直海 晃 院長の独自取材記事
なおみファミリークリニック名古屋中小田井
(名古屋市西区/中小田井駅)
最終更新日:2026/07/02
中小田井駅から徒歩12分、ドラッグストアが入るビルの2階に2026年7月開院の「なおみファミリークリニック名古屋中小田井」。院長の直海晃先生は薬学部を経て三重大学医学部へ進み、呼吸器内科・外科に加え一般外科や心臓血管外科の現場でも研鑽を重ねてきた。その豊富な臨床経験が支える大きな武器がCTの読影力。「CTが必要な情報を教えてくれる」と語るとおり、見逃されていた疾患を幾度も発見してきた実績を持つ。院名に冠した「ファミリー」には、子どもから高齢者まで家族みんなが安心して通える場にしたいとの願いを込めた。風邪や生活習慣病から肺がん検診、アレルギー診療まで幅広く対応する同院について、気さくで飾らない印象の直海院長に診療への思いを聞いた。
(取材日2026年6月10日)
「もう一つ武器が欲しい」と内科から外科の世界へ
開業に至った経緯をお聞かせください。

約20年にわたり、呼吸器を中心にさまざまな領域の手術や治療に携わってきました。充実した日々でしたが、このまま続けて本当にやりたいことをやりきれるだろうかと自問自答する時期があったんです。地域に根差した医療は勤務医では手が届きにくく、それを自分の軸にしたいと考えたのが開業の動機です。以前から土地を探していて、約1年前にこの場所とのご縁がつながりました。ファミリー層やご高齢の方が多い地域で、クリニック名に「ファミリー」とつけたのも、年齢を問わずご家族みんなが安心して通える場所にしたいという思いからです。風邪や生活習慣病から肺がん検診・CT検査・アレルギーまで、呼吸器を中心に幅広い診療を届けていきます。
では、先生のこれまでの医師としての歩みを教えてください。
子どもの頃から人間の体の仕組みに興味があり医療系を自然と志していました。薬学部に入学して学び、より人と関わる形で医療に携わりたいと思いが医学部をめざす出発点でした。そこから受験に再挑戦して三重大学医学部に合格しました。卒業後のがんセンターでの臨床研修で出会った先生が、手術にも化学療法にも通じた呼吸器の医師という理想像です。実はもともと呼吸器は苦手な分野でしたが、苦手だからこそ克服したいという性分で呼吸器の道に進みました。現場で内科だけでは救えない命を前にして、「もう一つ武器がほしい」と外科に踏み出し、一般外科や心臓血管外科での経験を経て呼吸器外科の医師になりました。はるひ呼吸器病院で約10年、内科と外科の両面から多くの症例を手がけた経験は、今のCT読影にも大きく生かされています。
院内を拝見しましたが、さまざまな対応のできる環境が整っていますね。

一番こだわったのは、なんでもすぐ院内で検査ができるという点です。CT、エックス線、エコー、心電図、呼吸機能検査などの機器をそろえており、その場で結果を確認して治療方針を立てられる体制にしました。隔離室を備えているので発熱症状の方にも対応できますし、粉瘤やイボの処置、切傷の縫合といった簡単な外科的処置も可能です。院内は白と木目調を基調にした落ち着いた空間で、キッズコーナーにはかわいらしい壁紙を使い、うさぎのマスコットキャラクターもお子さんに親しんでもらえるよう取り入れました。窓のなかった場所にも小窓を増設して自然光を取り込む工夫をしています。入り口には手洗い所もありますので、来院された時やお帰りの際にご利用いただければと思います。処方薬は1階のドラッグストアで受け取れますし、駐車場も広いので車でも通いやすい環境です。
CTを味方に、見逃さない医療をめざす
先生の診療を支える、一番の強みは何でしょうか。

