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丸山 達也 院長の独自取材記事

ゼロデンタルクリニック

(町田市/淵野辺駅)

最終更新日:2026/10/13

丸山達也院長 ゼロデンタルクリニック main

町田市根岸町のバス停から歩いて数分、穏やかな住宅地に「ZEROデンタルクリニック」はある。2026年8月に開院した同院は、白を基調にしたやわらかな空間にバリアフリー設計を取り入れている。丸山達也院長は神奈川歯科大学を卒業後、根管治療とマイクロスコープの技術を磨いてきた。幼い頃、自身も歯科で怖い思いをした経験があり、「器具を一つ一つ全部聞いて、今日何をするのか毎回確かめていた」と当時を振り返る。その原体験は、説明なしに治療を始めず、口の中を写真や映像で一緒に確認してから進めるという現在の診療姿勢の原点になっている。精密な治療で再発防止をめざしながら、予防を軸に治療そのものを減らしていきたいと語る丸山院長に、開業の経緯や診療への思いを聞いた。

(取材日2026年9月9日)

幼い日の原体験を胸に、精密な治療を追い求めて

先生が歯科医師を志されたきっかけを教えてください。

丸山達也院長 ゼロデンタルクリニック1

両親は歯科医師ではないのですが、家族ぐるみで付き合いのあった方が歯科医師で、幼い頃からその先生のもとに通っていました。自分自身にも虫歯があり、幼稚園の年長から小学校低学年にかけて何度か受診した記憶があります。正直なところ、歯科は怖かったですね。机に置いてある器具を一つ一つ「これは何?」と聞いて、「今日は何をするの?」と毎回確かめないと気が済みませんでした。そのたびに先生がきちんと答えてくれたことは、今でもよく覚えています。高校卒業後の進路を考える中であの先生の姿がふと浮かんで、すてきな仕事だなと感じたのが歯学部に進んだきっかけです。

これまで特に力を入れて学ばれてきた分野を教えてください。

大学時代はかぶせ物や入れ歯に関心がありました。ただ、卒業後に臨床を重ねるうちに、根管治療が歯科の本当の基礎なのだと気づいたんです。ここがおろそかだと、どんなに良いかぶせ物を入れてもすぐにダメになって腫れてきてしまう。ちゃんと向き合わなければと思い始めたちょうどそのタイミングで、大学時代の指導医の先生から声をかけていただきました。卒業からおよそ3年後のことです。以来、週に1回の非常勤として根管治療とマイクロスコープの技術を学び、今後もさらに研鑽を積んでいきたいと考えています。

ご自身のクリニックを開こうと思われた経緯を教えてください。

丸山達也院長 ゼロデンタルクリニック2

もともと開業を考えていたわけではなく、親しい先輩方からも「勤務医として続けられるのであれば、それも良い選択だと思う」と助言をいただいていました。ただ、臨床を続ける中で、患者さんのために機材を自分で選んでそろえたいという思いが強くなり、それを実現するには自分のクリニックを持つしかないと考えるようになったんです。開業の場所を選ぶにあたっては、駅から離れた落ち着いた環境であることを大切にしました。地域の方に無理なく通っていただけるよう敷地内に駐車場も完備しています。開業してまだ間もないのですが、ファミリー層から年配の方まで幅広く足を運んでくださっていて、この場所にして良かったと実感しているところです。

「見える」治療と丁寧な対話で、安心を届けたい

マイクロスコープは、診療ではどのように活用されていますか。

丸山達也院長 ゼロデンタルクリニック3

マイクロスコープの利点は大きく2つあると考えています。一つは治療の精度向上につながること。肉眼では見つけにくい歯のヒビや、加齢で細くなった根管も拡大して確認できます。根管治療では、中に残った感染源を徹底的に取り除いていくことをめざします。保険治療の場合は必ずではありませんが、ラバーダムという器具で唾液の侵入を防いでいきます。細菌を完全にゼロにすることはできませんが、体の免疫で抑えられるレベルまで減らすことが再発を防ぐための鍵です。もう一つの利点は、治療の記録を撮影して患者さんにお見せできること。例えば歯にヒビが入っていても肉眼ではほぼわかりませんが、映像で一緒に確認すれば、納得の上で治療方針を選んでいただけます。CTも根管を鮮明に映し出せる先進のものを導入しましたが、設備だけで何でもできるわけではなく、研鑽と経験がそろってこそ良い治療ができると考えています。

