関 大輔 院長の独自取材記事
御器所矯正歯科
(名古屋市昭和区/御器所駅)
最終更新日:2026/07/02
山王通沿い、御器所駅と川名駅のどちらからも徒歩圏内に位置する「御器所矯正歯科」。2026年5月に開院した矯正歯科専門の歯科医院で、白と木目にライトグレーを合わせた院内は洗練された中にも温かみが漂う。院長の関大輔先生は東北大学卒業後、大学での教育と臨床を経てフリーランスの矯正歯科医として研鑽を積んできた。群馬県出身で名古屋とは縁がなかったが、大学院時代の上司に誘われて移り住んだことが転機に。この地の人柄や暮らしやすさに惹かれ開業を決意した。質問一つ一つに丁寧に答える穏やかな語り口が印象的な関院長。在学中に自らワイヤー矯正を受け、治療の大変さを経験したという関院長に、柔軟な治療計画やチームで患者を支える体制について聞いた。
(取材日2026年6月15日)
自らの矯正体験を原点に、御器所で踏み出した一歩
落ち着いた雰囲気の歯科医院ですが、設計で意識されたことを教えてください。

白と木目を基調にモダンナチュラルで落ち着ける空間をめざしました。矯正治療は通院期間が長いですから、患者さんが緊張しすぎず気持ちよく治療を受けられる雰囲気づくりを大切にしています。院内にはプライバシーに配慮した個室のカウンセリングルームを設け、初診の方と他の患者さんの動線が重ならないよう設計しました。設備面では歯科用CT、セファログラムエックス線、口腔内スキャナー、3Dプリンター、口腔内カメラをそろえています。従来の粘土のような素材を使った型採りは行わず、スキャナーで読み取ったデータを3Dプリンターで模型にするため患者さんの負担を軽減できますし、そのデータを活用して治療後のイメージをシミュレーションでお見せすることもできます。
歯科医師をめざしたきっかけや、矯正を専門に選ばれた理由を教えてください。
小中学生の頃に虫歯の治療で歯科医院に通った経験があり、高校生になって進路を考えた時、手先を動かすことや人と話すことが好きな自分には歯科医師が合っているのではと思いました。矯正に興味を持ったのは大学に入ってからです。東北大学の3〜4年生の頃に矯正の講義を受けて面白そうだと感じ、実際に自分も患者として大学病院でワイヤー矯正を受けました。歯が磨きづらかったり食事に配慮が必要だったりと大変なこともありましたが、治療を終えたときには本当に良い経験になったと思いました。5年生の時点ではもう矯正の道に進もうと決めていました。矯正を自分の体で味わったことが、患者さんへの説明に説得力を持たせてくれていると感じています。
ご出身の群馬から離れた名古屋で開業された経緯を伺えますか?

東北大学を卒業した後は大学で助教として教育と診療に携わっていました。愛知に来たきっかけは、大学院時代の上司がフリーランスの矯正歯科医として名古屋で活動しており、声をかけてもらったことです。もともとは関東で活動するつもりでしたので、その出会いがなければ名古屋には来ていなかったと思います。2019年に移り住んでみると、地域の方が気さくで明朗快活、とても暮らしやすい土地だと感じましたし、家族もよくなじんでくれました。フリーランスとしてさまざまな患者さんを診る中で、地に足をつけてしっかり向き合う医療がしたいという思いが強くなり、開業を決意。自分がめざす医療と地域のニーズが合うと感じた御器所の地を選びました。
装置は途中で変更可能。暮らしに合わせた柔軟な治療
患者さん一人ひとりに合った計画はどのように立てていくのですか?

