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齋藤 研 院長の独自取材記事

サイトウみみ・はな・のどクリニック

(豊明市/前後駅)

最終更新日:2026/08/17

齋藤研院長 サイトウみみ・はな・のどクリニック main

田園風景が広がる豊明市の住宅街に、2026年5月、「サイトウみみ・はな・のどクリニック」が開業した。グレーの屋根と愛らしいゾウのロゴマークが目印だ。院長の齋藤研先生は川崎医科大学を卒業後、副鼻腔炎の手術を数多く手がけてきた鼻疾患の専門家。豊明市には耳鼻咽喉科が少ないことを知り、この地での開業を決めた。小児耳鼻咽喉科に力を入れており、「子どもは自分の症状をうまく伝えられないので、しぐさや微妙な症状を見て判断しています」と、些細なサインを重視した丁寧な診察を大切にしている。物静かだがほほ笑みを絶やさず、穏やかな誠実さが伝わってくる齋藤院長に、開業の経緯や子どもの診療にかける思いを聞いた。

(取材日2026年7月21日)

耳鼻咽喉科の少ない地域の、ゾウが目印のクリニック

まず、この場所で開業された経緯を教えてください。

齋藤研院長 サイトウみみ・はな・のどクリニック1

開業する場所を探していたところ、この地域には耳鼻咽喉科が非常に少ないことがわかりました。これまで豊明市とのご縁はなかったのですが、耳や鼻のことで困ったときに相談できる場所が身近にあれば、地域にお住まいの方にとって心強いのではないかと考え、この場所での開業を決めました。グレーの屋根が目印の建物で、田園風景の広がる落ち着いた住宅街の中にあります。駐車場と駐輪場を備えていますので、お車でも自転車でも通いやすい環境だと思います。2026年5月に開業してまだ日は浅いですが、おかげさまでお子さんから現役世代の方まで、幅広い年齢の方に少しずつ足を運んでいただけるようになりました。

クリニックづくりで工夫されたことを教えてください。

耳鼻咽喉科は子どもの受診がとても多い診療科です。ベビーカーを押しながら来られる方も多いので、設計の段階から廊下を広くしたり窓口にゆとりを持たせたりと、ベビーカーや車いすでも楽に移動できるよう工夫しました。院内にはキッズスペースも設けていますので、小さなお子さん連れの方にも過ごしやすい空間になっているかと思います。クリニックの名前をひらがなにしたのは、「耳鼻咽喉科」と漢字で書くと硬い印象がありますし、読み方がわからない方もいるので、誰にでもわかるようにしたいという思いからです。ロゴマークのゾウも私自身のアイデアです。耳と鼻が大きい動物としてまずゾウが浮かんだんですよ。

先生が耳鼻咽喉科の道に進まれたきっかけを教えてください。

齋藤研院長 サイトウみみ・はな・のどクリニック2

親が一般内科の医師をしていましたので、小さい頃からその姿を見て育ち、知らず知らずのうちに医師の道をめざすようになりました。耳鼻咽喉科を選んだのは、もともと手術のできる診療科に興味があったことがきっかけです。初期研修でさまざまな外科系の診療科を回る中で耳鼻咽喉科と出会ったのですが、この科は子どもの診療も多く、大人の診療もあって、初診から手術、術後のケアまで一貫して自分で関わることができるんです。患者さんの経過を最初から最後まで見届けられるところが一番しっくりきました。幅広い年齢の方と向き合えるのも魅力で、実際に今のクリニックでもお子さんの受診がとても多く、この道に進んで良かったと感じています。

子どものしぐさから不調を見つける、鼻の専門家の診察

現在、どのような患者さんが来院されていますか?

