矢島 由香 院長の独自取材記事
やじま歯科クリニック
(新宿区/高田馬場駅)
最終更新日:2026/08/05
高田馬場駅戸山口から徒歩5分。戸山公園の程近く、スーパーやカフェが隣接する便利な立地に2026年6月「やじま歯科クリニック」が開業した。院長の矢島由香先生は東京歯科大学卒業後、大学院でオーラルメディシンを専攻し博士号を取得。歯だけでなく全身の状態や生活背景まで踏まえて人全体を把握する視点のもと、口腔全体を一つの単位として捉える診療を実践している。歯科衛生士による時間をかけた丁寧な説明も大切にしているという。「食べて、話して、笑う。全部お口が関わってくることです」と気さくに語る矢島院長に、その診療理念や子どもの口腔機能訓練、地域に根差す歯科医院としての展望などを聞いた。
(取材日2026年7月1日)
人全体を見る、オーラルメディシンという視点を強みに
開業されたばかりのクリニックですが、こだわった点を教えてください。

もともと住んでいる場所がこの近くで、子どもと戸山公園に遊びに来ることもあり、自分にとってもなじみのある地域でした。周辺は団地やマンションなどの集合住宅が多く、ご高齢の方からファミリー世帯まで幅広い世代が暮らす穏やかな住宅地ですので、開業にあたっては、地域に住む方が気軽に通えるクリニックにしたいという思いがありました。アメリカのミッドセンチュリーデザインが好きで、院内の内装全体をそのイメージで仕上げています。診察室はパーティションで仕切った半個室タイプです。設備面ではCTやマイクロスコープ、口腔内スキャナーを導入し、画像や3次元データをモニターでお見せしながら、お口の状態をわかりやすくご説明できるようにしました。
先生はどのような分野をご専門にされていますか?
私は3代続く歯科医家系に生まれ、東京歯科大学を卒業後は、大学院でオーラルメディシンを専攻し、博士号を取得しました。オーラルメディシンは「口腔内科」とも呼ばれますが、粘膜の疾患だけを扱うわけではなく、その方の全身の状態も含めて全体を見据えた上で、お口の問題を解決するという学問です。この分野に惹かれたのは、歯の治療だけで完結させる治療に疑問を感じていたからです。総合病院の中の歯科という環境で学ぶことで、「医科の中の歯科」として全身疾患と歯科疾患の関わりを理解できました。誰しも何かしら病気を抱える可能性がありますから、健康な方だけを診るわけにはいきません。患者さんの全身状態を踏まえ、どこまで治療すべきかの線引きを見極めたい。それがオーラルメディシンを志した一番の理由です。
大学院修了後はどのような現場で経験を積まれてきたのですか?

大学院の講座から千葉県館山市にあるクリニックに出向したのが転機になりました。大きな病院のない地域で、一般歯科から抜歯、口腔内の疾患の診察、さらには全身麻酔での手術まで、あらゆる歯科医療に対応する環境でした。地域柄ご高齢の方も多く、お口の状態もさまざまでしたが、その方の全身の状態や生活背景を考えながら治療にあたることにやりがいを感じ、そこで数年間経験を積みました。その後も都内の歯科医院で研鑽を重ね、いずれは自分のクリニックを持ちたいという気持ちを温めてきました。開業にあたっては、父の同級生の皆さんをはじめ歯科医師会や同窓会の先生方に相談に乗っていただき、多くのご縁に支えられてここまで来ることができました。
患者とともに歩む、口腔全体を見据えた診療
日々の診療ではどのようなことを大切にされていますか?

