水野 謙太 院長の独自取材記事
西新井みずの皮膚科クリニック
(足立区/西新井駅)
最終更新日:2026/08/06
西新井駅東口から徒歩6分。ファミリー層が増え、活気づく足立区・西新井にある「西新井みずの皮膚科クリニック」。白と青を基調とした清潔感ある院内は、ゆったり動ける広い通路と、保険診療と自由診療の美容メニューの動線を分けた配慮ある設計が印象的だ。院長の水野謙太先生は、大学病院で皮膚科と形成外科の研鑽を積んだ日本皮膚科学会皮膚科専門医。粉瘤やほくろの日帰り手術からアトピー性皮膚炎の先進的な治療まで幅広く手がける。自身も幼少期にアトピー性皮膚炎で入退院を繰り返し、「かゆみからのつらさは今でも覚えている」と語る言葉には、同じ悩みを持つ患者への深い共感がにじむ。診察では患者の目を見て、話を遮らず最後まで聞くことを大切にする水野院長に、診療への思いやクリニックの特徴について話を聞いた。
(取材日2026年7月1日)
皮膚疾患に悩んだ経験を原点に、早期治療につなげる
まずは、クリニック開業までの経緯をお聞かせください。

大学病院に長く勤務する中で、「もっと早い段階で治療につなげることができていれば、この患者さんの重症化を防げたかもしれない」と感じる場面が何度もありました。それが開業を考え始めた最初のきっかけです。また、父が開業医だったこともあり、患者さんとより近い関係で向き合える開業医の姿に以前から憧れがありました。大学病院ではどうしても同じ患者さんをずっと診続けることが難しいので、そこにもどかしさを感じていた部分もあります。皮膚科専門医資格を取得した後、医師8年目頃から本格的に開業を考え始め、地域のかかりつけとして早い段階から治療を届けられるクリニックをつくりたいと思うようになりました。
医師を志されたきっかけや、皮膚科を専門に選ばれた理由は何ですか。
幼い頃、医療漫画の主人公に憧れ、何でも診られて人情味のある医師になりたいという気持ちが芽生えました。困っている人を助けたい、喜んでもらいたいという願いが根底にあったのだと思います。臨床研修では外科を多く回り、そのやりがいや奥深さに強く惹かれました。一方で将来的な開業も視野に入れる中で、皮膚科であれば患者さんを長く診ながら、必要に応じて外科的な処置にも携われる点に魅力を感じこの道を選びました。実は私自身、小さい頃にアトピー性皮膚炎や喘息で入退院を繰り返していた時期があります。中高生になる頃には落ち着きましたが、あのかゆみのつらさは今でもよく覚えています。だからこそ、同じような悩みを抱える患者さんのお気持ちに共感できると感じていますし、少しでも症状を和らげるお手伝いができればと思いながら日々診療にあたっています。
クリニックの特徴を教えてください。

西新井は急行停車駅で都心からのアクセスも良く、ファミリー層が増えている活気あるエリアです。近隣だけでなく、隣の駅や数駅先から足を運んでくださる方もいらっしゃいます。患者さんの年齢層は0歳から90代まで幅広く、特に20代から40代の女性やお子さん連れのご家族が多い印象ですね。お仕事やご家庭の都合に合わせて受診していただけるよう、夕方や土曜午後の診療も行っています。院内はベビーカーや車いすを利用されていてもゆったり動ける通路幅を確保し、保険診療と自由診療の美容メニューの患者さんの動線を分けるなどプライバシーにも配慮しています。また、待合のモニターでは皮膚の病気や季節に合った美容に関する情報を流し、待ち時間も有意義に過ごしていただけるよう工夫しています。
目を見て、触れて、診断名を伝える丁寧な診療
診療で大切にされていることを教えてください。

