岩瀬 亮太 院長の独自取材記事
西船橋南口駅前いわせ内科・内視鏡クリニック
(船橋市/西船橋駅)
最終更新日:2026/07/13
2026年7月に開院の「西船橋南口駅前いわせ内科・内視鏡クリニック」は西船橋駅から徒歩約1分。岩瀬亮太院長は、東京慈恵会医科大学卒業後、大学病院で消化器がんの手術に長年携わってきた医師だ。手術の現場で幾度となく抱いた「もう少し早く見つかっていれば」の思いが、がんの予防と早期発見を軸とする拠点の開設へと岩瀬院長を突き動かしたのだという。広々とした院内には、CTや内視鏡検査室、手術室を備え、土日祝日にも検査を実施する。時折ユーモアを交えながらも、真摯な眼差しで語る岩瀬院長に、がん手術の現場から予防医療の道へと舵を切った経緯や診療への思いを聞いた。
(取材日2026年6月29日)
内視鏡検査に興味がない人にこそ。早期発見で救える命
まずは開院に至った経緯を伺えますか。

もともと消化器がんを専門とする外科医師として、胃や大腸、さらに肝臓や膵臓などの手術に長年携わってきました。手術で命を救うために力を尽くすことにやりがいを感じる一方で、手術をしても再発してしまうケースを何度も経験してきたのも事実でした。早期のがんほど患者さんの予後は良く、元気に過ごされ、難しい手術を乗り越えた方ほど再発のリスクが高い傾向があります。もう少し早く見つかっていれば、そもそもがんにならなければ……と思う場面も数え切れないほどありました。がんは痛みのないまま静かに進行する場合も多く、症状が出てからでは手遅れなケースが少なくありません。その経験から、かかりつけ医の立場で早期発見と予防に力を注ぎたいという思いが募り、開院を決意しました。
そもそも、医師を志され、外科を専門に選ばれたのにはどんな理由があったのでしょうか。
父が医師でしたから、この仕事はとても身近な選択肢でした。人とたくさんお話しできて、その上、感謝していただける。そんなところに魅力を感じたのも出発点でしたね。外科を選んだのは、自分の手で病気を治したいという気持ちからでした。修行を重ね技術を磨くことで、自分の目と手で患者さんを治療する実感を得られるという点に、大きなやりがいを感じました。父ももともと外科医でしたので、憧れもあったのかもしれません。ただ、がんなどにならず、外科医の出る幕がなくなるのが、患者さんにとっては一番です。予防医療は成果が目に見えづらいものですが、見えないところで患者さんの命を守っていると信じ、日々の診療に臨みたいと思っています。
西船橋で開院された理由を教えてください。

西船橋はJR中央・総武線・武蔵野線・京葉線、東京メトロ東西線、東葉高速線と複数の路線が乗り入れるターミナル駅で、幅広い地域から通いやすい点が魅力です。どれほど良い医療を用意しても、通いやすい場所でなければ行き届きません。駅前で広いスペースを確保できたのも大きな決め手です。CTや2部屋の内視鏡検査室、手術室まで備えることで、ここに来ればある程度のことに対応できるように体制を整えました。大きな病院にお送りすることなく、必要な検査や治療をその日のうちに受けていただけます。もともと総武線沿線には個人的にも縁がありましたし、この場所との出会いはまさにご縁だったと感じています。
内科の受診をきっかけに、がん予防への意識を啓発
内視鏡検査だけでなく、一般内科の外来診療にも注力されるのですね。

