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原田 茉莉子 院長の独自取材記事

はらだリウマチ科内科光が丘

(練馬区/光が丘駅)

最終更新日:2026/10/08

原田茉莉子院長 はらだリウマチ科内科光が丘 main

光が丘駅から徒歩4分、光が丘東大通り沿いに「はらだリウマチ科内科光が丘」はある。月をモチーフとしたロゴが目印だ。ドアをくぐると、ミントグリーンのソファーが配されたシンプルで落ち着いた空間が広がっている。原田茉莉子院長は、順天堂大学の膠原病リウマチ内科で研鑽を積んだ医師。身内のリウマチに接して育ち、自らも2児の出産・子育てを経る中で、女性患者に同じ目線で寄り添える医師でありたいとの思いを強くし、この地での開業を決意した。「院内では気持ちよく過ごしてほしい」と語るその姿からは、何でも打ち明けられると思わせる温かさがにじむ。リウマチ診療に加え内科のかかりつけ医としても地域に貢献したいという原田院長に、開業の経緯や診療への思いを聞いた。

(取材日2026年9月16日)

身内のリウマチが原点、女性の痛みに寄り添う医師へ

開業された経緯を教えてください。

原田茉莉子院長 はらだリウマチ科内科光が丘1

順天堂大学医学部附属練馬病院で外来を担当していた頃、軽症でも遠方の大学病院まで通わなければならない患者さんがいらっしゃいました。もっと身近な場所でリウマチの専門的な診療を届けたい――それが開業の出発点です。もう一つのきっかけは、出産・育児を経てリウマチ専門クリニックに勤務した際、女性同士だからこそ話しやすいと感じてくださる患者さんが多いと気づいたことでした。リウマチの患者さんの中には、痛みを周囲に理解されず、つらい思いを抱えている方が少なくありません。せめて医療機関では気持ちよく過ごしてほしい。その思いが、自分のクリニックを持ちたいという決意につながりました。自宅から近い立地で、子育てと両立しながら地域に貢献できる場所としてこの光が丘を選んでいます。

先生が医師を志し、リウマチを専門に選ばれた経緯を教えてください。

子どもの頃に足をガラスで切ってしまったことがありまして、大慌ての母が近所の医師のご自宅に駆け込んだんです。パジャマの上に白衣を羽織った先生が出てきて、その場で縫ってくださいました。その姿をかっこいいと思ったことが、医師への憧れが芽生えた原点です。実家は伊豆で旅館を営んでいて別の道もありましたが、母が「やりたいことをやりなさい」と背中を押してくれたおかげで医学の道に進めました。リウマチを専門に選んだのは、身内がリウマチだったことが大きいですね。手技中心の分野よりも患者さんとじっくり対話を重ねることに魅力を感じ、膠原病リウマチ内科に進みました。

御院の雰囲気づくりで意識されたことを教えてください。

原田茉莉子院長 はらだリウマチ科内科光が丘2

クリニックのロゴには月と花をあしらっています。月は女性の象徴、花は私の名前にちなんだジャスミンで、「女性が輝く」というイメージを込めました。院内にはミントグリーンのソファーを置いていて、私自身が好きな色でもあるのですが、患者さんが少しでも緊張をほぐせるようリラックスできる空間を意識しています。女性向きの雰囲気ではありますが、実際には男性の患者さんも多くいらしていますので、性別を問わず気軽に受診ください。ウェブで時間を指定して予約できる仕組みも整えました。この辺りではまだ少ないようで、便利に感じていただけているかと思います。

早期発見と適切な治療で痛みのない毎日をめざす

どのような症状があったとき、受診を考えるべきでしょうか。

原田茉莉子院長 はらだリウマチ科内科光が丘3

手のこわばりや関節の痛み・腫れが気になったら、早めにご相談ください。リウマチは発症から2年ほどで関節の変形が一気に進むと言われていて、薬による治療が有用なのもこの時期です。早く治療につなげることがその後の生活を大きく左右します。診断がつかない段階でも、CCP抗体という血液検査の項目で将来のリスクを評価できることがありますので、受診しておく意味は十分にあります。気をつけていただきたいのは、更年期の不調と思い込んで我慢してしまうケースです。実は更年期はリウマチが発症しやすい時期でもあるので、一度検査をしてリウマチを否定できれば安心につながります。膠原病や甲状腺の病気との見分けもできますから、何か変だなと感じた時点でご相談ください。

