松崎 丞 院長の独自取材記事
【2026年12月開院予定】まつざき脳神経・頭痛クリニック千里丘
(摂津市/千里丘駅)
最終更新日:2026/08/07
【2026年12月開院予定】※開院前の情報につき、掲載情報が変更になる場合があります。
2026年12月、摂津市千里丘に開業する「まつざき脳神経・頭痛クリニック千里丘」。院長の松崎丞先生は、薬剤師から医師へ転身した異色の経歴を持ち、脳卒中診療の前線で経験を積んできた医師。急性期医療の現場で培った知識と技術を地域医療に還元したいとの思いから開業を決意したという。脳神経領域の専門診療に加え、薬剤師としての知識も生かし、エビデンスに基づく薬物療法や高齢者のポリファーマシー対策などに対応できるのも特徴の一つだ。「頭痛、めまい、物忘れといった身近な症状をお感じになったら、気軽に受診していただきたいです」と穏やかに語る松崎院長に、これまでの歩みや開業への思い、診療のこだわりについて話を聞いた。
(取材日2026年6月23日)
薬剤師を経て医師のキャリアをスタート
先生のご経歴を教えてください。
私は父、祖父母を早くに亡くし、命や病気について考える機会が多かったことをきっかけに、自然と医学・医療に興味を抱くようになりました。そうした経験から、将来は「医療に関わる仕事に就きたい」と思うようになり、薬学部へ進学しました。大学院まで進み、卒業後は製薬会社の研究所に勤務。新薬開発研究に従事していましたが、患者さんと直接向き合いながら診療を行う医師への思いが大きくなっていきました。その頃医学部学士編入制度という新たな道が開かれていることを知り、編入試験に挑戦の末、医学部へ進学。遠回りはしましたが、ようやく医師への道を歩み始めることができました。
医師になってからは、どのようなキャリアを歩んでこられたのでしょうか?
薬学の大学院時代に脳に関する研究に取り組んでいたこともあり、脳領域には興味を持っていました。医学部で勉強していく中で、脳神経疾患は「病歴がすべて」といわれるように、患者さんからのお話、診察所見から障害部位を推測し、診断へとつなげていく、そのプロセスに魅力を感じるようになりました。論理的に診断・治療方針を組み立てていく脳神経内科の面白さに惹かれ、この分野を専門に選びました。また、あらゆる脳の疾患を学びたいという思いで、大学病院などで脳神経外科の研鑽も積みました。医師になってからの約20年間、一貫して脳神経疾患の診療に携わり、前半は神経難病や認知症、てんかんなど幅広い疾患を経験。その後は脳卒中を専門として救急医療の現場で研鑽を積み、24時間365日のオンコール体制で多くの患者さんの治療にあたってきました。このように、内科・外科の両面から脳神経疾患診療のスキルを磨いてきました。
開業を決意したのはなぜですか?
急性期医療の現場で経験を重ね、また後輩の医師たちが成長する姿を見ていく中で、「この先、自分が医師としてどのような役割を担っていくべきか」「自分が培ってきた知識や経験を別のかたちで生かせるのではないか」と考えるようになりました。また、脳卒中診療を続ける中で、急性期の治療だけでなく、予防や早期発見の重要性も強く実感していました。一時的な頭痛やめまい、しびれといった症状の段階で適切な診療につなげることができれば、重篤な症状を防ぐことが期待できる病気も少なくありません。そこで、脳卒中の予防から診断・治療や、頭痛、めまい、物忘れなどの疾患に広く対応できるクリニックをつくり、これまでの経験を地域医療に還元すべく開業を決意しました。
MRIを導入し、重大な疾患の早期発見にも注力
どのようなクリニックをめざしていますか?
私がめざしているのは、頭痛、めまい、ふらつき、しびれ、物忘れといった症状を気軽に相談できるクリニックです。特に頭痛は悩んでいる人が多いにもかかわらず、適切な診断や治療を受けられていない患者さんが少なくありません。そこで、「受診を考えたこともなかった」という方にも届くように広く情報を発信したり、「こんなことで受診していいのかな」と迷う段階でも気軽に相談していただき、症状の改善や病気の予防につなげられる場をつくりたいと考えています。新型MRIなど各種検査機器を導入し、脳卒中や脳腫瘍などの重大な疾患の診断も可能な環境を整えており、気軽に相談できる身近なクリニックでありながら、必要な検査を迅速に行えることを当院の強みの一つとして、生活や仕事への影響をできるだけ減らし、安心して日常を送れるようサポートしていきたいです。
診療の際にこだわっていることは?
