酒井 昭彦 院長、酒井 章江 副院長の独自取材記事
東戸塚アルプス 酒井歯科医院
(横浜市戸塚区/東戸塚駅)
最終更新日:2025/09/12
東戸塚駅から徒歩1分のオフィスビル内にある「東戸塚アルプス 酒井歯科医院」は、院長・酒井昭彦先生と妻である副院長・酒井章江先生の歯科医師2人体制で、長きにわたり地域の人の歯の健康を守っている。現在のクリニックは2018年に移転し、プライバシーにも配慮した半個室に診察台を置き、マイクロスコープや歯科用CTなどの設備も整える。かみ合わせの側面から難しいと思われる患者に対しては、仮歯を装着し、経過を見ながら本歯へ移行する治療を行うため、院内には広い技工室も完備。昭彦院長は、和やかに語るも治療に関してのこだわりと情熱を持ち、章江副院長はその考えを尊重しながらはっきりとした意思を持ち、二人三脚で患者に対応する。そんな息の合った2人に、診療で大切にしていることや患者に伝えたいことについて語ってもらった。
(取材日2025年8月21日)
夫婦二人三脚で、妥協しない治療に挑み続ける
クリニックの特徴を教えてください。

【昭彦院長】二次的な虫歯の発生予防など、なるべく再発しないよう治療に努めています。他院からの再治療で根っこや噛み合わせの治療をすることが多いのですが、特に根っこの治療は、初めて神経の治療をする歯の場合、細菌感染が起きないように慎重に行っています。
【章江副院長】クリニックの真ん中に広い技工室があります。模型上で噛み合わせの診断も行うため、加圧重合機を使った仮歯作りの作業場としても機能させています。すべて外注技工所任せにせず、診断・治療には模型が必須です。また、一人ひとり歯の状態は異なりますので、仮歯を装着し、経過観察をして問題なければ、本歯に置き換えることで治療が完了するため、広い技工室があるのも当院の特徴です。
移転されてからの変化や、逆に変えずにこだわってきたことなどはありますか?
【昭彦院長】新型コロナウイルスの流行を機に、待合の椅子の間隔を広くし、今でも継続しています。また、引き続き患者さんに推奨しているのは、マスク装着です。厚生労働省が推奨しているというのもありますが、口内の状態が良くないときは抵抗力が落ちていることが多いので、感染症予防の観点からでもあります。
【章江副院長】移転前からずっと変えず大切にしているのは、「時間厳守」です。初診でしっかりお話を伺う際はある程度時間を取りますが、治療は時間内に終わらせることを心がけています。また、必要なことは妥協せずに時間を確保して行いますが、一方で、治療期間も無駄に延ばさず極力早めに終えられるよう効率的にプランを組みます。患者さんの貴重な時間を無駄にしないためにも気を使っていることです。
お互いの長所について教えてください。

【昭彦院長】副院長はとてもしっかりしているので、全面的にサポートしてもらい助かっています。信頼して伴走してくれるので、2人で同じところをめざした治療ができていて、ありがたいです。
【章江副院長】もともと就職先の先輩後輩という間柄だったのですが、就職する前から「勉強家の先生がいる」と聞いていて、実際にすごく熱心に治療にあたる非常に勤勉な人でした。今でも「どうしたら本当に良い治療ができるか」ということだけを考えている歯科医師だと思いますね。治療に関して一切妥協せず、強いこだわりがある人です。それを慣れることなく継続しているところは、夫ながら素晴らしいと思っています。
再発を防ぎ、健康な歯をどう残すかを第一に考える
診療を行う上で気を配っていることや大事にしていることはありますか?