齋藤研院長 サイトウみみ・はな・のどクリニック3

お子さんから30代・40代・50代くらいまでの現役世代の方が中心で、お子さんは男女ほぼ半々、成人の方は女性がやや多い印象ですね。当院では小児耳鼻咽喉科に力を入れており、お子さんは発熱や鼻水、咳といったさまざまな症状で来院されます。「子どもの熱で耳鼻咽喉科に行ってもいいのかな」と迷われる保護者の方もいらっしゃるかもしれませんが、風邪の症状も耳鼻咽喉科の領域ですので問題なく診察できます。さらに、鼻や喉の状態に加え、耳の中もあわせて確認できるのが耳鼻咽喉科の特徴です。ですので、お子さんの体調で気になることがあれば遠慮なくご相談いただければと思います。

お子さんの診察で大切にしていることを教えてください。

お子さんは自分の症状を正しく伝えることが難しいので、しぐさや微妙な症状を注意深く観察して、状態を読み取るようにしています。言葉にできない不調をくみ取るには、こうした丁寧な観察の積み重ねが欠かせません。それでも、泣いてしまってどうしようもないときには、すばやく所見だけ取って、早く診察室から出してあげることを心がけています。お子さんにとって診察室は緊張する場所ですから、そこにいる時間はできるだけ短くしてあげたいんです。保護者の方もお子さんが泣いてしまうと気がかりかもしれませんが、まったく気にされなくて大丈夫です。耳鼻咽喉科はもともとお子さんの受診がとても多い診療科ですので、そんな場面にも慣れていますからね。

先生の得意分野について教えてください。

齋藤研院長 サイトウみみ・はな・のどクリニック4

特に力を入れているのは、鼻水・鼻詰まり・嗅覚障害といった鼻の疾患です。嗅覚障害というのは匂いがわかりにくくなる症状のことで、原因としては蓄膿症によるものが最も多いと考えています。蓄膿症の治療には2〜3ヵ月ほどかかることもよくありますので、経過を見ながら丁寧に対応していきます。勤務医時代は副鼻腔炎の手術を数多く経験してきましたので、その知見を生かし、院内にはCTを導入して鼻の状態を精密に評価できる体制を整えました。画像で内部の状態を詳しく確認できますので、症状の原因を見極めた上で適切な治療方針を立てることができます。手術が必要と判断した場合には総合病院をご紹介し、連携しながら対応しています。

気軽に頼れる「あると便利」な耳鼻咽喉科をめざして

受診するか迷っている方へ、アドバイスをお願いします。

齋藤研院長 サイトウみみ・はな・のどクリニック5

耳掃除だけでも受診していただいて構いません。耳がかゆい、耳垢が気になるといったことでも遠慮なく受診していただいて大丈夫です。「こんなことで行ってもいいのかな」と迷われる方もいらっしゃるかと思いますが、気になることがあれば気軽にご相談いただきたいですね。花粉症にお悩みの方は、症状が出始める1ヵ月ほど前から治療を始めるのも一つの方法です。毎年つらい思いをされているのであれば、まだ症状がない時期に受診していただいても問題ありません。その他、睡眠時無呼吸症候群についても対応できます。耳鼻咽喉科で診ることのできる範囲は思いの外広いので、判断に迷ったときの相談先として覚えておいていただければと思います。

今後、どのようなクリニックをめざしていきたいですか?

今はお子さんの受診がとても多いのですが、そのお子さんたちがそのまま成長して、大人になっても通い続けてもらえたらというのが一番の理想です。世代が変わっても、ご家族みんなで安心して相談していただけるような信頼関係を少しずつ築いていければと思っています。耳鼻咽喉科は、身近にあると便利な診療科だと私は思うんです。耳や鼻、喉のちょっとした不調を気軽に相談できる場所が身近にあれば、日々の暮らしの中での安心につながるのではないでしょうか。そうした存在としてこの地域に根差していけるよう、目の前の一人ひとりの患者さんに丁寧に向き合いながら、診療を積み重ねていきたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

齋藤研院長 サイトウみみ・はな・のどクリニック6

耳掃除や耳のかゆみなど、些細に思えることでもまったく構いませんので、少しでも心配があれば一度受診していただければ、できる限りの対応をいたします。クリニックにかかることに対して、構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、日常のちょっとした気がかりを気軽に相談できる場所だと思っていただけたらうれしいです。お子さんのしぐさが何となく気になる、鼻がすっきりしない日が続いている、そうした小さなきっかけで十分ですので、気になったときにご相談いただければ、適切な対応を一緒に考えていきます。当院はまだ始まったばかりのクリニックですが、どんな症状にも誠実に対応することを大切に、日々の診療に取り組んでまいります。