大原 弘喜 院長の独自取材記事
戸塚駅前 おおはら内科皮膚科小児科クリニック
(横浜市戸塚区/戸塚駅)
最終更新日:2026/08/13
戸塚駅から徒歩2分、ビルの1階にある「戸塚駅前 おおはら内科皮膚科小児科クリニック」は2026年8月開院。院長の大原弘喜先生は、町の診療所で出会った医師の姿に心を動かされ、山梨大学医学部に入学。病院勤務時代は心臓外科医として研鑽を積み、日本外科学会外科専門医まで取得して治療に向き合っていた。そんな中、中学生の頃憧れた医師の姿を思い出し、内科・皮膚科・小児科・泌尿器科・外科という幅広い臨床を学んで地域の中で貢献することを決意。同院の強みは病院やクリニック勤務で培った、幅広い臨床経験と知識を兼ね備えた診療だ。木目調の落ち着いた院内には小児用診察室やキッズスペースも備え、子どもから高齢者まで家族で通える環境が整う。わかりやすい言葉で丁寧に説明する大原院長に、その歩みと地域医療にかける思いを聞いた。
(取材日2026年7月30日)
心臓外科から、あこがれた町のかかりつけ医へ
先生が医師をめざされたきっかけを教えてください。

子どもの頃から「どうしてこれはこうなるのだろう」と、さまざまなことに疑問を持つ性格でしたので、その流れの中で理系に進んでいました。転機は、風邪をひいてふらりと立ち寄った近所のクリニックでの出会いです。70〜80代の先生でしたが、診察は的確な印象を受け、難しいことを言わず「次はこうしましょう」と優しく話してくれる。「こういうお医者さんが町にいてくれるって、どれほどありがたいことか」と感じ、医師をめざして山梨大学医学部に入学しました。専門に心臓外科を選んだのは、小さい頃から、心臓は人体の中心にあると感じていて、医者として患者さんを救いたいと思ったときに、まずは心臓を治療したいという気持ちからでした。手術後も患者さんのことが気になってしまって、ずっとICUにいたので、他のドクターから、「ICUに行ったら必ず大原先生がいる」とまで言われていたらしいです(笑)。
そこから開業に至るまでの経緯をお聞かせください。
心臓外科医として専門性を磨き、やりがいもあって充実した日々でしたが、ある日、身内がクリニックを受診する機会があって、同席したんです。丁寧に診断や治療の説明をして、「大丈夫ですよ」と先生が言ってくれたことに安堵した時、ふと、自分が学生の頃憧れた医師の姿を思い出しました。そこから、もっと患者さんの身近な所で、幅広く診れる医師になりたいと感じ、在宅医療を含め、内科・皮膚科・小児科・泌尿器科の経験を積みました。ただ、大きな病院ではどうしても専門が細分化されていきます。幅広く患者さんを診るスタイルを自分の手でかたちにしたいと考え、周囲に相談しながら開業を決意しました。
戸塚で開業された理由と、クリニックづくりのこだわりを教えてください。

開業地を探す際に大切にしたのは「そこに住んでいる人を長く幅広く診ていく」ということです。戸塚はファミリー層が暮らす町で、僕がめざす地域医療に合っていると感じました。クリニックづくりで一番こだわったのは待合です。患者さんがストレスを感じずに過ごしていただけるように、天井の高い空間に、観葉植物を置いたり、小児用診察室も設けています。お子さんが泣いてしまうと聴診も難しくなりますので、リラックスできる環境をめざしました。待合の椅子を一直線に配置して、受付から患者さんの様子が見渡せるようにもして、きちんと患者さんに目を配れるような空間にこだわっています。診療科は内科・皮膚科・小児科・泌尿器科・外科を幅広く標榜し、土曜日の午後や、日曜日の午前も診療します。この辺りでは週末に診療しているクリニックが少ないので、忙しい方にも通いやすい体制を整えたいと考えました。
まず話を聞く。外科の技術も生かした幅広い診療
力を入れていきたい分野はありますか?