実際の診断や治療は、どのように進めていくのですか。

当院では関節エコーという超音波検査を活用しています。炎症が起きている部分は画面上に赤く映し出されるので、患者さんと一緒にモニターを見ながら状態をご説明できます。目で見て確認できる分、納得して治療に進みやすいですし、治療経過の確認やリウマチの炎症か変形による痛みかの見分けにも役立ちます。治療では「T2T(Treat to Target)」と呼ばれる考え方を大切にしていて、痛みや腫れのない寛解という状態をゴールに設定し、3ヵ月ごとに薬が十分かどうかを確認していきます。漫然と同じ処方を続けるのではなく、こまめにチェックしながら必要に応じて調整する進め方です。基本の飲み薬に加えて生物製剤やJAK阻害薬も使える体制を整えていますので、日常生活に支障なく元気に暮らすことを一緒にめざしていきたいと思っています。

女性の患者さんに対して、どのような支援をされていますか。

原田茉莉子院長 はらだリウマチ科内科光が丘4

若い方がリウマチと診断されると、結婚や妊娠・出産への不安を抱えがちです。ですから診断の段階で「病気が落ち着いて薬を選べば、妊娠も出産もめざせます」と将来の展望をまずお伝えするようにしています。妊娠の希望があるのに言い出せず時期を逃してしまうことがないよう、こちらから頻繁に話題に上げることも大切にしています。産後はリウマチが悪化しやすい時期ですので、手首ではなく腕全体で支える抱き方や、ヒップシート・抱っこ紐の活用など具体的な工夫もお伝えしています。私自身も産後に関節の痛みに悩みいろいろなグッズを試した経験を踏まえ、リウマチに詳しいママ友のような気持ちでお話しできたらと思っています。お孫さんの抱っこで痛みが出る方にも同じように工夫をご提案しています。

すっきり話して帰れる、地域のかかりつけ医をめざして

患者さんとの向き合い方で、大切にされていることはありますか。

原田茉莉子院長 はらだリウマチ科内科光が丘5

診察では「今日は何に困っていらしたんだろう」「本当にしてほしいことは何だろう」ということを、会話の中で丁寧に探るようにしています。言いたいことがあったのに全部言えないまま帰ってしまった――そんな思いをさせたくないので、悩みを解決して帰っていただけるようにいつも心がけています。傾聴という面では、2人の子どもの子育てにも鍛えられました。まだ言葉が十分でない幼い子の伝えたいことを探る日々が、患者さんの困り事を引き出す力にもつながっていると実感しています。

リウマチ以外の内科診療についても教えてください。

当院は、リウマチ科と内科の2本柱で診療しています。リウマチ患者さんの身近なかかりつけ医として内科全般も対応してきた経験を生かし、地域の方々の健康に貢献したいという思いがあります。生活習慣病の方にはいきなり薬を出すのではなく、まず食事や運動の見直しから始めます。例えば、「1つだけ食習慣を変えてみましょう」と目標を決め、数ヵ月後の採血をゴールに頑張っていただく。それでも難しければ薬を検討するという流れです。また、シェーグレン症候群など膠原病の軽症例にも対応しており、重症の場合は順天堂大学医学部附属練馬病院や練馬光が丘病院と連携しています。私自身も順天堂大学医学部附属練馬病院で週に1度非常勤の外来を担当しており、スムーズにおつなぎできる体制です。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

原田茉莉子院長 はらだリウマチ科内科光が丘6

リウマチは早期に診断して治療を始めることが大切な病気です。手のこわばりや痛み、足の指の腫れなど、少しでも気になる症状があれば早めにご相談ください。年齢のせいかな、更年期だろうと思い込んで我慢される方もいらっしゃいますが、気になったときがご相談のタイミングです。検査をして何でもなければ安心ですし、何かあっても早めの対処につながります。内科についても、風邪や生活習慣病をはじめ体のことで困ったことがあれば気軽にお話しください。人と話して、自分が学んできたことが少しでも誰かの役に立つ――それが私にとって一番のやりがいです。地域の皆さんの健康を長く支えていけるクリニックでありたいと思っています。