私は医療面接、診察をとても大切にしています。同じ頭痛やめまいでも、その現れ方や経過によって考えられる病気は異なります。脳神経内科は「病歴の学問」ともいわれており、まずは患者さんのお話をしっかり伺い、症状の背景を丁寧に把握することを心がけています。診断の手がかりは患者さんのお話の中に隠れていることが少なくありません。そこで当院では予約制を導入し、一人ひとりと向き合う時間を確保し、患者さんが安心して相談できる環境を整えたいと考えています。患者さんに「しっかり話を聞いてもらえた」と感じていただけるような診療を行っていきたいです。
院内づくりやスタッフ体制について教えてください。

脳神経のクリニックは、どうしても敷居が高いイメージを持たれがちですが、あらゆる世代の方に気軽に足を運んでいただきたいと思っています。そこで、ガラス張りで外から中の様子がわかるようにしつつ、患者さんのお顔は外から見えないようにし、初めて受診する方にも安心して入っていただけるような雰囲気にしました。内装は落ち着きがありながらも少し上質さを感じられる空間をめざしています。頭痛で訪れる患者さんに配慮し、照明も刺激の少ない落ち着いたものを選びました。また、スキルはもちろん、患者さんに寄り添う姿勢やチームワークを重視して、スタッフの採用を進めています。ウェブ予約やウェブ問診も導入し、待ち時間の短縮や診療の効率化にも取り組んでいく予定です。
頭痛や物忘れに悩む人を減らすためのサポートを
地域の医療機関や福祉との連携についてはいかがですか?
私はクリニックだけですべてを完結させようとは考えておらず、地域の医療機関や福祉職と連携しながら、患者さんにとって最適な医療・福祉を提供することが大切だと思っています。医療面では、別の脳神経外科クリニックとも連携して、より精度の高い診療につなげていきたいと考えています。また、当院で対応できる診療は責任を持って行いつつ、入院や手術などが必要な場合には、地域の基幹病院へ速やかにご紹介できる体制も整えています。さらに、医療ソーシャルワーカーとも連携予定ですので、介護や福祉サービスの活用を含めて、患者さんやご家族を幅広くお支えしていきたいと思っています。
どのような患者さんに来てほしいとお考えですか?
脳や神経に関する症状でお困りの方に気軽に受診していただきたいですね。特に頭痛は、「頭痛くらいで病院に行くのも」「手持ちの鎮痛剤でなんとかなっているので」という方も多いのですが、近年は頭痛の治療も大きく進歩しており、適切な診断と治療によって悪化を防いだり、症状の改善をめざせることが多いです。また、物忘れ、めまい、しびれなどの身近な症状で、「疲れているだけかな」と思っていても、実は重大な病気であったり、薬や生活習慣の改善で治療可能な病気が隠れていることもありますので、どんな些細なことでも気軽にご相談ください。「少し気になるな」という段階で受診していただくことで、早期発見、治療、予防につなげていければと思います。
最後に、地域の方へメッセージをお願いします。

私が千里丘で開業を決めた理由の一つは、この地域に大きな可能性を感じたからです。朝の通勤時間帯に駅周辺を見ていると、多くの方が行き交い、働き世代や子育て世代を中心にたくさんの人が暮らしていることを実感します。一方で、MRIを備えた脳神経領域のクリニックは決して多くないため、地域のニーズは大きいと感じています。当院での診療を通じて、頭痛や物忘れなどで悩みながらも適切な診断や治療の機会を逃している方を少しでも減らし、生活や仕事をもっと楽しんでいただけるようサポートしていきたいと考えています。また、診療だけでなくSNSなどを通じた情報発信にも力を入れ、地域の皆さんに正しい医療知識を届けていきたいです。地域の皆さんに信頼していただけるクリニックをめざし、地域に根差した医療を提供してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

