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高根沢 妃弥呼 院長の独自取材記事

さぎぬま歯科口腔外科

(川崎市宮前区/鷺沼駅)

最終更新日:2026/11/02

高根沢妃弥呼院長 さぎぬま歯科口腔外科 main

鷺沼駅から徒歩3分。通りに面した開放感のある建物に「さぎぬま歯科口腔外科」はある。木目調のぬくもりと白を基調にした清潔感が調和する院内は、ベビーカーや車いすのまま診察室に入れるバリアフリー設計。キッズスペースやおむつ交換台も備わり、子育て世代にも通いやすい環境が整う。院長の高根沢妃弥呼(たかねざわ・ひみこ)先生は、大学病院の口腔外科で研鑽を積み、2026年に同院を開業。口腔外科の専門性を持ちながら予防歯科にも同等の力を注ぎ、「口からがん予防、健口から健幸」をスローガンに掲げる。患者からの質問一つ一つに真摯に答える姿からは豊富な知識と誠実さがにじみ、笑顔で迎えてくれるスタッフの温かさも印象深い。親知らずへの対応から全身を見据えた診療の考え方まで、じっくりと話を聞いた。

(取材日2026年10月13日)

口腔外科と予防を両輪に、家族で通えるクリニックへ

鷺沼で開業された経緯をお聞かせください。

高根沢妃弥呼院長 さぎぬま歯科口腔外科1

鹿児島大学を卒業後、愛媛大学医学部附属病院の歯科口腔外科に勤務し、その後は都内の医療法人や横浜市内の歯科医院でも経験を重ねてきました。子どもがあざみ野の幼稚園に通っていたご縁もあり、このエリアで物件を探していました。その中で鷺沼の物件をご紹介いただき、「ここで診療していきたい」と感じたことが開業のきっかけです。開院前は住宅地のためご高齢の方が中心なのかと思っていましたが、実際には子育て世代や若い世代の方も多く、活気のある地域だと感じています。患者さんからは「駅から近くて便利」「坂を登り下りせずに来られるようになった」という声をいただいていて、バス停からも近いので幅広い方に通っていただけていると感じます。

院内づくりでこだわった点を教えてください。

床と天井に温かみのある木目調を取り入れ、白と淡いグレーの壁を合わせて圧迫感のない空間をめざしました。天井はもともと白でしたが、治療中に仰向けになったとき目に入る景色が穏やかであるよう木目調に変更しました。路面店で外から見えやすいので、入り口のキッズスペースは明るく親しみやすい壁紙を選びました。バリアフリー設計にもこだわり、通路は車いすが通れる幅を確保し、ベビーカーごと診察室に入ってお子さんのそばで治療を受けていただくことも可能です。おむつ交換台を設置したのは、私自身の子育て経験がきっかけです。おむつ替えスペースの有無が外出のハードルになると実感していたので、安心して来院していただける環境を整えたいと考えました。

どのような方針で診療にあたっていますか?

高根沢妃弥呼院長 さぎぬま歯科口腔外科2

親知らずの抜歯を目的に来院される方もいらっしゃいますが、口内炎のご相談や詰め物が取れたといったお悩みも対応しています。当院のスローガンは「口からがん予防、健口から健幸」。お口の機能をしっかり生かして長く人生を楽しんでいただくことがモットーです。親知らずなどの外科的な対応ももちろん大切ですが、それはお口の一つの問題点であり、その先にある全体的な管理のほうがもっと大切だと考えています。診療体制としては私が平日の常勤を担当し、土日祝日は非常勤の歯科口腔外科の歯科医師3人が交代で診療にあたる7日間体制です。歯科衛生士も非常勤を含め7人在籍しており、予防やメンテナンスまでチームで対応しています。

親知らずの不安を受け止め、全身を見据えた診療を

親知らずの相談では、どのような対応を心がけていますか?

高根沢妃弥呼院長 さぎぬま歯科口腔外科3

SNSで抜歯後に腫れた写真を見て不安になり、尻込みされる方は少なくありません。大きな病院でないとできないと思う方もいらっしゃいます。「痛くないです」とは言いません。実際に痛みはありますので、正直にお伝えしています。「軽度の痛みは2週間ほど」「腫れは3、4日後がピーク」と具体的な見通しをお伝えし、心構えをしていただけるよう努めています。抜歯の要否は、一度でも炎症を起こした既往があればお勧めしますし、虫歯になっている場合も同様です。まっすぐ生えて機能している場合や骨の中に完全に埋まっていて炎症リスクがない場合は無理にお勧めしません。エックス線で状態を確認した上でお一人お一人に合った判断をし、他院からのご紹介もお受けしています。

歯科口腔外科のご経験は、日々の診療にどのように生かされていますか?

