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村松 賢一 院長の独自取材記事

戸塚クリニック

(横浜市戸塚区/戸塚駅)

最終更新日:2021/10/19

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戸塚駅から徒歩約10分の住宅街の中にある「戸塚クリニック」。村松賢一院長は、米国で総合内科の研鑽を積み、母校の横浜市立大学附属病院に戻って内分泌・代謝内科に入局。やがて重大な循環器疾患の患者を多く診療したことから、循環器内科へと専門を移して救急医療の現場で診療に携わった。現在は地域のかかりつけ医として内科疾患に幅広く対応。中でも、心筋梗塞や動脈硬化などの血管疾患をフォローしながら糖尿病の治療にあたる診療スタイルが特徴。新型コロナウイルス感染症の流行に際しては、感染症対策を徹底するとともにPCR検査を導入し、地域住民の不安を解消するための体制づくりに尽力。「患者本位」をモットーに患者の負担にならない医療の提供に努め地域貢献を志す、村松院長に話を聞いた。

(取材日2020年11月19日)

患者が納得して帰れるクリニックをめざして開業

先生のプロフィールを教えてください。

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大学在学中、米国オレゴン州にホームステイして向こうの医療に興味を持ち、一時休学して米国に滞在しました。大学卒業後はニューヨークの大学病院で総合内科の在り方を学びました。帰国後は母校の横浜市立大学附属病院で内分泌・代謝内科に入局。多くの糖尿病患者を診ていく過程で、最終的に脳梗塞や心筋梗塞など命に関わる合併症の対応に迫られた経験から、専門を循環器に移しました。2005年からは救急医療に携わり、当時、成長が著しかった心筋梗塞・狭心症に対するカテーテル治療をはじめとする血管内治療一般に深く携わりました。

開業のきっかけは?

救急医療は人の命を救うことに直結していることもあり、とてもやりがいがありました。ただ、どんなに技量に優れた医師でも、50代60代になると体力的に第一線から退くことになりますから、将来にわたって自分にできる医療とは何かと考えるようになり、一人ひとりの患者さんに寄り添い、丁寧な説明をして納得して帰っていただくことをめざしたいと開業を意識するようになりました。開業すれば、決まったドクターがいつも診るという安心感の中で患者さんに医療を提供できるとも思いました。そんな時に、面識のあった前院長から声をかけていただいて2014年にこちらを継承したのです。私が院長になってから駐車場を拡充したこともあり、近隣だけでなく少し離れた地域や、区外からも患者さんが来てくださるようになりました。

診療面には、どのような特徴がありますか。

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専門の循環器内科の経験を生かし、糖尿病をはじめとする生活習慣病、甲状腺などの内分泌疾患を中心に、幅広く内科疾患の初期診断と治療を行っています。糖尿病や内分泌疾患が進行すると行き着く先は脳梗塞や心筋梗塞などの循環器疾患ですから、血糖値を下げることだけではなく、循環器疾患を視野に入れた治療を行うのが特徴です。特に糖尿病の方では知らない間に心臓の病気が進行していることがあるので、心電図の軽微な変化を見逃さないよう、エコー検査やCAVI検査で早期の動脈硬化を見出し、狭心症などの進行がないかを推測しています。救急医療の現場で、心筋梗塞や大動脈解離、急性心不全、致死性不整脈などを多数診療してきましたので、万が一当院で循環器疾患を発見した場合も、急を要する状態かどうかを診断し、適切な医療につなぐことができると考えています。

社会の変化に合わせた取り組みで、地域に貢献する

糖尿病などの生活習慣病診療の特徴は?