特に力を入れていきたいのは、慢性疾患の管理と予防的な取り組みです。軽い段階でお体の変化をとらえ、入院や大がかりな検査が必要にならないうちにサポートしていきたいと考えています。生活習慣病はお薬で数値の改善が図れるかもしれませんが、それだけでは根本的な解決にはなりにくいこともあります。どういう食べ方をすればいいか、運動習慣をどう取り入れるかといった、日々の暮らしに寄り添ったアドバイスも併せてお伝えしていきたいんです。かかりつけ医の役割は、具合が悪いときだけでなく、普段の生活の中で健康を支えていくことだと思っています。患者さんとの対話を通じて、お一人お一人に合った方法を一緒に考えていければと思います。
診療で大切にされていることを教えてください。
診療で特に大切にしているのは、患者さんのお話をしっかり聞くことです。患者さんが何に困っているのか、不安に思っているのか、お気持ちをくみ取ることは必ずしたいと思っています。熱があるからといって来院をお断りすることはしません。どんな症状であっても、まずはお話を伺い、丁寧に診療します。もう一つ意識しているのは、複数の症状を一ヵ所で相談できる環境づくりです。皮膚科はこちら、内科はあちらと分かれてしまうと、受付と会計を繰り返すことになり、患者さんの負担が大きくなります。当院は内科・皮膚科・小児科・泌尿器科・外科を幅広く診ていますので、まとめてご相談いただけることが大きなメリットになると思っています。
これまでのご経験は、現在の診療にどのように生かされていますか?

僕はもともと外科の世界で研鑽を積んできましたので、全身を管理しながらの治療に強みがあると考えています。もちろん、縫合ややけどの処置にも対応できます。局所麻酔をかけることも、切ったり縫ったりすることも問題ありません。しかし、外科で培った学びは、何も手術中の手技だけではありません。術前は患者さんの既往歴や持病をしっかり把握し、正しい診断と、お一人お一人に合わせた治療計画を考えますし、術後は患者さんの予後がどのようになっていくかをしっかり診て、コントロールをしていく必要があります。外科で培ったこの視点は、長く患者さんを身近なところで支えるかかりつけ医には必要不可欠だと思っています。患者さんお一人お一人に正しい診断と、適切な治療計画を立て、長く皆さんの健康維持のお手伝いをしていく、そんな役割を担っていきたいです。
困ったらまず相談を。地域とともに歩むクリニック
開院前の内覧会では、どのような反響がありましたか?

開院前に2日間の内覧会を行ったところ、大勢の方に足を運んでいただきました。お年寄りからご家族連れまで幅広い世代の方が来てくださり、お一人お一人にお声をかけながら院内をご案内しました。印象的だったのは、「夜中にトイレが近い」「寝つきが悪い」といった日常的なお悩みを打ち明けてくださる方が多かったことです。地域の方が抱えるリアルな困り事にふれた貴重な経験になりました。院内の雰囲気についても「広くてやわらかい感じがいい」という声をいただき、うれしく思っています。これからも患者さんに丁寧に向き合い、より良い方法を一緒に探していきたいです。
今後、どのようなクリニックにしていきたいとお考えですか?
何か困ったときに「まずあそこに相談してみよう」と思っていただける場所でありたいと考えています。お子さんから高齢の方まで、通院できるすべての世代を対象に幅広く診ていくのが当院のスタイルです。将来的には、通院が難しくなった方への在宅医療も視野に入れています。一ヵ所でまとめて相談できる安心感は、長い目で見て患者さんにとって大きなメリットになるはずです。医師をめざすきっかけになった「近所のお医者さん」も、気軽に相談できる存在でした。あの先生のように、この戸塚の町で長く頼りにしていただけるクリニックをめざしていきたいと思います。
最後に、地域の方々へメッセージをお願いします。

当院は内科・皮膚科・小児科・泌尿器科・外科と複数の診療科を設けていますが、どの科に行けばよいか迷う必要はありません。ちょっとしたことでも構いませんので、まずはご相談ください。お話をしっかり伺った上で、少しでも解決策を一緒に見いだしていければと思っています。健康に関することはもちろん、「こんなこと聞いていいのかな」と感じるようなお悩みでも遠慮はいりません。お子さんの体調の変化でも、ご年配の方が日頃感じている不調でも、まずは気軽に声をかけていただきたいんです。どんなことにも全力で向き合うこと、それが僕の診療の根っこにある思いです。皆さんの健康を支えていけるよう、このクリニックとともに成長していきたいと思っています。