当院が大切にしているのは、お口全体を一つの単位として捉える「一口腔単位の診療」です。「虫歯があるからここだけ治しましょう」ではなく、虫歯ができた原因はどこにあるのかまで踏み込んでお話しし、全体を見据えた上で治療を進めます。患者さんが何かわからないまま治療を進めたくはありませんので、お口の現状をきちんとご理解いただいた上で、治療に参加してもらうという姿勢を大切にしています。治療の選択肢は複数ご提示して、一緒に相談しながら方針を決めていきます。例えば無理に歯を残した結果、片側でしか噛めない生活が続くなら、それはお勧めできないとはっきりお伝えします。今後の生活にとって何が最善かを、患者さんと一緒に考えていくことが私の役割です。
一緒に働く歯科衛生士の皆さんについても教えてください。
当院では歯科衛生士によるメンテナンス枠を1時間取っています。来院されてすぐ「じゃあお掃除しますね」と始めるのではなく、なぜこのケアが大切なのか、今後どんなことに気をつけていけばいいのかをしっかり説明した上で、ケアへのモチベーションを高めてもらうことも大事にしています。患者さんからは「こんなの初めて聞いた」「こんな丁寧に話してもらったことはなかった」といった声をいただいているようで、歯科衛生士たちも手応えを感じてくれています。新しく一緒に働き始めたスタッフですが、私の診療理念を共有した上で、丁寧に対応してくれているのはありがたいですね。また、スタッフにとっても働きやすい職場でありたいと思っています。
特に力を入れている診療分野はありますか?

特定の分野にできることを絞るつもりはありません。地域でずっと診ていくからには、お口のことならまんべんなく対応できる歯科医院でありたいと考えています。そのためにも当院は、一般歯科、歯科口腔外科、小児歯科、矯正歯科の診療をしています。実際にいらっしゃる患者さんの主訴も幅広いですね。定期的なクリーニングやメンテナンスを希望される方をはじめ、入れ歯の調整や作製をご希望の方、お子さんの虫歯チェックや歯並びのご相談で来られるご家族もいらっしゃいます。治療法については、偏りなく選択肢をご提示するようにしています。お口全体を考えながら対応する姿勢は、どの分野でも変わりません。
食べて、話して、笑う。暮らしに寄り添う歯科へ
今後、新たに取り組んでいきたいことがあれば教えてください。

矯正歯科には、今後さらに力を入れていきたいと考えています。お子さんに限らず大人も対象で、必要に応じて矯正専門の先生と連携しながら対応する体制を整えたいですね。特にお子さんについては、矯正と合わせてお口の機能訓練にも取り組んでいます。自分自身に子どもができてから、改めてお子さんのお口の発達をよく観察するようになりました。その中で、筋肉の動かし方や食べ方、舌の位置といったことを見直すだけで、お口の状態がかなり改善につながるのではないかと感じる場面が増えたんです。ワイヤーの装置をつける前の段階で、少しでも良い方向に導くためにできることがある。歯並びやお口の癖が気になるお子さんがいれば、力になれることがあると思っています。
患者さんにとって、どのような存在でありたいとお考えですか?
歯科医院には、痛くなってから慌てて駆け込む場所というイメージがあるかもしれませんが、日常的に通っていただける場所になりたいと思っています。床屋さんに行くのと同じような感覚で、定期的にお口のケアに来ていただけたらうれしいですね。そして、「何かあればここに来ればいい」と思ってもらえるかかりつけの存在になりたい。食べること、話すこと、笑うこと。これらは全部お口が関わっていることですし、睡眠にも歯科疾患は関係してきます。お口の健康は暮らし全体の質につながっていますから、そこをお手伝いするのが私たちの役割だと思っています。皆さんの毎日が少しでも豊かになるよう、地域に根差してずっと寄り添っていける歯科医院をめざしていきます。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

遊びに来るような感覚で来ていただきたいですね。歯医者さんには少し構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなふうに感じなくて済むよう、笑顔でお迎えすることを心がけています。クリニックのすぐ隣にはスーパーやカフェもありますから、お買い物のついでにふらっと寄っていただくくらいの気軽さがちょうどいいのではないかと思います。お口のことで何か気になることがあれば、大きなことでも小さなことでもお気軽にご相談ください。当院は、インターネットから24時間いつでもご予約いただけるようになっていますので、ご都合のいい時にいつでもどうぞ。一人ひとりの患者さんと向き合いながら、笑って過ごせる毎日を一緒につくっていくことができれば幸いです。
自由診療費用の目安
自由診療とは詰め物(CR):3万3000円~、詰め物(インレー):5万5000円~、かぶせ物(クラウン):11万円~、入れ歯:13万2000円~、クリーニング:1万1000円~、オフィスホワイトニング:2万2000円~、ホームホワイトニング:3万3000円~、小児用機能的顎矯正装置:10万円〜
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

