徳本 信介 院長の独自取材記事
京都国際内科クリニック
(京都市中京区/京都河原町駅)
最終更新日:2026/10/28
京都河原町駅から徒歩1分。多くの人が行き交う京都の中心地に、2026年5月に開業した「京都国際内科クリニック」がある。一般内科、糖尿病内科、甲状腺内科を柱に専門性の高い診療を提供する同院の院長徳本信介先生は、京都大学で12年間研鑽を積み、糖尿病の研究と臨床に力を注いできた実績の持ち主だ。その専門性を生かしつつも、指先からの検査で約3分で結果がわかる先進的な機器を導入するなど、「患者さんの心理的なハードルを一つでも取り除きたい」と通院の負担軽減を徹底追求。明るい照明にBGM、観葉植物が配された院内は清潔感にあふれ、居心地の良さへの配慮がうかがえる。淡々と語る中にも、慢性疾患で通院が途絶えがちな患者を支えたいという信念がにじむ徳本院長に、開業への思いや診療のこだわりを聞いた。
(取材日2026年10月5日)
糖尿病の専門性を携えて河原町駅前へ
まずは開業までの経緯をお聞かせください。

京都大学で12年間にわたり研鑽を積み、糖尿病を専門に医学博士号を取得しました。研究と臨床の両面から経験を重ねてきました。その後、別のクリニックで院長を務めた時期もありましたが、自分の理想とする診療を形にしたいという思いが強くなり、本格的に独立を決意したんです。開業にあたっては立地を特に重視しました。慢性疾患の方が定期的に通うことを考えると、交通の便の良さは欠かせません。検討を重ねた結果、京都河原町駅から徒歩1分というこの場所に出合い、2026年5月に開業しました。通勤や買い物のついでにも立ち寄りやすい環境だと感じています。
先生が医師を志されたきっかけを教えてください。
家族が病気を患っていて、毎日数値を気にしながら治療に取り組む姿を幼い頃からそばで見て育ちました。大変な思いをしている家族の姿が強く記憶に残っていて、小さいながらに「医者になれないかな」と考えたのが原点です。医学部に進んでからは、やるからには専門を極めたいという気持ちが強くなりました。大学生の時に山中伸弥先生のもとで実習する機会をいただき、研究への関心が一気に高まったんです。その影響で大学院に進み、糖尿病の研究に打ち込みました。また研修医時代には大阪の北野病院で甲状腺エコーの経験も積んでおり、その技術と知識を現在の甲状腺診療にも生かしています。
こちらではどのような診療に対応されていますか?

一般内科、糖尿病内科、甲状腺内科の3つを柱としています。糖尿病がメインではありますが、甲状腺の診療にも力を入れていまして、バセドウ病や橋本病の治療のほか、甲状腺腫瘍の検査にも対応が可能です。実際に来院される方の理由はさまざまで、一番多いのは風邪ですが、健康診断で糖尿病を指摘された方や、血糖値・血圧が気になるという方がふらっと来られることも増えています。以前別の医療機関で甲状腺の治療をしていたけれど中断してしまい、こちらで再開したいという方もいらっしゃいますね。また、土曜日は午前・午後ともに診療していますので、平日はお忙しいという方にも通いやすい体制を整えています。
指先からの検査で約3分。通院の負担を減らす工夫
検査や設備面でこだわっている点を教えてください。