基礎疾患をお持ちの方の歯科受診は増えています。「お薬を飲んでいるから治療できない」と他院で断られるケースもありますが、当院には歯科口腔外科の歯科医師が複数人在籍しており、お薬や既往歴に留意しながら治療を進めることができます。私が大切にしているのは、口だけでなく全身を診る視点です。以前の勤務先で、患者さんの皮膚に黄疸が出ていることに気づき、医科へご紹介したところ肝臓の状態がかなり悪化していたとわかったことがありました。全身の異変を見つけたこの経験が、今の診療姿勢の土台になっています。糖尿病の数値が高い場合にはかかりつけの内科に病状のコントロールをお願いしてから処置を行うなど、医科との連携を優先する判断もしています。

ほかにも、相談できる症状があれば教えてください。

高根沢妃弥呼院長 さぎぬま歯科口腔外科4

口腔がんのご相談にも対応しています。口のがんは内臓のがんと違い目で確認できることもあるのですが、経過観察をしている間に大きくなってしまうことがあります。口内炎が治らないという方の中にがんだったケースもあるため、疑わしい場合は早期に大学病院へご紹介し、判断が遅れないよう努めています。また、舌のヒリヒリ感や口の乾き、口臭といった口腔内科的なお悩みもお受けしています。こうした症状は歯科に相談する発想になりにくく我慢されている方も多いのですが、一度来ていただければ対応の道筋を一緒に考えられます。睡眠時無呼吸症候群については、医科の診断書をもとにマウスピースを用いたスプリント療法を行っています。口周りの外傷にも対応しており、唇の裂傷や顔面の打撲などで来院される方もいらっしゃいます。

予防で変わる健康への意識、頼れるかかりつけ医へ

定期的な通院には、どのようなメリットがあるとお考えですか?

高根沢妃弥呼院長 さぎぬま歯科口腔外科5

一番のメリットは、お口の中への意識が変わることです。定期的に通っている患者さんは口の中への関心がとても高く、「鏡を見ていたら黒い点があるんですが虫歯ですか?」と自ら質問してくださることもあります。定期検診に通えば虫歯にならないというわけではなく、ご自身でのケアも欠かせません。ブラッシング指導を通じて日々の意識が少しずつ変わっていくこと、それこそが定期検診の利点だと感じています。口腔外科の視点では、虫歯を放置すると病巣が広がり外科処置が必要になることもあり、大きな問題になる前に見つけるためにも定期的な受診は大切です。歯周病と糖尿病の相関性や、口腔内の細菌とがんリスクの関連も明らかになりつつあります。口腔内をきれいにすることが全身の健康につながると、もっと広く知っていただきたいですね。

今後、特に力を入れていきたいことはありますか?

今後はインプラント治療にもさらに力を入れていきたいと考えています。入れ歯にお悩みの方や、歯を失ったまま放置している方は意外と多いんです。歯がない状態が続くと噛むという機能に支障が出ますので、インプラントで日常生活の質の向上に役立てていただければと思っています。予防を通じてご自身の歯を長く使っていただくことが一番ですが、すでにお困りの方にもお応えできるようにしたいですね。プライベートでは家族と出かけるのがリフレッシュの時間です。子どもができてからテーマパークやアスレチックのある公園など、以前は行かなかった場所にも足を運ぶようになりました。出かけた先での発見が患者さんとの会話にも活きていて、ちょっとした雑談から距離が縮まることもあります。

読者へメッセージをお願いいたします。

高根沢妃弥呼院長 さぎぬま歯科口腔外科6

今は治療の選択肢をご自身で選べる時代です。いくつかの方法をご提案し、患者さんのご希望に沿った治療を行いたいと考えています。「自分にはどんな選択肢があるのかな」という相談だけでも構いませんので、気軽にお越しいただけたらうれしいです。歯科が苦手で勇気を出して来てくださった方には、怖い思いや痛い思いをさせないよう声かけにも気を配っています。「歯科口腔外科」という名前から専門的な治療だけと思われがちですが、虫歯の治療やクリーニングにも気軽にお越しください。説明をきちんとしてくれること、スタッフにも相談しやすい雰囲気であること、そういうクリニックを選んでいただけたらと思いますし、当院もそうありたいと思っています。お子さんからご高齢の方まで、どなたでもお気軽にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/49万5000円~