まず「期間」「ゴール」「患者さんの希望」という三つの軸でしっかりディスカッションをします。当院ではワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正の途中での切り替えを1度に限り行える仕組みを設けています。これまでの経験の中で、装置にこだわるあまり矯正が思うように進まず、双方にとってもどかしい状況になるケースを見てきたからです。例えば結婚式の前撮りを控えている方には、まずワイヤーでスピーディーに矯正を進め、イベントの前にマウスピース型装置へ移行するプランをご提案することもあります。逆にマウスピース型装置から始めてライフスタイルに合わないと感じたらワイヤーに変えることもできます。どちらか一方に縛られず、患者さんの暮らしに合わせた柔軟な矯正をめざしています。
先生が得意とされている診療や、力を入れている分野を教えてください。
大学病院時代はワイヤー矯正を中心に研鑽を積み、フリーランスになってからマウスピース型装置を用いた矯正にも取り組んできました。ワイヤーとマウスピース型装置、それぞれの特性を理解した上で使い分けられることが自分の強みだと考えています。歯の裏側に装置をつける矯正にも対応しており、見た目が気になる方にも同じ水準の仕上がりをめざせるよう技術を磨いてきました。また、東北大学ではアンカースクリューという小さなネジを顎の骨に固定して歯を動かす方法を多く経験しました。これを活用することで、ご自身の歯を抜かずに矯正が行えるようになることも期待できます。加えて、虫歯の治療やかぶせ物が必要なケースでは地域の一般歯科医院と密に連携し、矯正と並行してトータルで良質なゴールを描けるようにしています。
通院中の患者さんとの情報共有で工夫されていることはありますか?

初回のカウンセリングは1時間かけて行っています。口腔内スキャナーでの読み取りやお顔の撮影、エックス線などの検査から説明までを一連の流れで丁寧に進め、気になることはすべてその場でお聞きいただける場にしたいと考えています。通院中も、毎回の処置後にスタッフが口腔内の写真を撮影し、今日行ったことや現在の状態をお伝えするまでがワンセットです。以前の環境では一人あたりの時間に余裕がなく、十分な共有が難しいこともありました。その経験を踏まえ、今は一人あたり約30分の枠を確保しています。「今どうなっているのか」「あとどのくらいかかるのか」といった疑問を写真やデータで見える形にすることで、患者さんが治療の進み具合を実感しながら通えるよう心がけています。
チームで不安を和らげ、安心して通える環境をめざす
患者さんが緊張しすぎないよう、心がけていることはありますか?

当院には歯科衛生士を含めた、全員が矯正治療を経験しています。治療中の不便さや終わった後の喜びを知っているからこそ、患者さんの気持ちに共感しながらお話しできるのが強みだと思います。カウンセリングでは、最初からずっと私だけが話し続けると患者さんが緊張してしまいますので、まずスタッフが問診表をもとに気になっている点を掘り下げ、それを私に引き継ぐ流れをとっています。私に言いづらいことはスタッフに伝えていただければ大丈夫ですし、ヒアリングシートも活用して患者さんが何を知りたいのかを事前に把握するようにしています。チームで役割を分担し、手技だけでなく説明の時間もしっかり確保できる体制です。
今後、どのような歯科クリニックにしていきたいとお考えですか?
歯並びや噛み合わせのことなら安心して任せられると、地域の方に思っていただける歯科医院にしていきたいです。矯正は専門的な分野ですので、どうしても受診のハードルが高く感じられがちですが、わかりやすい言葉を使って丁寧にご説明し、少しでもその印象を和らげていきたいと考えています。患者さんの中には、気になっていても言葉にしづらい悩みを抱えている方もいらっしゃいますので、ご本人が口にされないことまでくみ取れるよう丁寧に向き合い続けたいですね。現在は20〜30代の女性が中心ですが、子育てが一段落した40代以上の方や男性にも通っていただいていますし、お子さんは7〜8歳頃を目安にご相談いただければ適切な治療開始時期を一緒に見極めることができます。
最後に、矯正治療を検討されている方へメッセージをお願いします。

歯科医院としてはまだ走り出したばかりですが、歯並びや噛み合わせのお悩みをしっかり解決できる場所を作り上げていきたいと思っています。矯正は情報も多く、どこから手をつければいいかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。ただ、悩んでいるということはご自身の中で「何とかしたい」という気持ちがあるからだと思うんですね。その気持ちに対して、こういう方法がありますよ、こういう道がありますよとお伝えできる準備は整えていますので、まずは一度お話を聞かせていただけたらうれしいです。真剣に悩まれている方にこそ解決の糸口があることを知っていただきたいですし、わからないことは何でも聞いていただける場所でありたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/88万円、マウスピース型装置を用いた矯正/88万円、歯の裏側に装置をつける矯正/121万円~
※基本治療費には、必要に応じたアンカースクリュー・保定装置を含みます。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

