大西 邦彦 院長の独自取材記事
大西デンタルクリニック
(千葉市美浜区/海浜幕張駅)
最終更新日:2026/07/30
JR京葉線海浜幕張駅から海側へ約4分歩いたビルの中に「大西デンタルクリニック」はある。2026年7月に開業した同院は、前身の歯科医院から設備やスタッフ、口腔外科を専門とする歯科医師との連携体制までそのまま引き継いだ歯科医院だ。院長の大西邦彦先生は、大学で水産・生物学を専攻した後に歯学部へ進んだユニークな経歴の持ち主。沼津で約6年の研鑽を積んだ後、前身の歯科医院で2023年から院長を務め、このたび独立を果たした。専門性の高さがかえって受診のハードルになっていたと考え、院名を改め、より気軽に相談できる歯科医院をめざしている。「こんなはずじゃなかったと患者さんに思わせたくない」と穏やかに語るその姿勢には、相談しやすい人柄がにじむ。大西院長に、再出発に込めた思いを聞いた。
(取材日2026年7月10日)
専門性はそのままに、気軽に相談できる歯科医院へ
まずはこちらのクリニックについてご紹介ください。

2023年から「佐々木歯科・口腔顎顔面ケアクリニックMAKUHARI」の院長を務めてきましたが、このたび自分自身の歯科医院「大西デンタルクリニック」として再スタートを切り、2026年7月8日に診療を開始しました。設備や治療体制はすべてそのまま引き継いでおり、私以外の歯科医師や歯科衛生士などスタッフも全員がこれまでどおり勤務しています。治療の保障も継続していますので、通院中の患者さんにとっては名前が変わっただけという状態です。前身の歯科医院の佐々木理事長は現在も館山の歯科医院で診療を続けており、私自身も引き続き月に何回か館山へ足を運ぶなど、医療面での連携体制はしっかりと維持しています。
どのような歯科医院をめざしていらっしゃいますか。
前身の歯科医院の「口腔顎顔面ケアクリニック」という名称は専門性が伝わる反面、「そもそも歯医者だと思っていなかった」という声が少なくありませんでした。専門的な内容でないと受診してはいけないのではと、心理的なハードルを感じている方もいたようです。ここは海浜幕張駅から海側へ歩いたビルの中にあり、生活動線からは少し外れた場所です。通りすがりではなく、ご自身で調べて選んでくださる方がほとんどで、30代以上の成人の方が中心です。遠方からお車や電車で通われる方もいらっしゃいます。だからこそ、まずは歯医者として広く知っていただきたいという思いがありました。専門的な診療体制は変えずに、もっと気軽に相談できる歯科医院をめざしています。
先生が歯科医師の道に進まれたきっかけを教えてください。

もともと大学では水産・生物学を専攻しており、歯科とはまったく違う分野を学んでいました。ただ、家族が歯科関係者で、歯科治療の実習の話などを聞いているうちに、自分でも歯科医療に興味を持つようになったんです。大学卒業後に明海大学の歯学部に入り直し、2016年に卒業しました。その後は静岡県沼津の歯科医院で約6年間、一般歯科診療を中心に経験を積み、縁あって前身の歯科医院に入職。前院長の退任に伴い、2023年から院長を任されました。少し変わった経歴だと思いますが、実際に歯科医師になってみると毎日がとても楽しく、患者さんが笑顔で帰られる姿を見ると、この道を選んでよかったと心から感じています。
口腔外科から矯正まで、連携して幅広く対応
こちらではどのような診療に対応されていますか。

