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広田 夏樹 院長の独自取材記事

奈良おとなこども矯正歯科

(奈良市/学研奈良登美ヶ丘駅)

最終更新日:2026/11/02

広田夏樹院長 奈良おとなこども矯正歯科 main

学園前駅、学研奈良登美ヶ丘駅から車で約7分の閑静な住宅街の一角に、2026年9月「奈良おとなこども矯正歯科」がオープンした。院長を務めるのは、このエリアで幼少期を過ごしたという広田夏樹先生。その頃に歯並びで悩んだ経験をきっかけに矯正歯科を志したといい、「愛着のあるこの地に、安心して相談できる矯正歯科クリニックをつくりたい」と開業に至った。同院が注力するのは、歯をきれいに並べるだけでなく、成長発育や口腔機能、将来の安定性まで総合的に考えた歯列矯正だ。その理由や治療へかける熱意について、広田院長に詳しく聞いた。

(取材日2026年9月9日)

思い入れのある地域で安心の歯列矯正の提供をめざす

まずはこの地に開業された経緯について教えてください。

広田夏樹院長 奈良おとなこども矯正歯科1

私は奈良市で幼少期を過ごし、小中学生の頃は塾やテニスクラブ通いで学園前エリアによく足を運んでいたんですよ。その頃に受けた影響はとても大きく、熱心な塾の先生が自分のために勉強する大切さを教えてくれたりと、今も鮮明に覚えている思い出がたくさんあります。自分の人格や価値観の土台はここで形成されたといっても過言ではありません。また当時、私は自分の歯並びに悩みを抱えていて、それが矯正歯科をめざす原点となりました。このような思い入れ深い地だったからこそ、「この地域の皆さんに安心できる矯正歯科医療を提供したい」と考え、当院を開業しました。

ご自身も子どもの頃に歯列矯正をされた経験があるのですか?

実は、子どもの頃は前歯がひどくねじれていて、羽のように2本の前歯が出ていたんです。仲の良くない子どもたちにからかわれたりと、嫌な思いもしました。中学生になると、おしゃれに目覚めた時期だったこともあり、前歯はますますコンプレックスになっていきました。そこで歯科医師の父に「矯正したい」と相談して、矯正をすることにしました。私は永久歯列になってから本格的な歯列矯正を受けたので、抜歯を行ってずいぶん時間もかかりました。それでもようやく矯正が終わると、とてもすっきりした気持ちになりましたね。その経験が今の道を選んだ理由の一つです。また、父は一般歯科医ですが、自宅近くの矯正歯科専門のクリニックを見かけて「そんな歯並び専門の歯科もあるんだ」と知り、自身が悩んだ経験もあって、高校生の頃から矯正専門歯科医になろうと決意し、歯学部に進学しました。

開業からこれまで、どのような患者さんが来られましたか?

広田夏樹院長 奈良おとなこども矯正歯科2

今は、お子さんの矯正相談が6割、中学生以上の成人矯正が4割くらいでしょうか。生駒や精華町など、当初想定していたよりも遠いところからお越しくださることも多いです。1時間くらいかけて大和郡山や桜井から来られた方もいらっしゃいましたし、大阪方面からも来院いただいています。開院前にも3日ほど個別相談会を開いたのですが、すぐに枠が埋まってしまい、こんなにも悩んでいる方が多いのだなと改めて実感した次第です。そこで相談枠を徐々に追加して対応している状況ですね。ウェブから初診予約をしていただけるようにしていますし、できる限り幅広い患者さんにご来院いただけるよう尽力しています。

歯並びの原因を見極めて根本から改善を図る

こちらで受けられる矯正歯科の専門的な治療について教えてください。

広田夏樹院長 奈良おとなこども矯正歯科3

当院では、ただ歯並びを整えるだけの対症療法ではなく、悪くなった原因を詳しく調べて根本からアプローチする「原因療法」にこだわっています。歯列矯正では、歯の位置や噛み合わせはもちろん、顎の骨格、口元、横顔、成長発育、将来の安定性など、数多くの要素を総合的に捉える必要があります。例えば歯が重なっている原因としては、歯の大きさが関係していることもあれば、顎の大きさ、骨格、舌の使い方が影響している可能性も考えられます。原因は一人ひとり異なるので、それをしっかりと見極めなければ、一時的にきれいになってもまた時間がたてば元に戻ることだってあるのです。成長してから再矯正となると、費用や時間も余計にかかってしまいます。私自身が経験しているからこそ、何度も歯列矯正を受けるつらさはわかるので、患者さんには歯並びを根本から働きかけて差し上げたいと思っています。

歯列矯正にはどのような方法がありますか?