一番のこだわりは、糖尿病の重要な指標であるヘモグロビンA1cを指先からの検査で約3分で測定できる先進的な機器を導入していることです。従来の糖尿病診療では腕から採血して結果が出るまで10分から1時間ほど待つのが一般的でしたが、当院では指先をポチッと押すだけで済みます。採血が取りづらい方でも痛みが少なく、当院が力を入れている検査です。さらにCBC(血算)の機械も備えており、こちらも約3分で結果が出るため、糖尿病以外の血液検査もその場で完結できます。インフルエンザやコロナの検査についても鼻の手前で済む苦痛の少ない方法を採用し、結果は5分以内にお伝えしています。このほか、1型糖尿病に対するインスリンポンプ治療にも対応しています。
そうした環境を整えられた背景にはどのようなお考えがありますか?
糖尿病を研究すればするほど、慢性的に定期通院が必要な病気であることを痛感してきました。これまでの診療でも、通院が途絶えてしまう方を何人も見てきたんです。理由を聞くと「面倒くさい」「待ち時間がつらい」「採血が嫌」と、どれも患者さんの心理的なハードルなんですよね。そうした負担を一つでも取り除ければ、通院を続けていただけるのではないかと考えました。正直なところ、私自身がかなりのせっかちでして、患者さんを待たせることがどうにも気が進まないんです。私も早く診たいし、患者さんも早く帰りたい。その利害関係が一致するからこそ、診察・検査・会計のすべてにおいて待ち時間を短縮し、なるべく嫌な思いをせずに通っていただけるよう心がけています。
患者さんとのやりとりで工夫されていることはありますか?

後日出る検査結果については、スマホにお送りするようにしています。例えば甲状腺の採血結果など、一度来院して検査を受けていただいた後、わざわざ結果を聞くためだけにもう一度足を運んでいただく必要はありません。結果に問題がなければそのままお伝えしますし、もし数値が気になる場合には再受診をお勧めするコメントを添えています。対面でなくても済むやりとりはスマホやメールを活用して、患者さんの手間をなるべく減らしたいんです。また、診察の最後には必ず「何か質問はありませんか」とお声がけするようにしています。短時間の診察であっても疑問を持ったまま帰っていただくことがないよう、一つ一つ丁寧にお答えする姿勢は大切にしています。
気になったらすぐ相談を。地域に根差すかかりつけ内科
院内の雰囲気づくりでこだわった点を教えてください。

院内はとにかく明るく清潔な空間になるよう意識しました。照明には医療用で特に明るいタイプを採用していますが、これは雰囲気づくりだけでなく、皮膚や体の状態を見やすくするという医療的な理由もあるんです。フローリングの色合いも明るめにして、BGMを流し、観葉植物を配置するなど、患者さんがリラックスできる環境をめざしました。ビル自体は築約40年ですが、クリニック内は開業間もないこともあり清潔感は十分だと思います。待合に時計を置かずテレビを設置しているのもこだわりの一つで、万が一お待ちいただく場面でも時間が気にならないようにという配慮ですね。スタッフは私と看護師2名の少人数体制ですが、その分、患者さんの情報を直接共有しやすい距離感で日々連携しています。
受診のタイミングに迷う方もいると思いますが、アドバイスをいただけますか?
気になったらその瞬間に来ていただければと思います。いつ受診すればいいのかと迷われる方も多いのですが、飛び込みでもまったく構いません。当院ではなるべくすぐに診察できるよう心がけていますので、気軽に相談していただきたいんです。ただ一つお伝えしたいのは、症状が出た時点で病気がある程度進行しているケースは少なくないということです。少しでも体調に違和感があれば、早めに来ていただいて検査をして、何もなければお互い安心ですから。糖尿病であれば口の渇きや頻尿、体重減少、全身の倦怠感、甲状腺疾患であれば体のだるさや頭痛、手の震えなどが気になるサインです。こうした症状に心当たりがあれば、まずは一度ご相談いただければと思います。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院の門戸は広く開いていますので、何か体調で気になることがあれば気軽に足を運んでいただければと思います。特に慢性疾患をお持ちの方には、スピーディーかつ痛みの少ない形で診療できるよう最大限の工夫を重ねています。これまで待ち時間や採血の負担で通院がつらかった方がいらっしゃれば、当院のことも選択肢の一つとして検討していただけるとうれしいですね。定期的な受診を無理なく続けられる環境を整えることが、私にとって一番の使命だと考えています。

