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井中 康史 院長の独自取材記事

たまプラーザ脳神経クリニック

(横浜市青葉区/たまプラーザ駅)

最終更新日:2026/09/09

井中康史院長 たまプラーザ脳神経クリニック main

内科・脳神経外科を診療してきたクリニックを事業継承し、2026年9月、たまプラーザ駅近くに「たまプラーザ脳神経クリニック」が開業した。院長を務める井中康史先生は、長年にわたり脳神経領域での急性期治療の最前線に立ってきたドクター。多くの患者と向き合う中で、急性期を脱した後の継続的なサポートや、頭痛・認知症といった日常の困り事に寄り添う医療の必要性を痛感したことが、開業のきっかけだという。「これまでの経験を生かし、地域の皆さんが気軽になんでも相談できる身近なクリニックにしていきたい」と抱負を語る井中院長に、開業への想いや診療方針などじっくりと聞いた。

(情報更新日2026年9月1日)

急性期の最前線から地域へ。暮らしに寄り添う医療を

まずはこれまでのご経歴と、開業のきっかけを教えてください。

井中康史院長 たまプラーザ脳神経クリニック1

防衛医科大学校を卒業後、防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院で脳神経外科の医師として診療を行い、3〜4年目には熊本の健軍駐屯地に勤務しながら、済生会熊本病院で経験を積みました。その後、再び防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院での勤務を経て、横浜新都市脳神経外科病院に入職し、脳卒中の急性期治療を中心に携わってきました。手術や治療には大きなやりがいを感じていましたが、一方で急性期を脱した後の回復期やご自宅へ戻られた後のサポートには、どうしても手が回らないもどかしさもありました。また、脳卒中後の後遺症や認知症に悩む患者さんとご家族を数多く見る中で、そうした方々を継続して支えたい気持ちも強くなっていきました。そんな想いが積み重なり、ご縁もあって開業に至りました。

脳卒中後の後遺症や認知症は多いのでしょうか。

脳梗塞などで脳にダメージが及ぶと、損傷した部位によってさまざまな症状が現れます。認知機能障害や高次脳機能障害、まひといった後遺症が残ることも少なくありません。急性期病院では入院中の患者さんを診ることが中心になるので、状態の落ち着いた患者さんは近隣のクリニックにお願いすることがほとんどでした。しかし、脳卒中の後遺症によるまひや高次脳機能障害、認知症などは、病態が落ち着いた後こそ生活上の不自由や不便が生じます。クリニックであれば、患者さん一人ひとりの経過をじっくり見守りながら、ご本人だけでなくご家族のサポートも含めた手厚い対応が可能です。これまでは病院から送っていた患者さんを、今度はこちらで受け止める側になります。病院での経験を生かしながら、生活に不自由が出てしまった方やそのご家族を、しっかりサポートしていきたいと考えています。

どのようなクリニックにしたいとお考えですか?

井中康史院長 たまプラーザ脳神経クリニック2

私は脳神経外科医なので、基本的にはこれまで携わってきた脳神経領域に関連する診療が中心になると考えています。脳卒中急性期治療後の定期的なフォローはもちろん、大きな後遺症を残すような重い病気ではなくても、頭痛やめまいといった患者さんにとってはつらい症状にも寄り添って診ていきたいですね。また認知症についても、専門性を持つリハビリテーションスタッフがおり、細かな認知機能の評価もしっかり行えます。ご本人の症状だけでなく、ご家族の負担やお気持ちも含めてしっかりお話を伺い、見守っていけるかたちにしたいと考えています。脳神経領域のことであれば、どんなことでも気軽に頼っていただけるような場所をめざしたいです。

高精度MRIと専門職の連携で、頭痛や認知症に対応

導入設備や実施できる検査を教えてください。

井中康史院長 たまプラーザ脳神経クリニック3

高精度のMRIをはじめ、エックス線検査、頸動脈エコーや心エコーなどの超音波検査、心電図、血管年齢を測るABI、迅速な採血検査など、充実した検査体制を整えています。中でもMRIは診断において非常に重要です。小さな病変や血管の状態まで身体に負担をかけることなく捉えられるため、脳梗塞、くも膜下出血や脳出血、動脈解離といった危険な病気の早期発見において重要な役割を果たします。また、脳の病気が原因で起こる頭痛やめまいだけでなく、片頭痛や肩凝りによる頭痛やめまいについても、丁寧に症状をお聞きし、必要に応じて検査を行います。その上で原因を診断し、お一人お一人に合った治療につなげていきます。

