中島 大輔 院長の独自取材記事
Studio Dental 新白島院
(広島市中区/新白島駅)
最終更新日:2026/08/20
新白島駅から徒歩約8分のビルの2階に、2026年5月に開業した「Studio Dental 新白島院」。中島大輔院長は、福岡歯科大学を卒業後、山口大学医学部附属病院歯科口腔外科で臨床研修を受け、山口県立総合医療センターや関東の医療法人などで口腔外科の分野を軸に研鑽を積んできた。幼い頃から大学進学までの期間を過ごしたこの地で、自分の技術を生かして地域貢献をしたいと考え、開業に至ったという。「多職種連携によって広く体の健康をサポートしていきたいと思っています」と語る中島院長に、診療のモットーや今後の展望を聞いた。
(取材日2026年6月18日)
口腔外科を専門に幅広い歯科診療で地域に貢献
先生のご専門についてお聞かせください。

口腔外科が専門で、親知らずをはじめとする外科的処置が得意です。大学病院まで行かなくても、当院で診断から治療まで対応できることが強みですね。全身疾患をお持ちで少し注意が必要な場合には、既往歴や服薬状況など患者さまの背景を把握した上で進めます。また、主訴の歯の治療はもちろんですが、口腔粘膜の状態なども確認しています。一般歯科の治療全般にも対応しています。診療は、土日祝日も行っています。日曜は休診の歯科医院が多いので、詰め物が取れたり、痛みが出たりした場合など、急患的に来てくださる方が多いです。また、平日に大学病院まではなかなか行けないという方が、親知らずのご相談で来られることもあります。
口腔外科を専門にされたのはなぜですか?
魅力的な科がたくさんあったので、専門を決めるまでかなり迷いました。臨床研修を受けるにあたって研修医療機関へいくつか見学に伺い、医学的な見識を幅広く学ぶことができるという点で山口大学医学部附属病院の歯科口腔外科に決めました。山口大学には、歯学部がありません。歯学部がない総合大学の場合は、附属病院に入院している患者さまの一般歯科診療も口腔外科で担うことになります。そのため、臨床研修の時から虫歯治療や入れ歯づくりに携わりながら、口腔外科手術まで幅広く学べる点が魅力でした。実際、この経験が私の歯科医師人生の基盤をつくってくれたと思います。
白島は先生の地元だそうですね。

3歳から大学進学で福岡に行くまでの期間を過ごし、家族や近しい人たちが住んでいる思い出深い場所ですね。私は、歯科医療に携わる臨床家として、開業を目標としていませんでした。一方で、さまざまな場所で診療経験を重ねる中で、歯科医師としては身一つであり、この地で開業することで、地元の方々の健康に広く関わりながら地域貢献をしていきたいと考えるようになりました。開業してみて、地域のイメージは少し変わりました。開業以前、白島は住宅街というイメージでした。ですが、実際には一般企業や会社さまも多く、それらの社宅等の施設も多くあり、若い労働世代の方も多いことを知りました。まだ開業したばかりなので、患者層とイコールかどうかはわかりませんが、そのような方々にも足を運んでいただけるとありがたいです。
多職種連携を視野に、安全を第一に考えた治療を実施
多職種連携に注力されているそうですね。

大学病院での臨床研修の後、総合医療センターへの勤務を経たことで、多職種連携の重要性について学ぶ機会を得ました。大学病院でも他の職種の方と関わることはありましたが、少し垣根がありました。しかし、医療センターでは大学とは異なり、同じ医局内に医科歯科さまざまな科の医師が在籍し、コミュニケーションの円滑な環境がありました。診療面でも、例えば摂食障害の患者さまに対して嚥下評価を行う際に、管理栄養士など専門職の人たちと連携する場面も多く、チーム医療や多職種連携の重要性を強く感じました。患者さまの全身状態との関わりや栄養学にもふれ、多職種連携できるクリニック施設をつくり、健康や体づくりなどにも関わっていきたい、と考えるようになりました。そういった想いから、現在、同じビル内のフィットネスジムやピラティススタジオの運営にも携わっています。
スタッフさんとの連携はどのようにしていますか?
多職種連携は、当院のスタッフにもあてはまります。いろいろな職種を経験してきたスタッフが集まり、それぞれの視点を持ち寄って互いに切磋琢磨しています。歯科医院での勤務経験がない人もいますが、受付で持ち前のホスピタリティーを発揮し、患者さまに笑顔になってもらいたいという気持ちのスタッフがそろっています。みんな元気で明るいですね。行動指針を書き出して共有していますが、もともと細かく言わなくてもきちんとできるスタッフばかりです。意識共有のための合言葉をスタッフが決めて、毎朝行う朝礼でコール&レスポンスしてくれるなど、大切なことは自主的に意識してくれています。
診療で心がけているのはどのようなことですか?

治療における安全を第一に心がけています。大切なのは患者さまに安心して治療を受けていただくことだと思っています。お口を開けてもらって治療するのでスピーディーに行うことも大事ですが、安全を考えた丁寧な治療に注力しています。また、めざしているのは、当たり前ですが治療のクオリティーを上げることです。今までは勤務医だったため、自分の技術を向上させることに専念させてもらっていましたが、開業するとマネジメントの時間も必要になります。時間を大切にすることが、今後の技術向上につながります。今も神奈川・東京での診療を定期的に継続することで、そういった大切な時間をつくっています。私の恩師でもある先生方からは、技術面だけでなく、精神面や経営面でも学ぶことが多く、お手伝いをさせていただきながら学びを深めています。
時間をかけて患者に寄り添い、伴走できる関係をめざす
設備やシステム面でのこだわりはありますか?

当院は、インターフォンを鳴らして来院していただくシステムです。ウェブ予約を導入していますが、完全予約制というわけではありません。当日予約も可能ですし、急な痛みやお口のトラブルで飛び込みで来ていただいても大丈夫です。院内は、シンプルかつ洗練された雰囲気にしたかったので、設計士さんと相談してアドバイスをいただきながら決めていきました。CTなどの機器については、これまでの経験をもとに、実際に自分の目で確かめて、自身の診療における診断や治療に有効と考える機器をそろえました。
患者さまとの印象に残っているエピソードはありますか?
勤務医時代は、入院患者さまと長い時間をかけて関わらせてもらうことが多かったですね。地域の基幹病院で働いていたので、末期の口腔がんの患者さまの診療で、ホスピスを訪問することもありました。一人の患者さまの人生の背景を、深い部分までお聞きして寄り添うことができたことは、貴重な経験だったと思います。今は患者さまの既往歴は把握できても、その背景までお聞きする機会はなかなかありませんが、これから長く診療を続けていき、長く通ってくださる患者さまが増えていったらいいなと思います。そして、時間をかけて一人ひとりの背景も理解した上で、長く伴走させていただけるようなお付き合いをしていきたいです。
今後の展望や抱負をお聞かせください。

今は、少しずつ患者さまが増えていることがうれしいです。お口の中やその周辺は、これまでの生活習慣が形となって現れやすい場所です。長年の習慣は一朝一夕には変わらないものです。何年も歯科医院に行っていないという方にこそ来ていただきたいと考えています。長いお付き合いを通して少しずつ介入させていただくことで、お口の状態、ひいては全身の状態に変化をもたらすことができるからです。歯科医院は苦手、あまり行きたくない、興味がないという方に来ていただけるよう、スタッフの考えも借りながら提案していきたいですね。当院では、予防医療やインプラントなどの骨再生治療などにも注目しています。興味のある方にはそのような情報を提供できる場もつくっていきたいと思っていますので、まずは一度ご来院いただけますと幸いです。