【昭彦院長】治療前に丁寧な説明を必ず行うことです。他院で説明なく治療を始められ不安になったという患者さんは結構多いのですが、当院では患者さんが安心して治療に臨めるように、事前の説明をしっかり行うようにしています。また、患者さんのご希望に沿わない治療をご提案する場合も、なぜその治療が必要かをきちんとお話しします。治療面では、当院に来ていただいた後は再発しないよう、メンテナンスを重要視しています。口腔内ケアの状態を確認して、問題箇所を指摘してあげることも重要と考えています。
【章江副院長】過去に感じた歯科医院や歯科医師への不満をお聞きすると、「扱いが乱暴だった」とおっしゃる患者さんが多かったこともあって、やわらかいタッチやコミュニケーションを意識した診療を心がけています。
再発しない治療についてのこだわりやお考えをお聞かせください。
【昭彦院長】見落としなく、虫歯の取り残しがないよう、精密な治療することです。そのためには、治療中は必ずルーペを装着し、ミラーを駆使して死角がないようにあらゆる角度から見ることを重視しています。これは、不要なところまで削ってしまうことを防ぐことにもつながります。歯が悪化する三大要因は「取り残し、削りすぎ、合っていない」です。取り残しや削りすぎは当然ですが、きちんと治療できていたかというのは、実は歯型を見ればわかることもあるので、接着するものや差し歯、入れ歯がきちんと合っているかの判断も、その後の再発リスク軽減の鍵になります。そのため、特に入れ歯の作製には時間がかかるのですが、患者さんにご理解いただきたいですね。
【章江副院長】直視できないところは、ミラーに映った歯を見ながら治療を行います。歯の隅々まできちんとよく見るためのミラーの使い方はとても難しいので、しっかり訓練することも大切です。
歯を残す治療も同様に大切にされているということですね。

【昭彦院長】そうですね。治療では再発を防止し、その歯を長く維持するため、精密な治療に努めるだけでなく、周りの歯とのバランスも重視しています。当院では入れ歯や差し歯の作り直しのご依頼も多いのですが、診療では、残っている歯の状態をまず見て、それを踏まえて修復物の作製に取りかかります。これは、新しい修復物を入れることで、お口全体のバランスが崩れたり、ほかの残っている歯に影響が及んだりしないようにするためです。ですがその歯の状態によっては、歯を残さない選択のほうがお口全体の環境にとって良い場合もありますので、どの歯が残せて、どの歯が残せないのか、患者さんにしっかりお話しします。特に増えている根の治療についても、抜歯が良い・悪いという考え以前に、まずは菌の除去を徹底して行い、感染を防ぐことが大事と考えています。
メンテナンスの重要性も伝えていきたい
どのような患者さんが多く来院されますか?

【章江副院長】当院は中高年の方が圧倒的に多いですね。他院で作られた入れ歯が合わないということで作り直しを希望される方もいらっしゃいますし、ホームページを見て、根の治療を求めていらっしゃる方も増えました。「再発しない治療をする」を掲げているゆえんでもありますが、半端な治療で終わり再発してしまっている方は多いですね。近年はセカンドオピニオンで来院される方も多いです。
今後どのような方に来院してほしいですか?
【昭彦院長】長く通っているのにもかかわらず、治療効果を感じていない人や、しばらく歯科医院に行っておらず不安に感じている人ですね。口内環境は日々の口腔内清掃によって悪くなります。口腔内ケアは免疫低下を予防すると言われています。適切な治療とその後のメンテナンスによって口腔内環境の改善を図ることで、ひいては風邪の予防にもつなげられると考えられます。風邪をひきやすいとか体調不良が続いているという人もぜひご来院ください。
【章江副院長】治療が済むと安心してしまう方も多いですが、その後のメンテナンスこそ大切です。当院では、3ヵ月に1度の来院推奨を徹底しています。頻繁と思われがちですが、歯石はすぐについてしまいますから、定期的なケアを3ヵ月ごとに1回継続することで虫歯や歯周病の予防につなげていただきたいですね。
読者へのメッセージをお願いします。

【昭彦院長】審美的な問題や、痛みが消えないなど、お口の中に気になることがある方は気軽にご相談に来てください。適切な診断や治療を行います。また、プラーク(歯垢)はおおよそ3ヵ月で飽和状態になります。日常的な歯磨きによるプラークコントロールで歯垢を効率的に除去することによって、虫歯や歯周病の予防・改善をめざしていくことが重要です。メンテナンスの際は、それについても丁寧にお伝えさせていただきます。
【章江副院長】歯科医師の私たちも歯科衛生士も、患者さんの歯に真剣に向き合い続けています。調和が取れたチームでお待ちしていますので、お口の中のクリーニングだけでもお気軽にいらしてください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント手術/29万7000~33万円
インプラント治療(上部構造)/15万円~

