりも、これまでの雰囲気がそのまま残っています。その上で私が加わったことで相談できる幅は広がっていますので、何か気になることがあれば気軽に声をかけていただけたらうれしいです。初めての方に向けてお伝えするなら、歯を残したい、できるだけ削りたくないというお気持ちがある方には、それに応じた診断や治療を一緒に考えていきたいと思っています。不安なことや心配なこと、まずはご相談だけでも構いません。できるだけ長持ちする治療を心がけていきますので、お口のことで困っていることがあれば率直に打ち明けていただけたらと思います。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