内視鏡検査に関心のある方は、いずれどこかで検査や適切な治療を受けられるでしょう。一方で、興味のない方は誰かが声をかけない限り、機会がないまま過ごしてしまいます。そのため、大切なのは、健康や検査に意識が向いていない方に気づいていただくことです。例えば高血圧や糖尿病で定期的に通われている患者さんにも、必要に応じて日々の診療の中でがん予防のお話をしていければと考えています。糖尿病は膵臓がんのリスクにもなりますが、それを知らずに過ごしている方も少なくありません。問診でご家族にがんの方がいれば、積極的に検査をお勧めしたいです。胃がんはピロリ菌の除菌で予防が期待できますし、大腸がんもポリープの段階で切除すればがんになる前に対処可能です。日常の受診をきっかけに予防の大切さを知っていただく、検査に興味を持っていただく、それが内科の外来診療の役割の一つだと考えています。
内視鏡検査を受けやすくするための工夫について教えてください。
胃の内視鏡検査では鎮静剤を使うか否か、鼻と口のどちらから挿入するかの組み合わせで4通りの検査スタイルをご用意しています。一般的には鼻からのほうが楽とされますが、花粉症や鼻炎をお持ちの方、鼻腔が狭い方は口からのほうが負担の少ないこともあります。鼻からでも苦しいと感じる方には、鎮静剤を併用するなど、一人ひとりの状態に合わせてより楽な方法をご提案します。鎮静剤を使った後は広いリカバリースペースでゆっくりお休みいただけます。また、仕事が忙しくて検査を先送りにする方が多いことを外科医時代から痛感してきたので、土日祝日はもちろんゴールデンウィークや年末年始にも検査に対応していきます。内視鏡検査室は2部屋備えていますので、将来的にはさらに多くの方を受け入れるようになった場合も十分対応できます。
その他の検査や治療についても教えてください。

CTと超音波検査を導入しており、膵臓や肝臓、肺など幅広い臓器を詳しく調べることができます。例えば、胸部エックス線だけで小さな肺がんを見つけることは難しく、大学病院時代にも、明らかな肺がんがエックス線では判別できないケースを経験しました。喫煙歴のある方やご家族に肺がんの方がいるなど、リスクの高い方にはCT検査をお勧めしたいと考えています。その日のうちに院内でCT検査が完結しますので、大きな病院へ改めて足を運ぶ負担がありません。治療に関しては、無影灯と電気メスを備えた手術室で外科的な処置にも対応しています。肛門外科では痔の切らない注射療法から切除手術まで日帰りで行うことができ、一人ひとりに合わせた方法をご提案します。
100人いたら100通り、カスタマイズされた医療を
診療にあたって大切にされていることを教えてください。

治療は患者さんが100人いたら100通りあるというのが私の考えです。同じ病気であっても、患者さんの年齢や生活背景、命に対する考え方、医学的な知識の有無など、さまざまな要素によって適切な方針は変わります。診療ガイドラインに沿った型どおりの対応だけではなく、その方にとって本当に良い選択肢は何かを一緒に考えていきたいのです。患者さんが診察室に入り座って、最初の一言を発するまでの間にも得られる情報はたくさんあります。急いでいるのか、じっくり話を聞きたいのか、表情や仕草からさまざまなことが伝わってきます。それに応じて説明の深さや話すスピードを調整し、個々に合わせた対応を心がけています。五感で感じながら提供する医療は、まだAIには難しいと思いますし、人間同士ならではのコミュニケーションはこれからも大切にしていきたいですね。
今後のクリニックの展望や、先生のポリシーについて教えてください。
まずは地域の皆さんに当院の存在を知っていただきたいです。内科の診察室を2つ備えていますので、将来的には副院長と2人体制で内科の患者さんを幅広く診ながら、内視鏡検査の枠を増やすといった体制を築いていきたいと思います。また、症状がなくても気軽に相談できる、がん予防のための時間を設けることも目標です。ポリシーについては、患者さんに健康の大切さをお伝えする以前に、自分自身が健康でいなければいけないということです。1日1万歩を目標に歩き、エレベーターより階段を選ぶ。野菜不足を感じたら野菜スティックを買って食べる。日常の中で無理なく続けられる健康管理を自ら実践しながら、患者さんにもお伝えしていきたいと思っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

お一人お一人の訴えに丁寧に耳を傾け、それぞれの状況に合った治療方針をご一緒に考えていくこと。それが当院のスタイルです。ちょっとした体の変化や漠然とした不安であっても、遠慮なくご相談いただきたいと思っています。些細だと思っていたことが実は大切なサインだったということもありますので、何でもお話しいただける雰囲気を大事にしています。当院では土日祝日に加え、ゴールデンウィークや年末年始にも診療を行っています。体の不調は曜日に関係なく起こるものですし、お忙しくてなかなか平日に時間が取れないという方も、ご自身やご家族の健康について気になることがあれば、どうぞ気兼ねなくお声がけください。