認知症の診断はどのように進めるのでしょうか。

認知機能低下の背景に大きな病気がないか、MRIで確認するのがまず大事な一歩です。その上で認知機能の検査を行い、ご本人だけでなくご家族からもお話を伺いながら、評価を進めていきます。必要に応じて、当院では実施できない高度な検査については、専門的な検査設備を備えた医療機関へ速やかにご紹介いたします。私や看護師、リハビリスタッフ全員で多職種で協議し、多角的な視点から診断を行う体制を取っています。一人暮らしが難しくなってから受診されるケースも少なくないのですが、その段階になるとご本人だけでなく、ご家族の負担も大きくなってしまいます。最近は軽度の段階から使えるお薬もありますので、できるだけ早い段階で診断をつけ、ご家族へのサポートも含めて包括的に見守っていける環境をつくることが大切になると考えています。

頭痛治療についても教えてください。

井中康史院長 たまプラーザ脳神経クリニック4

頭痛には脳の器質異常によるものだけでなく、片頭痛や肩凝りからくる緊張性頭痛など一次性頭痛と呼ばれるものも多くあります。こうした頭痛は、大きな病院だと「危ない頭痛ではないので大丈夫ですよ」と説明され終わってしまうこともあります。しかし実際には、日常的にお困りの方がたくさんいらっしゃるのが現状です。また、市販の痛み止めを使いすぎると薬物乱用頭痛に引き起こすことがあるほか、一部の治療薬の効果が薄れてしまうケースもあります。近年は新しい薬や注射薬も登場し、症状の改善や生活の質の向上が期待できようになりました。薬物治療の経過についてはもちろん個人差がありますし、費用の面がネックになることもありますが、患者さんのつらさや悩みを逃さず、適切なタイミングでご提案できるよう心がけたいですね。

予防医療から生活サポートまで。気軽に頼れる相談窓口

診療時に大切にしていることは何ですか?

井中康史院長 たまプラーザ脳神経クリニック5

今後は、比較的軽症の症状で受診される方も増えていくと思います。そうした方々に対しても、安心感や納得感を得ていただけるような診療をめざしていきたいと考えています。お薬でなかなか改善しない場合は、生活改善の指導をさせていただきますが、そうしたケースでもご納得、ご満足いただける医療の提供をめざしていく考えです。安心できる言葉を一言かけるだけでも違うと思うので、スタッフにも、認知症の有無や重症度に関わらず、まずは患者さんに寄り添うことと、あいさつをはじめとした患者さんやご家族への接し方を一番大事にしてほしいと伝えています。専門性を持って医療の質を高めるのは大前提として、その土台の部分をチーム全体で大切にしていきたいです。

そもそも先生が医師を志し、脳神経外科を専門に選ばれたきっかけは何だったのでしょう。

幼少期に喘息で入院や通院を繰り返していたんです。懸命に治療にあたる先生の姿を見て、幼いながらに「医師という仕事はすごいな」と強い感動と興味を持ったのが原点です。その後、医師をめざすにあたり、急変した患者さんを診られる救急医療に対応したいと脳神経外科への道を選びました。学生時代にラグビーをやっていたこともあり、脳振とうや首の痛みが身近だったこともこの分野に興味を持った一因です。子ども時代に自分が医療に救われたように、今度は自分が患者さんの人生や生活を良くするための手助けをしたいという想いが、今の診療の大きな糧になっています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

井中康史院長 たまプラーザ脳神経クリニック6

たまプラーザは活気があり、健康意識の高い方が多い印象もあるエリアです。だからこそ「いかに健康な状態で長く過ごせるか」という健康寿命の延伸が重要な課題になると感じています。当院では病気を治療するだけでなく、脳梗塞の再発予防や認知症の早期発見、リハビリのご案内など、予防的な関わりにも注力する予定です。その一環としてMRIを軸とした脳ドックも実施し、血管年齢や血液の検査を含めた総合的なチェックを行います。めざすのは、地域の支えになれるクリニック。専門クリニックと聞くとハードルが高く感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、頭のことで気になることがあれば悩むことなくご相談いただければと思います。必要に応じて適切な医療機関をご紹介することもできます。幅広く気軽にお声がけいただければうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/1万7000円~