ワイヤー矯正、マウスピース型装置を用いた矯正など、患者さんお一人お一人のお口の状態や将来的な安定など総合的に判断してご提案します。成人矯正の場合、ライフスタイルも考慮します。小児矯正の場合には、お子さま本人の気持ちを何より大切に、その子の歯並びやあごの成長、お口の状態に合わせて治療方法を提案しています。もっとも、マウスピース型装置を用いた矯正だけの対症療法を行うことはありません。装置をなくしてしまったり、外されている時間が長かったりしても歯科医師にはわかりませんので、結局患者さんの自己管理に委ねてしまうことになるからです。「歯並びが改善しないのは患者さんの管理が悪いから」と言ってしまうのは、医療者として不誠実ですよね。そのため、当院ではマウスピース型装置を用いた矯正に加えて口腔筋機能療法(MFT)にも力を入れています。

口腔筋機能療法(MFT)とは何でしょう?

広田夏樹院長 奈良おとなこども矯正歯科4

端的に言うと、お口まわりの筋肉を鍛えて正しく使えるようになるためのトレーニング法です。これは、生活習慣でついてしまった口まわりの「癖」を改善するのが目的です。例えば指しゃぶりをする癖があると、口元が突出して口が閉じにくくなり、口呼吸の原因にもつながります。またいつも舌が歯より前に出ているのは、舌が正常な位置にないからだと推測されます。そこで私は、いらっしゃったお子さんの様子をよく観察し、頬づえをつく癖、手に顎をのせる癖、ゲームをしている最中の姿勢、口を開けているかどうか、舌は出ていないかなどを見ています。これらを改善することで、口呼吸が鼻呼吸に変わったり、正しい舌の位置が定着したりすることが期待できます。特に口呼吸は、虫歯や歯周病のリスクが上がったり、感染症にかかりやすくなったりと健康面にも影響が出ますから、ぜひ早めに見直していただきたいです。

じっくりと時間をかけて一人ひとりの患者と向き合う

これから診療を通じてどのようなことを実現されたいですか?

広田夏樹院長 奈良おとなこども矯正歯科5

実は開業前は、いわゆるフリーランスの歯科医師として15院くらいのクリニックを回っていたんですよ。それでたくさんの症例を経験できたのですが、常に時間に追われていて治療の材料も思うように選べないなど、何かと不自由を感じる毎日でもありました。「あの患者さん、もう少し何かできたはず」と悔いが残ることも正直ありました。そんな中、ある日不意に、自分が矯正を受けた際につくった歯の模型を見つけたのです。それで自分が患者だった頃のことを思い出し、初心に帰ったというか、いろんな気持ちがあふれてきました。患者さんとの時間をしっかり取って、自分が納得できる医療をとことん追求したい。それが、当院を開業した際の決意です。当院では一日の診療枠を限定し、じっくりと時間をかけて向き合うことを大切にしていますが、それは今後もずっと続けていきたいと考えています。

お休みの日はどのように過ごされていますか?

今は開院して間もないので、休みの日も事務処理などに追われています。妻も歯科医師なのでサポートしてくれていますが、1歳半と3ヵ月の子どもがいるので、自宅にいるときは育児がメインですね。子どもができて、わが子の歯並びを見守る親御さんの気持ちにもより深く共感できるようになりました。趣味はゴルフなので、落ち着いたらまた行きたいなと思っています。

最後にメッセージをお願いします。

広田夏樹院長 奈良おとなこども矯正歯科6

歯列矯正は6歳頃から始めるのが理想的ですが、早めにご相談いただけると良いタイミングをお伝えできるので、気になることがあればまずはご来院ください。お子さんは自主的に通院できないので、気にかけてあげられるのは保護者だけです。また、インターネットの情報にも惑わされないでいただきたいです。間違った情報も、あまりにも多いので。ご質問いただければ、専門家の立場から適切な情報をお伝えします。虫歯治療は一般歯科に、歯列矯正は矯正歯科に、それぞれ専門の歯科医師を頼ってください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

0期治療/11万円、1期治療(小児矯正)/48万円、2期治療(ワイヤー)/90万円、マウスピース型装置を用いた矯正/90万円