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成毛 崇 院長、成毛 友希 副院長の独自取材記事

Birneなるけクリニック

(小田原市/鴨宮駅)

最終更新日:2026/09/29

成毛崇院長、成毛友希副院長 Birneなるけクリニック main

2026年9月小田原市に、循環器内科を専門とする成毛崇院長と、婦人科を専門とする成毛友希副院長の夫婦が「Birneなるけクリニック」を開院。外来での心臓リハビリテーションを取り入れた循環器診療と、婦人科診療を一つの施設で提供する地域密着型のクリニックだ。これまでのキャリアでそれぞれが感じてきた医療のギャップを埋めるべく、小田原の地域医療に貢献したいという共通の思いから開業に至ったという。息もぴったりの二人に、診療にかける思いや互いの連携により患者を支える体制についてなど詳しく聞いた。​

(取材日2026年9月7日/情報更新日2026年9月8日)

循環器内科と婦人科、2つの専門性を柱に新たに開業

ご経歴と開業経緯を教えてください。

成毛崇院長、成毛友希副院長 Birneなるけクリニック1

【崇院長】東海大学卒業後、北里大学で循環器内科、特に心臓を専門に学んだ後に、小田原市立総合医療センターで研鑽。大学に戻って心臓移植に関わる患者さんの診療に携わりました。ドイツ留学を経て帰国後、妻の地元である小田原に生活の拠点を移し、地域での診療も経験したことで大学病院と地域医療の間にある大きなギャップを実感するようになったんです。妻ともよく話し合い、互いに小田原への思いがあったことから、開業してこの地域に貢献しようという結論に至りました。​
【友希副院長】生まれも育ちも小田原で、北里大学卒業後、横浜市立大学の産婦人科に入局した際、小田原出身の恩師から「小田原の産婦人科医療は託したよ」との言葉を受け、いつか小田原で開業したいと思うようになりました。また、小田原市立総合医療センターへの出向を通じて地域の婦人科医療の不足を強く実感したことも後押しとなりました。​

地域での各科医療の課題をどのように捉えていますか。

【崇院長】高齢化が進む中で、病院を受診できずに症状が悪化してから救急搬送される方が多い点が課題です。心不全は高血圧や糖尿病といった生活習慣病の積み重ねから徐々に進行し、ある一定のラインを超えると一気に機能破綻を起こして発症します。末期の厳しさを知っているからこそ、その手前で食い止めるためのアプローチの大切さがわかります。リスクを見極めて早めに手を打つことが、私がこれまでの経験を生かせる最大の強みであり、この街で果たすべき役割だと感じています。​
【友希副院長】小田原は婦人科医、特に女性医師が非常に少ないエリアです。潜在的な悩みをお持ちの女性がたくさんいらっしゃるのに通える場所が少ない現状を何とかしたいと考えています。また、子宮頸がん検診受診率が極端に低く、悲しいケースも見てきました。​

こちらの特徴を教えてください。

成毛崇院長、成毛友希副院長 Birneなるけクリニック2

【崇院長】地域では少ない外来での心臓リハビリを行えるのが特徴です。心疾患を持つ方の運動療法は大切ですが、漠然とした指導にとどまることも多く、負荷が過度で膝や腰を痛めたり、不安で動けなかったりします。当院では専門スタッフが付き添い、状態に合わせて適切な運動負荷量を設定。数ヵ月ごとに体力や心臓の負荷耐性の改善を客観的に評価して見直しを行います。退院後も継続して取り組める体制です。​
【友希副院長】婦人科では妊婦健診から婦人科診療全般まで幅広く対応します。私自身、子育て中ですので、お母さん目線での具体的な助言ができるのも強みです。入りづらいといったイメージを持たれがちな婦人科だからこそ、カフェにふらっとお茶を飲みに行くような感覚で来ていただける空間をめざしました。​

暮らしを良い方向に、前向きな人生へと進める診療を

診療で心がけていることは何ですか。

成毛崇院長、成毛友希副院長 Birneなるけクリニック3

【崇院長】常に一対一の関係でありたいということです。「大勢の中の1人に過ぎないから話しても無駄だ」と遠慮してほしくないんです。目の前のお一人お一人と向き合い、何でも話していただける関係性を築くよう徹底しています。心臓の病気を指摘されると暗くネガティブな気持ちになりがちですよね。しかし、決してすべての生活を制限する必要はありません。適切な負荷で運動を続けることで「自分はまだこれだけのことができるんだ」という前向きな実感を持っていただきたいです。病気になったからとお先真っ暗になるのではなく、受診をきっかけに前向きで希望を持てる人生へと進んでいただけるような診療を大切にしています。​

友希副院長はいかがでしょうか。

成毛崇院長、成毛友希副院長 Birneなるけクリニック4

【友希副院長】患者さんには本当に何でも話してほしいと思っています。その方の生活に寄り添った提案で、暮らし全体が少しでも良い方向に向かうよう手助けするというのがポリシーです。そのために、病気や症状だけでなく、お仕事や学校、地域活動やご家庭のことまで、「友達以上恋人未満」くらい(笑)の距離感で何でもお聞きします。例えば、更年期や生理の症状で仕事や家庭生活がままならないという女性はとても多く、ほんの少し力になるだけでも、その方の生活に大きな変化をもたらせるのだと感じています。​そうした瞬間に立ち会えることが、何よりのやりがいでもあります。​

内科・循環器内科と婦人科の連携によるメリットを教えてください。

【崇院長】更年期の症状には血圧の上昇やコレステロール値の変化など、内科的な要因が隠れていることが少なくありません。動悸や息切れ、めまいといった症状で更年期障害を疑い病院を受診される方も多くいらっしゃいます。そういった方に、まずは内科や循環器内科で検査を行い、問題がなければ婦人科で更年期症状として診るという流れが、同じ施設内でその日のうちに完結できます。​
【友希副院長】更年期世代は心臓疾患や高血圧など内科的な病気も出やすい時期です。「更年期だから」とすべてを片付けてしまうのは、実は危険なことなのです。当院では、連携により内科的疾患を除外した上で、安心して更年期治療を進められます。「内科に行くのはハードルが高い」と感じる方も、同じ院内でスムーズに行き来できるのは大きなメリットでしょう。​

心臓リハビリと女性医師による婦人科診療を強みに

院名の由来と院内のこだわりを教えてください。

成毛崇院長、成毛友希副院長 Birneなるけクリニック5

【崇院長】「Birne(ビルネ)」はドイツ語で「梨」を意味します。実はこの土地は長らく地域に親しまれてきた梨畑でした。中医学でも有用とされる梨には、優しさ、柔和さのイメージもあり、ドイツ語で梨を意味する語を院名に添え、ロゴデザインにも取り入れました。また、院内でこだわったのは、リハビリルームです。晴れた日には窓から富士山を望め、気持ちよく運動していただけます。​
【友希副院長】循環器内科と婦人科で、待合室から空間を分けているのもこだわりです。婦人科エリアは基本的に女性専用ですが、妊婦健診はご夫婦で受けられるように、専用の部屋もご用意しています。

今後の展望をお聞かせください。

【崇院長】心不全にいかに早い段階からアプローチできるかを、長い年月をかけて追求していきたいです。前職の小田原市立総合医療センターや母校の北里大学、小田原循環器病院など、近隣の基幹病院とは非常に密な連携体制を整えています。当院で初期対応やリハビリを行い、高度な精密検査や緊急治療が必要な場合はスムーズに基幹病院へご紹介できます。地域の医療者の先生方にも、外来での心臓リハビリや専門的な循環器管理の受け皿として、安心して患者さんをご紹介・ご相談いただければと思います。​
【友希副院長】まずは子宮頸がん検診の受診率向上が目標です。この地域では、人知れず悩みを抱えてきた方が多くいらっしゃるはず。生理痛に悩む小学生から、更年期やその先の世代の方まで、どんな些細なことでもご相談いただければと思います。​

最後にメッセージをお願いします。

成毛崇院長、成毛友希副院長 Birneなるけクリニック6

【崇院長】当院は、循環器内科と婦人科という2つの専門性を持ったクリニックです。動悸や息切れ、生活習慣病の不安はもちろん、「どこに相談すればいいかわからない」というお悩みまで、気軽にお話を聞かせてください。私たちが持つ専門知識や経験でお手伝いできれば、医師としてこれ以上の喜びはありません。​
【友希副院長】施設入居者の不正出血、子宮脱など、現場で対応に苦慮されているケースはたくさんあると思います。今まで相談しにくかった症例も、ぜひお任せください。婦人科受診は勇気がいることかもしれませんが、不調によって日常生活やご家族との時間に影響があるなら、ちょっとした治療や助言で暮らしをガラリと変えることができるかもしれません。どうか一人で悩まずにドアを叩いてください。笑顔で楽しい毎日を送れるよう、全力でサポートいたします。​