虫歯や根管治療、歯周病治療、義歯の作製といった一般歯科に加え、口腔外科や口腔粘膜疾患にも対応しています。口腔外科を専門とする歯科医師に定期的に来ていただいており、親知らずの抜歯や外科的な処置も院内で完結できます。大学病院への紹介が不要ですので、患者さんにとって二度手間になりませんし、他院からの紹介も引き続き受けています。また、舌の痛みや口腔乾燥症、歯茎が白くなる白板症など、口腔粘膜に関する症状の診断・治療も行っています。こうした症状はどこを受診すればよいかわからないという方も多く、全身疾患が関係している場合はかかりつけ医と連携しながら対応します。さらに顎関節症の患者さんも多く、マウスピースをはじめとする多角的なアプローチを行っています。
歯科治療に不安を感じる方への対応を教えてください。
歯科恐怖症やパニック障害をお持ちの方に対しては、歯科麻酔を専門とする医師と連携し、静脈内鎮静法を用いた治療を行っています。リラックスした状態で治療を受けることをめざす方法で、実際にこの対応を求めて来院される方は多く、過去に治療を受けるのが難しかったという方にも対応しています。全身疾患をお持ちの方や障害のある方にも、専門の歯科医師と協力しながら対応する体制が整っています。鎮静後にゆっくり休んでいただけるスペースや、付き添いの方にお待ちいただける個室も設けており、院内環境にも配慮しています。対応できる日程には限りがありますが、その日に合わせていただければしっかりとサポートいたします。
今回の再出発にあたり、新たに力を入れていく分野はありますか。

マウスピース型装置を用いた矯正は以前から行っていたのですが、前身の歯科医院の名称の影響もあって、矯正をやっていること自体があまり知られていませんでした。今回の再出発を機に、あらためて周知していきたいと考えています。ワイヤー矯正にも対応しており、矯正専門の歯科医師が月に1回来院しています。マウスピース型装置を用いた矯正は私が担当し、難しい症例やワイヤー矯正は矯正専門の先生に診てもらう形です。こちらは主に成人の方を想定しています。歯並びの乱れは見た目だけの問題ではなく、歯周病のリスクにも大きく影響します。将来のお口の健康を見据えた選択肢として、矯正の意義をお伝えしていきたいですね。この他インプラント治療にも力を入れており、一般歯科も含めて幅広い診療に対応しています。
「こんなはずじゃなかった」と思わせない治療を
診療で大切にされていることを教えてください。

私が最も大切にしているのは、「こんなはずじゃなかった」と患者さんに思わせないことです。まず今のお口の状態をお伝えし、将来的にどうなりそうかという見通しも共有した上で、今できることを一緒に考えていきます。例えば歯を失った場合でも、入れ歯やブリッジ、インプラントなど方法はいくつもあります。私はこちらがいいと思っていても、それが患者さんにとって最善とは限りませんから、一緒に相談しながら決めていきたいんです。「削られた」「抜かれた」と言われるような治療はしたくない。患者さんご自身が状態を理解し、納得した上で進めることにこだわっています。何年かたって「聞いていなかった」とならないよう、今のうちに知っておいてほしいことはしっかりお伝えするようにしています。
今後の展望や取り組みについてお聞かせください。
今回の再出発にあたって、ホームページから直接ネット予約ができる仕組みを整えました。お忙しい方でも空いた時間に予約を取っていただけます。また、保険診療を含め、クレジットカードでのお支払いにも対応しました。診療体制としては、常勤の私に加え、非常勤の歯科医師が3人、さらに口腔外科・矯正・麻酔の各分野を専門とする歯科医師と連携しながら診療にあたっています。それぞれの得意分野を持つ歯科医師がチームとして関わることで、幅広い症例に対応できるのが当院の強みです。今後はまず歯科医院として広く知っていただくことを第一に、これまで専門的な印象から足を運びにくかった方にも気軽に相談していただけるような歯科医院づくりを進めていきたいと思っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

患者さんにお伝えしたいのは、治療のことは一緒に決めていきましょうということです。治療のアプローチは一つではありませんし、私がいいと思う方法と患者さんにとっての最善は異なるかもしれません。だからこそ、いろいろとお話ししながら一緒に考えていくことを大切にしています。そうやって患者さんと一緒に最善の選択を探していけることが、私にとって一番のやりがいです。「こっちのほうがいいと思います、でもこちらならこうですね」と話しながら進めていける時間は本当に充実しています。患者さんが明るい表情で帰られる姿を見るたびに、この仕事を選んでよかったと感じます。お口のことで気になることがあれば、気軽にご相談いただける場所でありたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/80万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/85万円~、インプラント治療/70万円~