CT画像の読影が、自分にとっての一番の強みだと思っています。受診された方がご自身の症状をすべて言葉にできるとは限りません。そんなときに、CTはご本人が自覚していない部分まで映し出してくれます。なぜそういう咳が出ているのか、息苦しさの原因は何か、CTが教えてくれるんです。外科医として体の内部構造をCTで確認しながら手術をしてきた経験が読影の土台になっています。おなかのCT画像から思いがけない病気を見つけることも少なくありません。院内にCTを置いたのは、すぐに撮影して結果をお伝えし、その日のうちに治療方針を一緒に考えたいからです。症状がなかなか改善しないとお悩みの方にこそ、力を発揮できる部分だと感じています。
これまでのご経験で、印象に残っているエピソードはありますか?
長年にわたって喘息と診断されていた方を詳しく調べたところ、実は心臓の疾患が原因だったというケースがありました。別の方では、喘息として治療を受けていたのに、CTで確認すると喉に腫瘍が見つかったこともあります。呼吸器の症状には実にさまざまな原因が隠れていて、私自身もこのテーマで論文を複数執筆してきました。がんの領域では、ほかの病院で手術は難しいと言われた方に対して治療を重ね、完治をめざしたこともあります。諦めずにその方のために考え続ければ開ける道があると、これまでの経験を通じて強く感じています。手術が必要になった場合には信頼する連携先の病院にしっかり橋渡しをする体制も整えています。
患者さんと向き合う際に、心がけていることを教えてください。

大前提は「見逃さない医療をする」ことです。これまで見逃されてきた症例をたくさん目にしてきたからこそ、その思いは強いですね。診察では、患者さんを自分の家族のように大切にするという前提のもと、患者さんの今の気持ちをくみ取り、すっと寄り添える対話を心がけています。話しやすい雰囲気をつくることで、ご本人も気づいていなかった症状が言葉になることがありますし、言葉にならない部分はCTが補ってくれます。がんの治療を通じて、予後を告げられた方にも希望を持っていただくことの大切さを何度も実感してきました。笑顔でいること、前向きでいることが免疫力にも影響するというのは自分なりの実感です。慢性疾患については症状の進行をできるだけ緩やかにすることが内科医の大切な役割だと考えています。
「あそこに行けば大丈夫」というクリニックに
お忙しい日々の中で、先生の活力になっていることは何ですか?

一番の活力は家族です。院内のデザインやマスコットキャラクターは妻がアイデアを出してくれましたし、パソコン周りも担当してくれていて、まさに二人三脚です。現在は子どもが4人いるのですが、開業と同じ時期に5人目が生まれる予定なんです。開業直後は家族との時間も確保したいので、しばらくは午前中心の診療にすることも考えています。家族一丸で良いクリニックにしていけたらと思います。趣味で息抜きをすることもあります。実はF1観戦が大好きで、長年のファンなんです。鈴鹿サーキットにもよく足を運びますし、F1がお好きな患者さんともよくお話が盛り上がりますね。あとは子どものころから空手をやっています。一度離れた時期がありましたが、子どもが空手を始めたのをきっかけに再開して、今でも打ち込んでいます。
地域にとって、どんなクリニックでありたいとお考えですか?
「あそこに行けば大丈夫」と地域の方に思っていただけるクリニックにしたい、それが一番の目標です。高い山ですけれど、そこを本気でめざしています。特に来ていただきたいのは、いろいろな医療機関を回っても症状が改善しなかったという方です。どこに行っても治らなかったという症例に向き合うことが大好きなんですよ。原因を突き止めて治療の道筋をつくっていく過程に、何よりやりがいを感じます。もちろん風邪や生活習慣病といった身近な不調でもご相談いただけますし、呼吸器に限らず、内科・外科・小児科と全身を幅広く診ていきます。困ったときに思い浮かべてもらえる存在になりたいですね。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

「病院に行くほどではない」と感じている症状でも、実は思いがけない原因が潜んでいることがあります。なんとなく治らないと悩んでいる方にこそ来ていただきたいですね。CTで調べてみると原因がはっきりすることは珍しくありません。一つの症状に対してさまざまな角度から原因を探り、必要に応じてその場でCT撮影もできるのが当院の強みです。お体のことで少しでも気がかりなことがあれば、ぜひご相談いただければと思います。皆さんのお役に立てるよう力を尽くしていきます。