患者さんへの説明では、どのような工夫をされていますか。

診療ではまず、患者さんのお話をじっくり伺うことから始めます。こちらからどんどん質問するよりも、気になっていることを自由にお話しいただくほうが、本当の困り事が見えてくるからです。その上で、初診ではマイクロスコープで口の中を動画で一通り確認し、まずその映像をご覧いただきます。ただ、動画だけでは全体を一目で把握しにくいので、一眼レフカメラでお口全体の写真も撮影します。説明なしに勝手に治療を始めることは絶対にしません。写真は定期的に撮り続けますので、5年、10年とたったときに治療箇所の変化を振り返ることもできます。自分がすべての治療に責任を持つからこそ、数を追うのではなく一人ひとりに時間をかけて丁寧に向き合いたいと思っています。

お子さんのいるご家庭に向けて、大切にされていることはありますか。

丸山達也院長 ゼロデンタルクリニック4

お子さんの治療ではまず、痛みへの配慮を徹底しています。麻酔の際には必ず表面麻酔を行いますし、初めての受診で怖い思いをさせないことを特に重視しています。1度目で痛い経験をすると、その後は口を開けてくれなくなることが多いんです。そしてもう一つ大切にしているのが、虫歯の予防に関する情報をご家庭にお伝えすることです。お子さんの虫歯は親御さんから菌が移ることでも生じますので、その仕組みや防ぎ方を丁寧にご説明します。こちらは妊婦さんにも必ずお伝えします。予防で早めに見つかれば1回の処置で済むこともありますが、悪化してからだと5回、6回と通院が必要になります。治療後も再発させないようしっかり仕上げることが、開業にあたって一番大切にしていることです。

治療よりも予防を。家族で安心して通えるクリニックへ

クリニックづくりでこだわった点を教えてください。

丸山達也院長 ゼロデンタルクリニック5

院内は白を基調にしつつ、明るくなりすぎないやわらかい雰囲気に仕上げました。車いすの方にも安心して通っていただけるよう、入り口にはスロープを設け、通路は広めに確保し、トイレも車いす対応の広さにしています。診療台は個室1台と半個室2台の計3台でスタートしました。将来的には最大6台まで拡充できる設計ですが、まずは一人ひとりにしっかり時間をかけられる規模で始めたいと考えたんです。設備面では、型採りが苦手な方のために口腔内スキャナーを導入しています。また、歯の表面をパウダーで優しく洗浄するクリーニング機器も備えていますので、定期的なメンテナンスも快適に受けていただけると思います。

今後、どのようなクリニックにしていきたいですか。

理想は、患者さんが治療のためではなく、お口の中をきれいにする感覚で来てくれるクリニックです。親御さんがお子さんに「歯磨きをしないとこうなるよ」と繰り返し伝えてしまうと、歯科をとても怖い場所だと思い込んでしまうことがあります。そうではなく、「歯医者さんは口の中をきれいにするところだよ」くらいの気持ちで足を運んでもらえたらうれしいですね。ご家族で通っていただいて、なるべく処置が必要ない状態を保てることが一番だと思います。予防を通じて治療を必要としない方が増えれば、本当に処置が必要な方にしっかり時間をかけられるようになります。僕の役割はあんまりないほうがいい。そう思えるくらい、予防が行き届いたクリニックにしていきたいです。

最後に、読者の方へメッセージをお願いいたします。

丸山達也院長 ゼロデンタルクリニック6

当院は、じっくりと相談しながら治療を進めたい方や、精密な治療、虫歯の再発予防を重視される方のお力になれればと思っています。お口の中の状態を写真や映像で一緒に確認しながら、今どうなっていて、これからどう進めていくかを丁寧にお伝えするのが僕の診療の基本です。幼い頃に自分自身が怖くて器具を全部聞いていたからこそ、「これは何?」「今日は何をするの?」という気持ちはよくわかります。その一つ一つにしっかりお答えしたいですし、お子さんからご年配の方まで、ご家族皆さんが安心して通える場所をつくっていきたいと考えています。気になることがあれば、どうぞ気軽に足を運んでください。