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健康診断で何か問題を指摘され来院された方の場合、指摘されたその数値がある程度までなら、運動や食事で改善をめざす方法をお勧めしています。運動は、患者さんのモチベーションが重要なポイントですから、一方的に押しつけるのではなく、「電車通勤なら1駅手前で降りて歩くのはどうでしょう」などと、その方が達成可能な目標を一緒に考えます。運動する時間をつくるのが難しい方が多いので、生活の中で負担なく運動ができるように助言しています。通院を継続することで意識改革につながる方も多いんですよ。

食事指導や禁煙指導にも力を入れているそうですね。

食事指導についても、管理栄養士の協力も得て、患者さんが実現可能な方法を助言しています。また健康食品を信頼しすぎないよう注意を促し、野菜ジュースや青汁は野菜の代わりにはならないことを伝えています。生活習慣病の有無にかかわらず、こうした誤解を解くことにも重点を置いて診療していますね。また喫煙は生活習慣病の治療を妨げるので、診療の度に禁煙をお勧めしています。10人の喫煙者がいたら、1年後には全員が「禁煙しよう」という気持ちになるようにすることが、今後の大きな課題の一つです。

新型コロナウイルス感染症流行に際しての対応について聞かせてください。

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医療機関としてもともと衛生管理は徹底していましたが、コロナ禍を踏まえてさらに空気清浄機や加湿器を拡充して感染症対策を実践しています。手指消毒液も潤沢に用意していましたが、消毒液で手荒れする方が多いのでオゾン水を導入しました。また、分散受診を目的として、基本的には全日を予約制にしています。オンライン診療にも対応することで、生活習慣病の患者さんに対して、治療や生活習慣改善のモチベーションを維持していただけるように配慮しました。また、PCR検査機器を導入して、約1時間程度で結果が判明する検査を行っています。

PCR検査にも対応しているのですね。

コロナ禍の当初、地域の開業医として当然だと、発熱患者さんも受け入れていました。しかし、PCR検査を受けたほうがよいと判断して保健所に連絡しても、なかなか検査に結びつけることができず、十分に貢献できないもどかしさを感じていました。その後、開業医でもPCR検査が可能になってきたので、検査機器を導入して体制を整え、近いうちには2台目も導入する予定です。もちろん私やスタッフも徹底した感染対策をとった上で検査を行っています。医師として役に立てないという葛藤を感じてきたのが、やっと良い方向に向かっている状況です。

全人的医療を心がけ、地域に信頼される存在をめざす

診療の際に大切にしているのはどのような点ですか。

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病気だけを診るのではなく、患者さんの生活背景や心理面まで見て治療にあたる「全人的医療」のアプローチを大切にしています。例えば、高血圧の方が喫煙していれば治療をしても結果につながりにくく全身的な健康は望めませんし、食生活が乱れている高血圧の方に降圧剤を出すだけでは健康を取り戻せません。ですから診療時は、患者さんの生活背景まで情報収集をして、治療プランの参考にしています。もう一つ、患者さんの話をよく聞くことを大切にしています。治療内容を理解するだけでなく、言いたいことを全部言ってこそ、患者さんは納得・満足して帰れるもの。そこで「他に何か気になることはありませんか」などとできるだけ話しやすくなるような声かけを心がけています。

地域医療に取り組んできた思いを聞かせてください。

今回のコロナ禍の中で、心配な方には検査を受けてもらい適切な医療につなぐこと、また生活習慣病などの患者さんには安心して必要な治療を続けていただくことに努め、改めて地域医療に貢献することのやりがいを感じました。今後の課題はまず、予約外の患者さんと予約されている患者さんとの時間調整ですね。地域のクリニックとして敷居の高い、完全予約制にはしたくないので、改善策を模索中です。開業して6年を経て、私やスタッフも患者さんのニーズがだんだんわかるようになり「待ち時間が長い」などとご指摘をいただいても前向きに受け止め、より良い方向に変えていこうと考えられるようになりました。そうしたところにクリニックとしての成長を感じています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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最近は医療に関してもさまざまな情報があふれていますが、当院では、フェイクニュースを信じる方にファクトをお伝えし続け、逆にファクトをフェイクと勘違いしている方には誤解を解いた上で、患者さん一人ひとりに合ったオーダーメイドの治療を行っていきたいと思っています。また当院は、常に地域の皆さんの役に立つ存在でありたいと考え、コロナ禍に対しても検査体制を整えるなど、クリニックとしての機能を強化しました。当院の存在が「戸塚区に住んでいて良かった」と思える理由の一つになればと考えています。何か気になることがありましたら、気軽にご相談ください。

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