患者さんの目を見て話すことを一番大切にしています。表情や雰囲気を読み取りながら、できるだけリラックスしてお話しいただけるよう、自然体で接することを心がけています。もう一つ意識しているのは、話を遮らないこと。最初の30秒から1分ほどは患者さんのお話にじっくり耳を傾け、その後、症状の経過などを詳しくお聞きしています。限られた診療時間の中でも会話の質を保ち、満足感を感じていただける診察を心がけています。そのため、看護師による事前問診を導入し、患者さんのご要望を事前に整理してもらうことで、診察の時間をより有効に活用できるよう工夫しています。また、父から教わった触診も大事にしています。皮膚科では、実際に患部に触れることで得られる情報も多いため、視診だけでなく触診も丁寧に行うよう心がけています。
検査や治療の進め方で工夫されていることはありますか?
必ず心がけているのは、患者さんに考えられる病名や状態についてできるだけわかりやすくお伝えすることです。何の病気かわからないまま薬を塗るのは不安ですよね。私自身がそう感じるからこそ、今考えられる疾患名の候補を2つ3つお伝えするようにしています。また、ダーモスコピーという拡大鏡で皮膚の表面を拡大した画像を患者さんにお見せしながら、なぜその考えに至ったかを説明するようにしています。治療面では、形成外科での経験を生かし、粉瘤や脂肪腫、ほくろなどの日帰り手術にも対応しています。できるだけ、「できません」とは言わないようにしていて、当院で対応が難しい場合は大学病院と連携してカンファレンスを行い、一緒に治療方針を検討することもあります。
長く症状に悩まれている患者さんへは、どのような対応をされていますか?

私自身がアトピー性皮膚炎を経験しているので、かゆみのもたらすつらさには共感できます。かゆみは痛みよりもつらいといわれますが、本当にそのとおりで、我慢できるものではありません。治療は近年大きく進歩していて、ステロイド以外にも良い塗り薬が増えました。それでも改善が難しい方には、生物学的製剤という注射をご提案することもあります。注射にも複数の種類があり、かゆみに有用なもの、皮膚症状に適応するものなどタイプが異なりますので、お一人お一人に合わせて組み合わせています。保険診療で対応でき、高額療養費制度も活用できますので費用面もご相談ください。特にお子さんの場合、かゆみによる睡眠不足が日々の生活全体に影響しますので、生活の質を取り戻すことを目標に治療を進めています。
子どもにも安心を、予防まで見据えた地域の皮膚科
お子さんの診療では、どのような配慮をされていますか?

お子さんが怖がらないよう、白衣は着ずにスクラブ姿で診察しています。手袋もお子さんには威圧感を与えることがあるので、あえて素手で触れることもありますね。診察ではまず親御さんのお話をしっかり聞くことを大事にしていて、「今日はお母さんの診察の日」という気持ちで最初にお話を伺います。待ち時間をできるだけ短くできるよう、事前問診を早めに済ませて早くお呼びできるよう工夫しています。また、液体窒素や水イボの除去など痛みを伴う処置はなるべく最後に回し、口の中を見る場面も最後にしています。私にも子どもが生まれ、以前にも増してお子さんへの接し方がわかるようになりました。頑張ったお子さんにはシールをお渡ししていますよ。
今後、力を入れていきたいことについてお聞かせください。
病気を治すことはもちろんですが、その先にある「なぜこうなったのか」「どうすれば再発を防げるのか」を考える予防医療に力を入れていきたいと思っています。美容皮膚科と皮膚科には重なる領域がありますので、皮膚科専門医の視点からしっかりとした診断を行った上で、保険診療と自由診療の美容メニューのどちらが適しているかを丁寧にご提案できるクリニックでありたいですね。正しい診断があってこそ治療の方向性が定まると考えていますので、そこは今後も軸にしていきます。スタッフとの連携も大切にしていて、毎朝の朝礼でその日の手術や施術の予定を共有し、前日の振り返りも行っています。報告・連絡・相談を日頃から大事にしながら、小さな気づきを次の改善につなげていくチームでありたいと思っています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

少しでも皮膚のことで気になることがあれば、どんな小さなことでも気軽にご相談ください。ちょっとかゆいだけだからと様子を見ているうちに症状が進んでしまうこともあるので、早めに一度診せていただけたらと思っています。スキンケアの方法や、気になるしみのケアが保険の対象か自費になるかといったご相談にもお答えしますし、無理に自費の治療をお勧めすることはありません。皮膚は人間の体で一番大きな臓器であり、ご自身で早く変化に気づける場所でもあります。その小さな気づきを行動に移していただくことが、早期の治療や予防につながっていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とはしみのケア/5mm未満:5500円~ ※症例により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください

